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    共感性への道 DVを抱えながら

    • 2010.02.02 Tuesday
    • 11:23
    久し振りに、青空が見られた気がしますね

    子供は長靴が履けるので、雨や雪を喜ぶのですが、洗濯物が気になる私は、晴れてくれると、とても嬉しいです
    気分も、晴れやかになる気がします

    昨日、性被害に遭われた方を特集した番組を見ました
    NHKの再放送でした
    インタビューに聞き入ってしまいました
    暴力や虐待に遭うということは、どんなに怖ろしく、耐え難いものなのか。
    女性は、静かに語って下さっていました

    その女性は、学生時代、好意を寄せていた同級生から脅迫されて性交渉をしました。
    彼女は、彼に好意を寄せているわけだし・・・脅されているとはいえ、彼の家に行き、性交渉をしているのだから、これは恋愛関係で起きていることなのだと受け止めていたそうです。
    しかし、彼女は・・・本当は、嫌でした。
    脅されることも、性交渉も。
    だから、彼に、そのことを伝えたそうです。
    すると、彼は、
    「なら、いい」
    と、二度と、彼女と口をきかなくなったそうです。
    彼女は、彼の態度の急変ぶりが、理解できませんでした。
    我が身に、何が起きていたのか、分からなくなりました。
    とても寂しく、嫌な思いは残るのに、自分が悪いから、彼があんな態度を取ったのだろうか?と、自分を責めるようになったそうです。
    自分を責めて責めて、責めて。
    次にその傷を埋めようともがいて。
    時に、他者より優位に立つことで、その傷が埋められるかもと、試みて。
    それでもダメだと分かると、今度は、また自分を傷つけて。
    我が身に起きていることが何なのか、分からないまま・・・絶望を抱えながら、いつも死神の誘惑にまとわりつかれながら・・・かろうじて生きて。
    そんな辛い状況の中、今の旦那様と巡り合い、その優しさに触れ、すべてを話してみようと思ったそうです。
    その方と心を通わせることが出来た彼女は、結婚し、今は少しずつ落ち着いてみえた・・・とのことでした。
    そこへ行き着くまで、彼女の身には、本当に沢山の辛い出来事や時間があり・・・。
    耳を押さえて、自分を責める幻聴と闘ったり。
    何度も襲われる自殺願望に苦しみ、時に救急車で運び込まれることもあったそうです。
    今は、薬とカウンセリングで落ち着いてきたそうですが、辛い出来事のあった季節は苦手で、気分が落ち込んだり、不安を感じてしまうそうです。
    また、落ち着いている今でも、いつスイッチが入り、何かしてしまう自分になるのが怖い・・・と、話してみえました。

    番組のゲストの女性が、
    「あの・・・君の身に起きていたことはレイプだよって、今の旦那さんに教えられて、ホッとしたって・・・本当なんですか?」
    と、驚きを隠せない表情で、聞いていたことが、とても印象的でした。
    本来、性被害に遭ったということを受け入れるということは、とてもとても耐え難いものです・・・。
    言葉では、言い尽くせない思いをいっぱいいっぱい抱えることだと思うのです。
    彼女がホッとすることが出来たのは・・・
    「性被害に遭っていたのだ」ということを・・・心の何処かで感じながらも、分からなくて苦しんで辛かった思いを・・・旦那さんが、単語に集約して伝えることを通して。
    伝えるだけでなく、気持ちを分かろうとする、相手の気持ちに寄り添おうとする、相手への尊重が、そこに在ったからだと思います
    「君が、自分を責める理由は、何一つないんだよ」
    「それは、犯罪なのだから、犯罪をする方が責められるべきなんだよ」
    「恋愛関係においても、支配・被支配であれば、それは人権侵害になるんだよ」
    「辛かったね、嫌だったね・・・よく話してくれたね」
    「ひどいことをされて・・・悲しくてたまらなかったよね」
    「そんなことをされたら、自分や人をメチャクチャにしたい思いが沸いても、仕方ないことだよ。でも、よく生きて、思いとどまって、ここにいてくれたね」
    そんな気持ちのメッセージが届いたからこそ、ホッとすることが出来たのだと思うのです

    分かって欲しいという気持ちと。
    分かりたいという気持ち。
    伝えたいという思いと。
    理解したいという思い。
    この二つのうち、どちらかが欠けても、共感し合うことは難しいです
    でも、100%は無理でも、お互いの中で共有できるものを探し合い、少しでも理解しようとすることは、大きいと思います
    暴力や虐待の被害に遭うと、他者とのコミュニケーションが苦手になります
    分かって欲しい気持ち、分かりたいという気持ちの、双方向性コミュニケーションが出来なくなるからです
    加害者は、常に一方的です。
    「命令」を下すだけです。
    しかし、被害者は、「命令」とは気付かないことが多いのです
    自分に分かって欲しい「気持ち」だと思います。
    だから、その気持ちに寄り添おうと努力します。
    「気持ち」を受け止め、寄り添ってくれた時、人は自然に「感謝」を思います。
    「ありがとう」
    と、言葉が、こぼれます。
    が、加害者は「命令」を下しただけなので、「感謝」はしません
    「ありがとう」
    と伝えても、心の中では、
    「よくやったな、それでいいのだ、やれば出来るじゃないか」
    なのです
    被害者は、違和感を続けながら、それでも努力を続けようとします。
    その結果、加害者以外の人とのコミュニケーションも苦手になります
    喧嘩腰になり、先に優位に立とうとしてしまったり
    最初から媚びて、自分を押し殺してしまったり
    相手に「意見」を言われると、すぐに「責められた」と傷付いたり、警戒したり
    とにかく、すべてに過敏で神経を尖らせずにはいられません
    何故なら、そうされる世界に、24時間365日閉じ込められてきたからです
    相手の意に添わないことを発言すると、確実に暴力や虐待をされてきたからです
    これは、辛いです。
    例えば、誰かが欲した「意見」に反応してしまった場合。
    ただの「意見」なのに、自分への刃となり、自分がどんどんエスカレートさせて、自分で自分を責めていってしまいます。
    血の気が引き、背筋がゾクゾクとなり、手足が冷たくなります。
    震えが来て、涙が込み上げてきます。
    息が苦しくなり、腰の力が抜け、その場に倒れ込みます。
    自分を責める声がどんどん強くなり、頭がおかしくなりそうになります。
    そして、その攻撃が止まらなくなると、死神が現れるのです。
    そこから抜け出すためには、医者やカウンセリングの手助けが必要になります。
    私も、怖いです
    いつまた・・・そうなるのかな・・・と、不安を抱えながら生きるのは、怖いです

    「結局、人を許すということは、相手と自分の違いを受け入れるということなのだと思います。人はそれぞれ違う価値観を持っています。許せないのは自分と違う価値観を持っている「奴」ということでしょう。
     相手の価値観を認めてあげ、許すことができれば、それは人を理解し、愛することにつながります」

    「今あなたに知ってもらいたいこと」(オノ・ヨーコ著 株式会社幻冬舎 2009年 P.46 11行目からP.47 4行目より)

    オノ・ヨーコさんは、長い年月をかけて、この境地に達したそうです
    私は、まだまだ・・・まだまだ・・・まだまだ、ですが・・・
    不安を抱えながら生きている自分自身を許すこと、他者との双方向性コミュニケーションを取り戻すことが、スタートなのかな?と思います

    この世界から、どんな形であろうとも、暴力や虐待が少しでも減ることを・・・心から祈ります
    今日も読んで下さり、どうもありがとうございました
    日差しは出てきましたが、さすが真冬
    足元は冷えますね
    どうか、皆様くれぐれも心身をご自愛下さいね
    どうもありがとうございました











     

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