スポンサーサイト

  • 2016.12.28 Wednesday

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 0
    • -
    • -
    • -

    DV被害者が陥ってしまうもの・・・特別アンテナ

    • 2009.08.10 Monday
    • 01:09

    週末が訪れました。
    今回は、先週私の声が出なくなる一件があったので、私がどうしても恐怖と不安と嫌悪が消えず、夫の訪問を拒否しました。
    しかし子供は会いたがるので、外出して待ち合わせをして子供を預けました
    子供は、どうしてもお父さんと、彼の実家でお泊りをしてくると言い張り、ニコニコと笑顔で勇んで出掛けました
    子供に関しては、多分夜に帰ってくるだろうな・・・とは思いつつ、そのまま泊まることが出来たら、それは成長の証だし・・・と、寂しいながらも笑顔で見送ることができました
    久し振りの一人を満喫し、録画しておいて、ずっと見ることができなかったドラマを見て過ごしました
    天海さん主演の「BOSS」や、江口さん主演の「救命病棟24時」です
    ああ・・・こんな時間、どれくらいぶりだろう・・・
    どっぷりとテレビを見て、楽しむ何て・・・夢みたい
    信じられないくらい贅沢な時間を過ごしているなあ・・・と、ウットリするばかりでした
    天海さんの大沢ボスは、最高に知的でカッコイイですし
    江口さんの進藤先生は、瞬きするのも惜しいくらい素敵でした
    そんな贅沢な時間を過ごしていたら、電話が鳴りました
    子供からで、やはり帰りたいというものでした
    「うん。いいよ、いいよ。すぐに帰っておいで。お母さん、待ってるからね」
    彼が、子供を連れてやって来ました
    子供は、車の中で寝たそうですが、下りる時に目覚めたそうです。
    私は優しく抱き締めて、子供を布団に連れて行きました。
    すると、子供は泣き出したのです
    「・・・とまりたかったのに・・・
    彼が、慌てて飛んで来ました
    「ごめんね、お父さんが”帰りたい”と言い出してすぐに連れて来ちゃったから。もっと、向こうにいれば良かったんだね?
    子供は、ちがうちがうと、首を横に振りました。
    子供の涙が止まりません
    私は、
    「泊まりたかったんだよね。だけど、泊まることができなくて泣けちゃうんだよね」
    と、言いました。子供が、うんうんと頷きます。
    「・・・だって・・・とまってあげたかったんだもん・・・なのに・・・
    「・・泊まれなくて、悔しいのかな?悲しい気持ちもある?」
    私が頭を撫でながら聞くと、子供は、うんうんと頷きました。
    「・・・おとうさんが、いつもなくから・・・そばにいてあげたかったの・・・おとまりすれば、なかなくてすむかなって・・・でも、おとまりできなくて・・・
    彼が、ハッとした表情をしました
    私は、子供の涙を優しく拭いました。
    「ありがとうね。お父さんのことをそんなに思いやってくれて。優しいね。ありがとうね。
     でもね、いいんだよ。そんなに頑張らなくてもいいの。まだ君は小さいんだから。離れて寂しくて泣けるなら、お父さんが自分で頑張らなくちゃ。お父さんは、君よりずっとずっと大きいんだから、頑張るべきはお父さんです」
    私は、ピシャリと断言しました
    彼が、続けました
    「そうだよ、お父さんが頑張らなくちゃいけなかったのに。ごめんね。ありがとう、お父さんのためにそんなに頑張っていてくれていた何て。お父さん、気付かなくてごめんね。ありがとう、ごめんね
    子供は、ようやく泣きやみ、私の腕の中で静かに寝息を立て始めました
    彼も一緒に眠ってしまいました
    起こして、追い返すこともできますが。
    今日、半日一人で過ごしたせいか、少し心に余裕がありました
    まあ、いてもいいやって、思いました。
    もう半分の正直な気持ちは、まだ口を聞きたくないです
    また声が出なくなるような発言をされるのではないかと、ビクついています。
    なので、彼が眠ってしまったことは幸いでした。
    二人きりで話す必要がないからです。
    今は、彼と向き合うことを恐れている自分がいます
    彼が、ずっとそのことを嫌い、嫌がっていたことを・・・知ったからです
     

    今の彼は、自分が間違っていたと弁明するけれども・・・私は、やはりショックでした
    彼との関係を良い方向にしたくて、彼の気持ちを知りたくてコミュニケーションを取ろうとしていたことが、彼には不快で嫌悪し、憎悪する程のものだった何て
    彼は、離婚を考えたこともあるそうです
    「こんなに意見を言う相手は、俺に合わないんじゃないか。
     黙秘している俺の気持ちも理解できない鈍さだし。
     俺にふさわしくない相手じゃないのか?
    そのことには、私も気付いていました
    何度も何度も、鬱病がひどくなる度に、彼に泣きながら言いました
    「私では、あなたを追い詰めてしまうことしかできない。あなたには、私じゃない人の方が、いいんです。
     別れた方が、あなたが幸せになれます。
     もっと、あなたに逆らわない、癒しのみに徹してくれる方とやり直して下さい」
    すると、今度は彼が泣きながら、
    「そんなの嫌だ、奥さんがいいんだ!
    と、叫ぶという・・・まあ、どうしましょう、この夫婦
    泥沼に泥舟に浮かんでいるようなもの
    もしくは、いつまでも廻り続ける観覧車に乗り続けて永久に進めない道をお互いが選択し合っているようなもの
    そこから抜け出すために、私には「DVに遭っている」という気付きが必要だったし、彼には「DV加害者更正教育プログラム」が必要だったのです。
      
    しかし・・・お互いの理解を深めようとしている相手に対して、
    俺に意見を言うのか、貴様
    「うるさい、黙れ。お前が黙らないなら、俺が黙る
    「口をききたくないくらいに、俺は怒っているんだ
    「俺の黙秘は、言いたいけど言えないんじゃないんだぞ!お前と口をききたくないんだ!
    「俺の妻ならば、ご主人様のこの不快な気持ちを察しろ!
    「お前が俺の気持ちを理解しないから、俺は深く傷ついたぞ!
    「この悲しみがお前に見えるか?俺は今、世界で一番可哀想な悲劇の王様なんだぞ?
    お前は妻であり、俺の下僕であるのに、ご主人様をないがしろにして悲しませた。てひどい奴なんだ
    俺は、本当に可哀想だ。お前は俺にふさわしくない。せっかく、俺がお前を躾けて調教してやっているのに、お前があまりにも教え甲斐のない奴なので、俺の心はズタズタだ
    「俺に謝罪しろ、そして、償え!癒せ!優しくしろ!
    という、オンパレード
    彼は、すべてを口にしたのではありません。
    雰囲気で語り、表情で語り、態度で語り、威圧し、脅し、時には泣き落としをして、訴えてきたことばかりです
    DVを経験されてみえない方には、難しいと思います。
    でも、不思議なのですが・・・DV加害者がこういうことを考えると、すべてDV被害者は察知できてしまうのです
    DV加害者によって、特別アンテナを付けられているようなものなのです
    DV加害者の感情や思考を素早く察知し、行動を起こすように強制的に植えつけられたものですが
    DV被害者の防衛本能も関係している面もあるでしょう。
    人間も動物です。
    危険を察知すれば、その危険に対して何かしらの鋭さが育ちます。
    特別アンテナは、DV加害者からのメッセージを受信し、自分の命の危険を回避する役目も持ち得るのです
    しかし、大抵は、特別アンテナで受信したとしても、DV被害者は危険回避のために動くことは難しいでしょう
    特別アンテナが生えた段階は、DV加害者により、大分コントロールが進んだ段階だからです
    危険メッセージを受信しても、DV加害者のためにしか動けないことが多いのです
    もしくは、どうしよう・・・怖い・・・何かが起きそう・・・と怯えながら、嵐が少しでも静かに早く治まることを祈り続けるしかないのです
    この特別アンテナを、DV被害者が自分のために生かすことができるポイントは、私の経験ですが・・・。
    特別アンテナがキャッチする、危険信号が「何か」を書き出してみることをお勧めします
    彼の場合は、「瞬きの回数が増える」「口が少し開く」「胃の辺りをキュッと掴む」が、初期段階でした
    次に、「目が据わる」「発言しなくなる」「じっとしたまま動かなくなる」です
    そして、「”何?”と聞き返す」「”俺が何を言っても、何をしても、そう受け取るんだよね”と嫌味や皮肉を言う」「”どうせ俺はダメ人間ですよ”と、薄ら笑いを浮かべる」となります
    それから、「イライラと歩き出す」「奇声を上げる」「大きく足踏みをする」「髪の毛をかきむしる」「自分で自分の頭をポカポカと叩く」になります
    最後は、「大声で叫びながら、壁や床を殴ったり蹴ったりする」「物を投げ散らかしたり、叩きつける」「私を指差し罵倒する」「お前を殴りたいが、我慢して他を殴っているんだと血走った目で訴える」です
    DV防止教育センターの講師の方が教えて下さったのですが、もう初期段階で、避ける・逃げることが一番だそうです。
    それでも、DV加害者は最後の爆発をしたくてたまらなくてエサをまいてくるし、狙いを定めて誘導してくるので、とてもとても難しいことなのですが
    相手の挑発が始まったと思い、その挑発に乗らないようにする
    私は書き出してみて、
    「そうか・・・彼が瞬きをすると、いつも不安な感じで落ち着かなくなっていたのは、もう既にDVの始まりの合図だったからなんだ・・・」
    と、気付きました
    すると、彼と話していて、彼が瞬きの回数を増やし始めると、
    「この話は、ここで終わりにするね」
    と、自分から切り上げるようにしてみました
    彼は、不服そうな・・・物足りなさそうな・・・複雑な表情をしていました
    しかし、彼のそばから、そのままスッと私が離れてしまったので、爆発の仕様がなく、その日は無事に過ごすことができました。
    いつもいつもうまくいくとは限りません。
    こちら側の心身の状態もあります
    けれども、特別アンテナが受信専用な上に、彼のためにしか使用が許されない何て、悔しいですよね
    植え付けられているものなのに
    ですから、自分の危険回避に利用して良いのです
    どうか、特別アンテナを使って、危険を遠ざけましょう
    彼のために、生きる必要はないのです
    ご自分のために、生きていいのです
    ご自分のために、呼吸していいのです
    ご自分を彼よりも愛していいのです


     












     

     







    「悲劇のヒロイン」 DVの向こう側にあるもの

    • 2010.02.01 Monday
    • 12:51

    コメントを下さった方の言葉をヒントに、今日は書きたいと思います

    「悲劇のヒロイン」
    この言葉は、よくドラマや映画に使われますよね
    色々な不幸に見舞われ、大変な思いをしながらも、懸命に健気に生きる女性を主人公にする場合、宣伝コピーになったりしています。
    「悲劇のヒーロー」
    は、どうでしょうか?
    やはり様々な不幸に見舞われるパターンは同じだと思いますが、ヒーローの場合、少し展開が違ってきます。
    「悲劇のヒロイン」は、悲劇に見舞われつつも、人と関わり合いながら、生きていることがほとんどなので、また傷付いたり、不幸な目に遭ったりします。
    ドラマや映画で見ていると、イライラしたりします
    「ああ、そこで、またそんなに簡単に信じちゃ・・・」
    「そいつ、絶対に裏あるよ、気をつけなって!」
    みたいな、感じです
    「悲劇のヒーロー」は、悲劇に見舞われることで、人との距離を取るようになるパターンが多いです。
    アウトローに、一匹狼っぽく生きていて、それでも何処かで人を信じていたいという思いを抱え、優しい気持ちを捨てきれずに生きています。
    両者の大きな違いは、ラストに集約されています
    大抵「悲劇のヒロイン」は、最後に本人の望み(円満な家庭を築く、遣り甲斐のある仕事を得て社会的評価を得る、自分を大切にする思いを取り戻す、長年の夢を果たす等等)を叶えます。
    そのために、ヒロインを愛する誰かが犠牲になったりすることもあります
    (大抵私は、この”ヒロインのために命を投げ出す男性”に惚れこむパターンが多く、よく友達に”あんたの好きなキャラ、また死んじゃったね”と苦笑されておりました
    対して、「悲劇のヒーロー」は他者のために命を投げ出したり、再び孤独の旅に戻ることが多いです。
    「悲劇のヒロイン」は、男性が何とかしてあげたいって、オーラをかもし出しているのが重要ですし
    「悲劇のヒーロー」は、女性が近寄りがたいけど気になるわ〜って、雰囲気を匂わせることが重要です

    これでもか、これでもかって、不幸に見舞われることは、人生そう度々ないですが。
    それでも生きていると・・・誰しもそういう時期って、ありますよね
    「泣きっ面に蜂」のように、
    「どうして、今、この時に?」
    と、叫びたいくらい、不幸が重なる時はあるのです
    そういう時、「悲劇のヒロイン」「悲劇のヒーロー」に、誰しもなる瞬間は在ると思います
    「私が、どうしてこんな目に遭うの?」
    「俺が、どうしてこんな思いをしなくちゃいけないんだ」
    「私が、何をしたっていうの?」
    「俺が、どんなひどいことをしたっていうんだ」
    それでも、生きている限り、いつまでも「悲劇のヒロイン」「悲劇のヒーロー」に浸っているわけにはいきません
    誰もシナリオを書いてくれないし、誰も「本番です」とGOサインを出してくれないし、都合よく助けてくれる登場人物は現れないからです
    目の前の出来事に、何とかして対処しなくてはいけないと思い。
    できる限り、ベストの方法を思いつき。
    挑み、転びながらも、前へ進んだり。
    時には、耐え忍び、嵐が過ぎるのを待つように、じっと・・・再び希望の光が指すのを待ったり。
    だめだ、一人ではどうしようも出来ない・・・ということであれば、相談したり、専門家の手を借りて、問題を解決しようとする。
    ジタバタしながらも、目の前のことを一つ一つ乗り越えていくしかない・・・というのが、日常生活だと思うのです

    では、暴力や虐待が生じる場合は、どうでしょうか?
    加害者は、「悲劇のヒーロー」「悲劇のヒロイン」という「箱」に入っている可能性大だと思います
    その「箱」の中は、とても居心地良くて、出たくないかも知れません
    悪いのは、全部自分以外の誰かで。
    自分は、”完全な幸せ”を約束された「ヒーロー」「ヒロイン」であり、人々に賞賛され愛されるに値する「ヒーロー」「ヒロイン」なのですから。
    でも、残念ながら・・・世間は、そうそう甘くありません。
    「悲劇のヒーロー」「悲劇のヒロイン」扱いを・・・中々望むようにしてくれません。
    矛先は、パートナーに向けられます
    「お前(あなた)は、ちゃんと、そう扱いなさい
    矛先となったパートナーは、戸惑います。
    日常生活は、ドラマのようにはいきませんし。
    パートナーを「ヒーロー」「ヒロイン」扱いするということは、対等な人間関係を築きたい方には、大いに困惑することです。
    中々、ノッてこないパートナーに、加害者はイライラします
    ですから、どれだけ自分が悲劇の主人公なのか、教えようとします
    そして、どれだけ自分がないがしろにされ、辛い目に遭ってきたのか、今もそのトラウマを抱えているのか、訴えます
    心を打たれたパートナーは、その心を癒し、安らぎを与えようと心を尽くします。
    心の傷が少しでも和らぐように、家庭を居心地の良い居場所にすることに、心を配ります。
    「今のあなたは、もう、”悲劇の主人公”じゃないよ。どうか・・・幸せを感じて下さい」
    と、願います。
    が、ますます加害者はイライラします
    「違う、違う、そうじゃなくて。こんなもので、幸せを感じたり、満足するような人生を生きていないの。これレベルは、当たり前なわけ。もっともっと、崇めて大事にしてくれないと」
    何故なら、「悲劇のヒーロー」であり「悲劇のヒロイン」だから、です。
    暴力や虐待の加害者は、「悲劇のヒーロ」「悲劇のヒロイン」両方を持っていると思います。
    人と関わりたくないけど、人からは注目されたい。
    人間関係は煩わしいけど、自分のことだけを思ってくれる人間は欲しい。
    その結果、パートナーは、大きく混乱します
    正反対のことを同時に求められるからです
    分からなくて、どうしていいのか困り果てるパートナーに、加害者は、イライラをますます強めます。
    「じゃあ、俺(私)が、どういうことか教えてやる」
    と、執拗なコントロールが繰り返され、洗脳が強化されます
    「分かる?これだけ、ひどい目に遭って来たんだよ。可哀想だろ、もっと大事にしなくちゃいけないって、身に沁みただろう?」
    「ねえ?私は、気の毒でしょ?悲しいよね、こんなことされたら。もっともっと尽くしてあげなくちゃって、思うよね?」
    「「俺(私)のために生きてあげなくちゃって、思うよね」」
    気付くと、パートナー自身も入り込んでいるのです
    ニッコリと笑う加害者の「箱」の中に
    「「ようこそ、”悲劇のヒーロー・ヒロイン”の「箱」の中へ」」

    私は、現実に起きているこのことが・・・。
    日常生活に、それこそ溶け込んでしまっている事実も含めて・・・。
    本当に怖ろしいことだと、感じるのです
    でも、中々理解をしていただくことは・・・難しいですね
    自分の力不足が悔しいです
    虐待と暴力の支配下で、何が起きているのか・・・。
    被害者の中で、何が起こってしまっているのか・・・。
    DVを知らない方にも、経験のない方にも、少しでも理解を深めて頂けるよう、もっともっと勉強したいと思います
    そして、私自身、これ以上「箱」に囚われず、夫にも子供にも虐待の刃を向けることなく・・・生きて寿命を全うすることが、今の目標です

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    もうすぐ、節分ですね
    私の苦手な、春の欝が始まる時季です・・・そして、花粉症・・・
    皆様も、無理なさらず、くれぐれも心身をご自愛下さいね
    どうもありがとうございました
















    DVが存在している状態とは?

    • 2010.02.16 Tuesday
    • 10:50

    DVが家庭で生じている場合

    一見穏やかに過ごしているように見えても、その日常生活は、DV被害者の心身への大きな負担という自己犠牲の上に成り立っていることは・・・明白です

    一見、DV加害者は、そのことにとても満足しているように見えます

    が、心の奥底は、穏やかではいられません

    何故なら、DV加害者は常に「箱」の中にいて・・・自分の敵を探しているからです

    自分を正当化する理由を探して生きているからです

    DV行為をする度に、どんどん自分を愛せない自分になっているのに、そのことを正当化しようと、どんどん「箱」を強化しているからです

    ですから、少しでも、自分に迷いが生じようものならば、大騒ぎです

    耳をふさぎ、決して他者の言い分を聞き入れず、大声で喚き散らし、他者の声を掻き消します

    場合によっては、激しい暴力行為や、威圧的な物への八つ当たりにより、迷いを吹き飛ばそうとします

    本当は、自分の迷いから生じている虐待や暴力行為なのに、

    「お前が悪い!」

    と、人のせいにします

    そして、その後、

    「ごめんね、ごめんね」

    と、泣いて謝ったりします

    DV被害者が、目の前から消えたら困るからです

    だから、真剣に謝ります

    いなくなったら、困るからです

    でも、本気の謝罪ではないので、また繰り返します

    本質は、変わらないままだからです

    どうして、暴力行為や虐待行為を限定した相手に振舞うのか?

    それは、その人を自分よりも、下に見ているからです

    どうして、愛しているはずの人に、そんなひどいことをするのか?

    それは、そのひどいことをしてあげるのが、愛情だと思っているからです

    つまり、DV加害者からすれば、

    「俺は、自分より劣った彼女を愛したのだから、彼女に色々してもらうのは当然だ。彼女の方が、位が下なんだから。

    しかし、突き放すのではなく、彼女を導き、彼女を躾けて、俺にふさわしい女にすることは、大事な仕事だ。俺の人生のテーマといってもいい。

    それが、愛情であり、恋人同士であり、夫婦の理想形なのだから。
    俺って、健気で優しい男だなあ・・・

    と、なるわけです。
    何て厄介なのでしょう・・・

     

    DV加害者は、自分で自分を追い詰めて、どんどん自分を愛せなくなっている心の穴を・・・どうにかしてふさぎたいと、もがいて生きています

    どうやってふさごうかと、思案して、得た方法が、誰かを服従させ、

    「俺はすごい」

    と、思い込むことなのです

    でも、それは、まやかしです

    暴力や虐待で従えさせられた人からは、本当の愛情も尊敬も思慕も得られません

    愛せない自分を・・・誰かに代わりに愛して欲しい、誰かの愛情で心の穴を埋めて欲しい・・・という願いは、一生叶わないことになってしまいます

     

    自分で自分を追い詰めることは、誰しもあることではありますが・・・

    度を過ぎて、人を巻き込んで、その人を傷つけたり、魂を侵食して、人生を踏みにじるような真似をすることは、許されることではありません

    自分の心の穴を見つめて、どんなもので埋めれば、本当に幸せと感じられるか・・・。

    それは、自分で探して、自分の力で得るしかありません

    どんな自分ならば、好きだなあ・・・と思うことが出来るのか。

    それは、自分にしか分かりませんし、出来ないことなのです

    誰かに肩代わりしてもらうことは・・・・残念ながら、無理なのです。

    もちろん、人から勇気づけられたり、支えてもらったり、助けてもらうことはあります。

    しかし、それは、自分でまず頑張って努力している過程で、自然に差し伸べられる善意です

    最初から、用意されているものではありません。

    「どんな自分が、自分は好きなんだろう?」

    「人をモノじゃなく、人間として尊重するって、どういうことだろう」

    一つ一つ、自分で考え、ヒントを掴んでいくしかないのです

     

    DV加害者が、心の穴を抱えたまま苦しんで生きていたとしても

    暴力や虐待を振るっていい理由には、なりません。

    心の穴を埋めるべく、支配下に置いて、人間を自分専用のロボットに変えることなど、絶対に許してはならない行為です。

    人間として生まれながら、愛情を感じる人に、すべての感覚を取り上げられ、それまでの人生を否定され、生きながらロボットに改造されていく・・・その心身の痛みは、DV加害者の想像を絶するものだと思います

    麻酔なしで、ずっと手術を受けているようなものです

    しかも、じわじわとチクチクと毎日、その手術は行われ、24時間365日休みなしです

    「嫌だ」

    と、訴えれば、怖ろしいメスが飛び交い、脅されたり、傷を付けられたりします

    DV加害者の方や、DVの理解が難しい方は、麻酔なしで、心ごと切り裂かれる、DV被害者の痛みを・・・少しだけでも想像して頂けたらと思います

     

    しかし・・・その痛みに、ギブアップしてしまうことは、あまりにも悔しいことです

    DV被害に遭っていても、本当のあなたは、まだ生きて・・・痛みに耐えて、待ってみえます

    好きなことを思い出しましょう

    何をしていたら、幸せを感じていたのか、思い出しましょう。

    好きな食べ物、好きな飲み物、ホッとする居場所、会いたい人、聴きたい音楽、立ち寄りたいお店、してみたい趣味、読んでみたい本、行ってみたいところ・・・一つ一つ、書き出してみて下さい。

    書けるところだけで、大丈夫です

    大好きな香り、心地よく感じる色、肌触りで好きな感じは?

    見て晴れ晴れとする景色は?

    胸がキュッとなるドラマは?映画は?

    いつでも思わず笑ってしまうエピソードは?

    食い入るように見てしまう芸能人は?

    ささやかなことでいいのです

    それらが、すべて「あなた」です。

    そして、あなたの傷を癒す、大切な宝物です。

    また、あなたに必要とされ、あなたを必要としている存在です。

    大丈夫です

    傷は、時間が掛かっても、必ず治ってきます

    完治が難しくても、今よりはマシになっていきます

    でも・・・攻撃は、辛いです。

    プレッシャーさえも、凶器です。

    でも、どんな暴力も虐待も傷つけられない、「あなた」が、まだ生きて、あなたを守ってみえます

    ですから、どうか・・・DV加害者の罠にはまらず「あなたを好きなあなた」を取り戻して下さい

    少しずつ、少しずつ、少しずつで大丈夫ですから・・・

    とても大変で過酷なことを書いてしまいますが・・・あなたが、あなたでいることを諦めないで下さい
    DV被害に遭っていても、「あなたは、あなた」なのです
    そこからスタートして、これからどんな「あなた」になりたいのか、気持ちを上へ向けてみて下さい
    空を見上げて下さい

    心から、そう祈り、願っております

    私も落ち込んだり、もう駄目だと思ったり、何度も這い上がることをやめようと思いましたが、まだ、諦めないで生きていこうと思います
    綾香さんの歌にありました、「みんな同じ空の下」です
    同じ空の下に、必ずいます

     

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    少し寒さが和らいだようですが、
    どうか、くれぐれも心身をご自愛下さいね


     

    DV事件についての社説を読んで

    • 2010.02.17 Wednesday
    • 14:24
    昨日の朝日新聞朝刊社説に、DV事件について書かれておりました

    「悲惨な結果を迎える前に、この不幸な若いカップルを引き離せなかっただろうか」

    と、始まるこの社説は、淡々と文章を書きながらも、根底にこみ上げる悔しさと、何とか再犯を防ぎたいという思いが伝わってきました

    書かれている内容は、DV事件の状況説明と、DV被害者の心理状態です

    DV被害者の心理状態については、恋人や配偶者から虐待や暴力を受けながら、その後の「優しさ」、次に起こるDV行為への恐怖から、相手から離れられない状態に陥っていく状態を説明していました

    DV被害者支援の難しさとして、被害を認めなかったり、支援を拒んだりしがちになる、DV被害者の心の揺れについても書かれていました

    社説は、HPからも読むことが出来ます↓

    http://www.asahi.com/paper/editorial20100216.html

     

    「私が愛した人が、そんなにひどい人であるわけがない」

    「私を愛している人が、そんなひどいことをする何て、信じられない。何かの間違いじゃないだろうか」

    「きっと私が、何かいけないことをしたからだ。彼も、そう言うし・・・」

    「私だって悪いのに、彼一人だけ犯罪者にしたくない」

    「お互い様だって、言うし・・・。もっと頑張れば、きっといい恋愛関係が築けると思う」

    このように次々とDV被害者が連想し、その結論に行き着く理由は・・・

    たった一つです。
    DV加害者が、そう望むからです。
    私は、この点だけ、補足したいなあ・・・と思いました

     

    「現実を直視しろ」、とか。

    「恋に盲目になり過ぎ」、とか。

    「そもそも女性の自立心がないからだ」とか。

    「大体、自分の考えも持っていないのか」とか。

    「本当に愛しているなら、彼氏の間違いを指摘し、気付かせるのが、真の愛だろう」、とか。

    そういう声は、DV被害者を追い詰めるだけです

    (朝日新聞さんの社説は、こんな「声」は一切書いてないです。安心して読めます)

    DVが生じたカップル、夫婦で起きていることは、

    「恋愛感情のもつれ」

    「性格の不一致」

    「お互いの思いやり不足」

    「夫婦喧嘩は犬も食わぬ」

    「男脳と女脳の相違」

    「どっちもどっち」

    ということとは、別次元で起きていることだと、理解が広まって欲しいのです

    朝日新聞さんの社説は、そのことに一歩踏み込んだことを提言してありました。

    家庭内や男女間のトラブルに介入しないお国柄できたけれども、暴力は、放置すべきことではない、社会がもう一歩、踏み込んでいい問題ではないか・・・と、結んでいるのです。

    DV被害者支援についても、書いてみえます。

    各自バラバラで支援するのではなく、警察、DV専門家、行政、民間グループが連携して支える仕組み作りが必要だ。

    DV加害者についても、書いてみえます。

    処罰や隔離だけでなく、更正させるプログラムが不可欠だ。

    この二点は、DV問題だけでなく、あらゆる犯罪被害者に当てはめて、取り組むべき時代にきていると思います

    性犯罪、児童虐待については、特にそう思います

    これらの犯罪は、加害者の再犯率が高いことも見逃せません

    特殊な更正教育が求められているのだと思います

    DVのことを取り上げて、このままではいけない、何とかすべきだ・・・と、書いて下さった記者の方に、とても感謝しております

     

    DV被害者は、安心して逃げられる居場所が欲しいのです

    でも、それは・・・私には、具体的な場所ではないような気がするのです

    「もう、大丈夫だよ」

    「あなたは、一人じゃないよ」

    「頑張ったね、辛かったね、よく生きてきてくれたね」

    「何も心配いらないからね、ゆっくり休んでいいからね」

    「話したいことがあったら、何でも聞くよ。話して」

    「あなたは、あなたのままで、いいんだよ」

    そう、社会から肯定され、守られ、癒されるネットワークだと思うのです

    それと、一番欲しいものは、DV加害者から復讐されない社会的な確約・保障です

    DV被害者に本当に必要なものは、治療と癒し、休息と安らぎ、安全と安心です

    DV加害者に必要なものは、二度とDV行為を繰り返さないための更正教育です
    そのためには、DV加害者本人に、気付きを促さなくてはいけません
    暴力による愛情表現が、何も生み出さない、何も得ることができない手段であることを。
    自らの中にある、特権意識や自己正当化を作り出す「箱」と向き合うことを。
    どんな過去があろうと・・・。
    切ない事情を抱え、社会の中で荒波にもまれ、過酷なストレスに耐えていようとも。
    男性である自分を癒し支え、服従することこそが、女の役目だと信じていても。
    誰かを犠牲にして成り立つ「自己肯定感」は、まやかしであることを。
    気付いてもらうことこそが、DV支援の重要な条件のような気がします

    いつか、社会が必要なものを仕組みとして、作り上げ、機能させていく日を・・・心から願います

     

    今日も読んで下さり、ありがとうございました

    風が、まだ冷たいですね

    くれぐれも心身お大事にして下さいね

     

    週末のいざこざ DV被害者という「箱」の外へ

    • 2010.02.22 Monday
    • 11:12

    週末に、ささやかではありますが・・・・夫と意見対立がありました

    意見対立というか、意思疎通の通行止め・・・という感じが、当てはまるかも知れません

     

    リーマンショック以来、未だ続いております不景気でございます

    彼の会社も、未だ上昇気流に乗ることは難しく、お給料も低空飛行のままでございます

    DV加害者更正教育プログラム資金も底をつき月に一回にし

    皆様も実践してみえると思いますが、保険の見直し、ありとあらゆる節約と、試みておりますが、毎月毎月、何とか乗り切った・・・という、綱渡りの状態が続いております

    今はこういう時代だし、みんな頑張っているんだから、踏ん張りどころだよね・・・と理解してはいるのですが、病身の身に、経済的プレッシャーは正直、とても辛くなる時もあります

    私は、こういう時期が来る前に、彼に色々と相談を持ちかけたのですが、彼は「何とかなる」「誰かが何とかしてくれる」と、馬耳東風でした

    少し前も、「上司とのコミュニケーションが、過去のトラウマからうまく出来ないから、お給料を増やすのは、まだ無理」と、家計で苦悩し胃を痛め胃薬を飲んでいる私に、堂々と語った方でございます

    それでも、最近は、

    「いつまでも、“悲劇の王子様”のままじゃ、父親としての責任も果たせない。自分を愛せない、自分に自信が持てない俺のままは、嫌だ」

    と、決意し、上司とのコミュニケーションを頑張るようになったと、語る彼でございます

     

    で、このような背景がありまして

    週末、

    「あの・・・聞いていいですか?まだ、お給料は、現状維持のままでしょうか?」

    と、聞いてみました

    彼は、瞬きを繰り返した後、

    「うん・・・そうだね・・・まだ、もうちょっとかかると思う」

    「あの・・・そのもうちょっとって、具体的に教えてもらえませんか?」

    「具体的にって・・・・・もうちょっと」

    私の聞き方が、まずかったとは思います

    経済的なことを彼に聞くことは、どうしてもどうしても、精神的プレッシャーが掛かります

    今まで、本当に質問する度に、沢山の出来事が起きていたからです

    ですから、素直に質問することが出来ずに、変化球じみたものになったことは否めず・・・

    しまったなあ・・・と、思います

    私は、

    「毎月、毎月、いっぱいいっぱいの状態で頑張っているんだけど、お給料は、まだ現状維持のままですか?あなたが、私が頑張っていること、理解してくれているか不安もあって、聞くのだけど・・・。会社全体が不景気なのか、あなたがまだ、“悲劇の王子様”を抱えていて、上司とうまくいかず、残業が許されていないだけなのか、どちらなのか知りたいの。本当に、不安で心配だから」

    と、言いたかったのですが、彼に、伝えることが出来たのは、結局最初のトコロだけでした

    で、彼は彼で、

    「もうちょっとかかると思う」

    と、答えたのは、お金の増額そのもののことを答えたのですね

    まあ、そりゃあそうですよね

    私が、「給料の現状維持」を聞いているだけなのですから

    その言葉の向こう側に、不安や、本当に知りたいことがある何て、分からないですよね

    で、今度は、彼のその答えに、私が、

    「具体的に教えてもらえませんか?」

    と、聞きます

    この場合の私の「具体的」は、お金のことではなくて、「もうちょっとかかる」という、彼の根拠を具体的に知りたいという意味だったのです

    何故、給料がまだ現状維持のままなのか?

    それこそ、私が一番知りたい、会社全体の不景気が原因なのか?彼と上司の問題なのか?それこそ、彼がまだ「箱」から抜け出せず、もがいている意味の現状維持なのか?と、いうことです。

    が、彼は私の「具体的に」という言葉をお金について限定した「具体的」なものと、受け取りました

    その結果、彼は、

    「お金をどうしよう、どうしよう、どうしよう・・・」

    と、どんどんグルグル考え始めました

    彼が後に語ってくれましたが、この時、彼がどんどん考えていたことは、

    「先週も、あのミスがあったし、今週も、こんなミスがあったし、まだまだ上司に認められる程になっていない何て伝えたら、奥さんが不安がる・・・どうしよう、お金だって、どうにもならないし・・・ああ、奥さんの不安を払拭しなくちゃいけないのに、自分は、まだまだあんなミスやこんなミスをしてダメな状態だから、話せば話す程奥さんを苦しめてしまう・・・ああ、何て俺はダメでどうしようもない人間何だろう、ああ、俺は何でこうなんだろう・・・」

    と、いうようなことだったそうです

    で、その結果、彼はやむを得ず、私を無視し、ひたすら黙り込むしかなかったそうです

    そして、最終的には、

    「会社が、不景気なんだから、仕方がないだろう!」

    と、プチギレしていました

    こうなると、こちらも、プチギレしてまいります

    「だったら、そういうことを話してくれればいいじゃない。ムスッと黙って、暗い目をして、こっちを見るだけで。どんなに言葉を待っても、自分の穴倉に入り込んで、話してくれないで。

    私は、きちんとした状況説明と、私への理解や感謝の気持ちがあるのかどうか、聞きたかっただけだよ。だから、具体的に話してって、言ったのに」

    「え?だって、具体的にって言うから・・・金額のことかと思ったんだよ」

    「私は、金の亡者かい。ええ、いいですよ、金の亡者で。家計を預かる身になれば、時には金の亡者になりますよーだ」

    「そこまで言っていないだろう、どうしてそういうことになるかなあ」

    「私だけ悪いみたいな言い方しないで」

    と、闘争状態に入ったのであります

     

    見苦しいやりとりを書いて申し訳ないのですが、こんな風に、恐怖心から変化球の質問をすると、余計に話がこじれる・・・ということを、お伝えしたいと思ったのです

    恐怖心が拭えないことは、仕方のないことです

    彼に対して全面的な信頼を寄せることが出来ないことも、残念だけれども仕方のないことなのだと、今は思っています

    でも

    私が、自分の大変さにばかり目がいき、最初の質問を率直に伝えることが出来なかったことは、悔やまれる点です

    彼にトラウマを克服して、上司としっかり向き合えよーと、望んでいる私が、彼への恐怖心を拭いきれず、説明不足の質問を発したことは、恥ずかしいと思います

    自分のその間違いに気付いた時、すぐに、彼に、謝りました

    多分「箱」の本を読んでいたことが「気付き」のきっかけになったかも知れません

    暗い顔をして、まだ態度がぎこちない彼に、

    「抽象的で、分かりにくい質問を最初にして、申し訳ありませんでした。恐怖心があったとはいえ、自分の一番聞きたいことを隠すような質問の仕方をして、混乱させて、ごめんなさい」

    私は、頭を下げて謝罪しました

    彼は、とても驚いた顔をして、

    「奥さんが、謝るようなことは何もないよ。俺の方こそ、安心させられなくて、ごめんなさい。またダンマリ決め込んで、長い時間無視し続けちゃったし・・・」

    「うん。あれは、ムカついた。黙るくらいなら、悶々と考えていること、口に出せって、すごくイライラしたし。それに、無視されると、罰を受けているような気持ちになって、泣きたくなる。色々過去にあったことも思い出しちゃうし、正直辛かったです」

    「そうだよね・・・ごめんなさい。奥さんを安心させたいのに、最近の自分の仕事のミスばかり思い出して、どんどん暗く悲劇的になっちゃったんだ」

    「安心させたい気持ちを根底に持ってくれているのなら、ミスした出来事じゃなくて、反対に以前より出来るようになったことや、上司に褒められたことや、達成感を感じたことや、早く処理出来るようになったことを思い出せれば良かったのにねえ」

    しみじみと、私は呟きました

    彼は、え?と、いう表情をしておりましたが、その後、どのような考えに至ったのかは、彼のみぞ知る・・・です。

     

    以前ご紹介しました「箱」の本の続刊を最近読み終えました

    多分、その本の内容が、私の中のブレーキとなり、闘争をやめさせてくれた気がします

    本の中にあった、
    “虐待された人は、より一層気をつけなければならない。虐待された故に、「私はひどい目に遭わされたのだから」と、自己正当化の「箱」にとても入りやすい。そして、今度は虐待する側に回ることを生じやすくしてしまう”
    が、頭の何処かに刺さっていたのが、幸いでした

     

    オリンピック、盛り上がっているようですね(夫が、スポーツ大好きで、毎晩夢中で見ているそうです)

    私は、たまたまフィギュアスケート高橋大輔選手の演技を見ていたのですが、ドキドキハラハラワクワクして、見ていました

    銅メダル獲得、本当におめでとうございます

    「良かったねえ、良かったねえ」

    と、表彰式、涙ぐんで頷いてしまいました

    一生懸命、自分と闘い、何かを乗り越えようとする姿は、どの方も美しいですね

    あまりスポーツ観戦しないのですが、見ているだけで、元気を分けてもらえるような気がしました

     

    今日も読んで下さり、ありがとうございました

    日差しは暖かですが、まだ足元はスースーしますね

    花粉も元気いっぱい飛んでいる気配です

    皆様、どうかくれぐれも心身ご自愛下さいね

     



     

    鏡のこちらと、向こう側

    • 2010.03.19 Friday
    • 09:44

    昨日、夫との会話について書いたのですが、夫の言動パターンとご自分が似ていると、心を痛めてしまわれたDV被害者の方が、コメントを寄せて下さいました
    以前にも、その方とは違う方なのですが、やはりそういう内容のコメントを寄せて下さった方がみえました
    この方も、DV被害者の方でした

    鏡にうつっているように、DV加害者DV被害者は、向き合っている時があります
    どちらが加害者で、どちらが被害者か
    分からなくなる時もあります
    でも、そう悩むのは、いつも被害者です。
    「私が、本当はいけないのではないか?」
    そう苦しむのは、いつも被害者です。
    犯罪とは、こういうものなのか・・・と、自ら経験して感じたことなのですが
    被害者は、
    「虐待や暴力は、いけないことだけど・・・私にも、至らぬところや、隙があったのではないか?」
    と、自らを省みて、一人で黙々と・・・悶々と、反省会をする傾向にあります
    しかし、加害者は、
    「ごめんなさい」
    と、謝罪しつつも。
    「でも、本当に悪いのは、俺だけ?」
    と、何処かで不満を抱き、
    「よくよく考えてみれば、俺こそ、被害者じゃねえ?」
    と、隙あらば、被害者側へ移ろうとします
    「だって、親の育て方が・・・」
    「だって、社会の仕組みが・・・」
    「だって、仕事のストレスが・・・」
    「だって、男という生き物は・・・」
    「だって、俺にも感情はあるから・・・」
    そして、自分を被害者に仕立て上げるための犯人探しは、パートナーに絞られていきます
    「だって、あいつが逆らうから・・・」
    「だって、あいつが俺の気持ちを理解しないから・・・」
    「だって、あいつが黙り込むから・・・」
    「だって、あいつがピーチクパーチクうるさいから・・・」
    理由は、何でもいいのです。
    自分を被害者にしてくれるのならば、何でもいいのです
    自分の責任を転嫁できるのならば、何でもいいのです
    自分よりも、下位だと見下すパートナーに、
    「俺がこうなのは、仕方ないよね。
    あんたが、こうしているんだもんね」
    と、メッセージを発し、そう思い込ませることが出来るのならば、何でもします
    泣いたり、怒ったり、出て行ったり、暴れたり、辛いと呟いたり、死んでやると叫んだり、いつまでも黙り込むことだってやってのけます
    DV加害者の根底にあるものは、
    「俺がこうなのは、仕方ないよね。
    だから、あんたが何とかしてよ」
    「俺がこうなのは、仕方ないよね。
    だから、俺にそのことを求めるなよ」
    だけ、です

    DV被害者の方は、心身共に疲れています
    ですから、欝状態にあって当然です
    物事を悲観的に考えたり、悪い方へ悪い方へ考えたり、自分にダメ出ししてしまうこともあるでしょう
    何よりも、相手が怖いのですから・・・
    コミュニケーションを取ることに怯えて、沈黙するしかない、とか
    「言っても無駄だろうな・・・」
    と、諦めて、口を閉ざすことが生じることもあると思います
    また、境界線をDV加害者により、破壊されていますから、DV加害者のことであっても、自分のことのように感じてしまうこともあると思います
    そのことが、どれ程に辛く悲しいことか・・・
    私は、夫のことを批判されると、自分が言われた気がして、涙が止まらなくなる時期がありました
    また、DV加害者更正教育プログラムに夫が通い始めると、彼への怒りが爆発して、危うく今度は私が彼を支配しそうになったこともありました
    一度、支配・被支配の関係に巻き込まれてしまうと・・・そこから抜け出すことは、至難の業です
    彼との関係だけでなく、他の人との関係も、支配・被支配で考えてしまうようになり、
    「私を支配しないで!」
    と、何度叫びそうになったことか・・・
    「私をコントロールするな!」
    と、何度怒鳴りそうになったことか・・・

    鏡のこちらと、向こう側
    DV関係を一度築いてしまうと、怖ろしいことに、表裏一体の関係になっていきます
    でも、幸いなことに、DV被害に遭われた方は、自らを省みるという・・・美点を持ってみえます
    ですから、加害者になることを思いとどまる方がみえます
    私は、いつもそういう方のメッセージを読むと・・・すごいなあ・・・と、感動するのです
    振り上げた拳を下ろすことは、とても勇気のいることです。
    拳を振り上げることよりも、ずっと、勇気のいることです。
    精神力が強くなければ、出来ません。
    忍耐力がなければ、出来ません。
    相手を思いやる気持ちがなければ、出来ません。
    その強さと優しさに、私は・・・いつも感動します

    DV加害者は、「箱」に入ったままです
    でも、DV被害者は、「箱」から出ることが出来ます
    だって、
    「自らを省みる」
    ことが出来るのですから
    「箱」を意識すれば、大丈夫です
    「箱」に入っている?と、考えるだけで十分です
    「私こそ、加害者かも知れない」
    という「箱」から、出られます
    「箱」から出ないと、どんどん自分を加害者に仕立て上げるために材料探しを始めてしまうので、「箱」から出ることをオススメします
    そして、「箱」の外から、もう一度考えてみて下さい
    きっと、DV加害者との違いに・・・気付かれると思います

    今日も読んで下さり、本当にありがとうございました
    皆さんとブログを通して、色々なことを話せることが、とても嬉しいです
    嬉しいのですが・・・。
    ご自分を責めてしまわれた方の・・・心の重荷が少しでも、軽くなりますように・・・
    心から、心から、お祈り申し上げます
    皆様、どうか、くれぐれも心身をご自愛下さいね
    ありがとうございました





    読み聞かせの絵本を読んで・・・加害者と被害者の間の扉

    • 2010.03.23 Tuesday
    • 12:53
    評価:
    グリム
    福音館書店
    ¥ 1,470
    (1967-04-01)
    コメント:私が子供の時に、読んだ絵本も、こんな感じだったように思います。今の私が読むと、本当に色々なことを考えてしまいます。でも子供には、このラストは必要なのだなと、確信しています。

    毎月配達をお願いしている、子供の絵本の中で、子供が今一番気に入っているものが、
    「おおかみと七ひきのこやぎ」
    です

    お母さんヤギが、森へ食べ物を探しに出かけます
    その時、お母さんヤギは、
    「オオカミは、目的のためなら手段を選ばないから、気をつけるんだよ。
    見破るポイントは、しわがれ声と、真っ黒な手足だよ」
    (ものすごく私が、勝手に要約しております。本当は、もっとメルヘンな表現です。すみません)
    と、子ヤギ達に忠告を残していきます
    子ヤギ達を狙い、オオカミは現れました
    お母さんヤギの振りをして、扉を開けさせようとしますが、しわがれ声で見破られてしまいます。
    「おかあさんのこえは、もっとやさしいもん!」
    子ヤギの言葉に、ヒントを得たオオカミは、声を変える工夫をして、再びやって来ます
    しかし、今度は、真っ黒な手足で見破られてしまいます。
    「おかあさんのては、まっしろできれいだもん!」
    またまた、子ヤギ達の言葉に、ヒントを得たオオカミは、手足を白くして、再びやって来ます。
    そして、とうとう子ヤギ達を騙し、扉を開けさせてしまいます
    柱時計の中にうまく隠れた末っ子の子ヤギ以外は、すべてオオカミに食べられてしまいます。
    森から、帰ったお母さんヤギは、助かった子ヤギから話を聞き、大ショックを受けます
    止まらない涙のまま、野原へ出ると、いびきをかいて眠るオオカミを見つけます
    オオカミのお腹が、モコモコ動いているのを発見すると、お母さんヤギは、裁縫道具を用意しました
    そして、オオカミのお腹を切り、まだ生きていた子ヤギすべてを助け出しました
    喜びに浸る時間も惜しみ、お母さんヤギは、石ころを子ヤギ達に拾わせます
    集めた石ころをオオカミのお腹に入れ、お母さんヤギは、さっさっとお腹を縫い合わせてしまいました
    目が覚めたオオカミは、お腹がごろごろするし、重いし、何だか喉が渇いてたまらなくなりました
    そこで、井戸へ水を飲みに行こうとします
    が、お腹の石ころの重みで、井戸を覗いた途端、ドボン!と、落ちてしまいました
    そして、そのまま、溺れ死んでしまいます
    オオカミが死んだことに安心し、子ヤギ達が、大喜びで踊ります
    そして、この絵本は、「おしまい」です

    「オオカミが死んで喜ぶ何て・・・」
    と、苦情を寄せる方もみえると、聞いたことがあります
    そのため、同じ内容のお話しでも、ラストを変えた絵本が出ているそうです
    もっと神経細やかになると、子ヤギ達が食べられない話にしてしまう・・・と、いうこともあるそうです
    私は、子供が、絵本を通して知ることは、いっぱいいっぱいあると思います
    感じることもいっぱいいっぱいあると思います
    子ヤギ達にひどいことをして、怖い思いをさせたオオカミを・・・お母さんヤギと子ヤギ達が協力して、倒す
    「勧善懲悪」、善をすすめ、悪を懲らしめるのが、この世界の掟なのだ・・・と、何となく感じ取り、そして安心することは、私は、まだ幼い子供には必要なのだと感じました
    まず、基本というか、根本、根っこ、根底には、その考えが揺るぎなく在って。
    そこから、また人生を重なることで、色々な場面に遭遇し、
    「本当に、それだけでいいのかな?」
    「そうだと思うけど、この場合は、どうなんだろう」
    と、思考を深めていって欲しいと思います

    だから、まだ幼い我が子には、このラストがふさわしいと感じました
    幼い子供にとって、生きているこの世界に対して、安心し、信頼を感じられるラストだと思うからです

    で、私ですが
    この絵本を読み聞かせしながら、色々深読みしてしまいました
    一番気になったのは、子ヤギ達が、オオカミと会話することで、オオカミにヒントを与えてしまっていたことです
    別の見方をすれば、子ヤギ達の「自業自得」とも見えてしまうのです
    そして、子ヤギ達にそのヒントを授けた、お母さんヤギのアドバイスにも、問題があったのではないか?と、思えてきます
    扉の中には、そんな「自業自得」でもある被害者がいて。
    扉の外には、凶暴で、ずる賢く、目的のためなら手段を選ばない残酷な、加害者がいるのです。
    では、その加害者は?というと、最初から、「悪者」扱いです
    「どうせまた、だますんだろう」
    と、疑いを向けられています。
    それは、誰が相手であっても、同じです。
    オオカミに会うもの、オオカミを知るもの、オオカミを見るものは、「悪者」「悪党」「けだもの」として、オオカミを見ています。
    そして、扉が開いた瞬間。
    オオカミは、子ヤギ達を食べます。
    周囲の思惑通り、悪行を果たすわけです。
    お腹いっぱいになったオオカミを見つけて、被害者の家族である、お母さんヤギは、復讐を果たします。
    助けられた子ヤギ達も、自らの復讐を果たします。
    オオカミは、復讐に気付かないまま、死にます。
    そして、お母さんヤギと子ヤギは、オオカミがいなくなったことを喜びます。
    オオカミは、肉食動物です。
    ヤギは、草食動物です。
    肉食動物は、草食動物を食べなければ、命を守れません。
    別の見方をすれば、オオカミは、肉食動物として、当たり前のことをしているわけです。
    弱肉強食の世界のしきたりを守ろうとしただけなのです。
    何で、復讐されたり、「悪者」扱いされなくてはいけないのでしょうか?

    と、ここまで、色々考えて、私は・・・自分で、ゾッとしました
    いつの間にか、オオカミを弁護している自分が、いました
    童話の中に出てくる存在が、ヤギだったり、オオカミだったりしても。
    それは、人間のある一面を表現しているに過ぎません。
    人間で描くには難しいからこそ、動物に姿を変えて、物語が作られているのです。
    と、いうことは・・・。
    人間同士で、弱肉強食だ、こっちが上で、あっちが下で、搾取されて当たり前だ・・・何てこと、あってはならないことです
    人権問題になることです
    そもそも、オオカミのやっていることは、犯罪です。
    巧妙に隙をついて誘導し、騙し、扉を開けさせて、自分よりも弱く幼いものを襲っているのです。
    お母さんのアドバイス、子ヤギ達の努力の上を行く、オオカミの周到で執拗な、獲物を狙う貪欲さこそが、注目すべきことなのです
    「自業自得」何て、とんでもない。
    お母さんヤギのアドバイスに問題があったなんて、とんでもない。
    安心して、扉を開けることが出来ない。
    何故なら、子供達を騙す大人がいる。
    その方が、本来問題とすべきことなのです
    だからこそオオカミは、許されることなく、井戸に落ちるのでしょう。
    誰が正しい、誰が間違っているという問題ではない。
    オオカミよ、あなたの行為が、間違っている。
    そういうことなのです

    扉の向こうに、DV加害者が・・・います
    彼は、色々な人に正当な評価をしてもらえず、周囲にいつも不満を抱えています
    本当は、
    「自分が満足する賞賛が与えられない」
    ことに、大きな不満を抱えているのですが、そのことには気付かぬフリです
    彼は、自分を特別視して欲しいと、いつも思っています
    しかし、そのことも巧妙に隠しています
    彼は、扉の中に入りたくてたまりません
    中には、自分だけのお城があるはずだからです。
    そこにこそ、自分が、暴れたいだけ暴れたり、食べたいだけ食べたり、賞賛されたいだけ賞賛されたり、自分の望むものすべてを叶えてくれる存在が、在るはずだからです。
    ですから、何としても、扉を開けさせようと・・・ありとあらゆる手段を駆使します
    絵本のオオカミも、びっくりの大作戦を展開します
    どんなに扉の中のDV被害者が、おかしい・・・何かおかしい・・・と、感じても
    矢継ぎ早に出されるオオカミの作戦に、段々疲れて、「おかしい」感覚に慣れていってしまいます
    そして、「おかしい」が、「普通」になった時。
    扉を開けてしまうのです

    そこから、オオカミのお腹の中で生きる人生が・・・始まります
    彼の目で、見て。
    彼の耳で、聞いて。
    彼の頭で、考える。
    彼の感覚で、感じる。
    辛く、暗い・・・人生が始まってしまいます

    一つだけ、はっきり分かっていることは、絵本のラストのようには、いかないし、出来ないということです
    実際のお腹に入っているわけではありませんから、お腹を割いても、DV被害者の苦しみは消えません
    彼に消えてもらっても、DV被害者は、彼の感覚を叩き込まれていますから、DVの影響から自由になることは出来ません
    悔しいし、とても理不尽なことではありますが、DV被害者は、自らの力で・・・オオカミのお腹から出るしかないのです
    他の人には決して見えない、その空間から抜け出すしかないのです
    そして、それは、オオカミが行った、暴力や虐待行為などで仕返しをすることでは、出来ないのです
    何で
    やり返したいよ
    って、思います、私も
    でも、そうすると、ますます自分自身を嫌いになり、ただでさえ低い自己肯定感が低くなってしまいます
    そんなことになったら、もったいないですよね
    ギリギリの自己肯定感、大切にしたいです
    オオカミのお腹にいる必要がないことに、気付いて下さい。
    オオカミのお腹から出ていいのだ・・・ということに、気付いて下さい。
    オオカミに食われたけど、まだ私生きている!って、ことに気付いて下さい。
    その「生きている」が、とてもとても大きな、あなたの命の輝きです
    オオカミに食われても、生きてみえるあなたは、すごいです
    素晴らしい生命力と、精神力の持ち主です
    そこまでの強さを持ってみえるあなたなら、何でも出来ます
    オオカミのお腹にいるから、オオカミが気になって気になって仕方がないのです。
    そこから出て、いいのです。
    出ても、オオカミは、またあなたを狙いに来ます
    が、大丈夫です
    扉をしっかりしたものに、変えていきましょう
    オオカミが侵入できないように
    そのためには、あなた自身が、大好きなものを思い出し、大好きなものから心の栄養をもらい、あなた自身が「好きな自分」を取り戻すことが大切なのです
    もったいないです。
    オオカミのことばかり考えていては。
    考えてしまうでしょうけれども、一日少しずつ、ご自分の好きなもののための時間を増やしていって下さい
    それが、どんなに難しく、大変なことか・・・とてもとてもよく分かります・・・
    でも、それが一番、自分自身も含めて・・・必要不可欠なことだと、思うのです

    今日も読んで下さり、どうもありがとうございました
    私の最近の「自分のための好きなものの時間」は、「あんこを食べる」です
    パンに乗せて、小倉トーストにするとか。
    あんこを溶いて、白玉を浮かべて食べるとか。
    おもちの周りにつけて、食べるとか。
    そういうレベルじゃないのです
    パックに入ったあんこを・・・大きな匙で、がぶりと食べるのです
    この瞬間・・・・私の周りに、キラキラお星様が飛びかい、愛らしい天使が舞うような感覚になります
    最高級のこしあんを食べた時は、虹がかかったかのように、世界が美しく見えました
    あんこがあまり好きではない子供には、思いっきり、冷めた目で見られております
    私よりも甘党の夫にも、
    「・・・それは、ちょっと、やったことないなあ・・・す、すごいね・・・」
    と、後ずさりされました
    黄砂が飛んだり、花粉が飛んだり、大変な時季ですね
    どうか、皆様くれぐれも心身お大事になさって下さいね
    ありがとうございました



















    DV行為に縛られない、頼らない 転換のきっかけとは?

    • 2010.04.20 Tuesday
    • 10:42
    私の夫は、現在もDV加害者更正教育プログラムを受講しています
    今日は、そのことを・・・改めて、振り返ってみたいと思います

    夫に、ズバリ、聞いてみたことがあります。
    「どうして、DV加害者更正教育プログラムを受けようと思ったの?」

    プログラム受講の初期は、
    「奥さんが、そうしなきゃ別れるって言うから・・・!」
    が、答えでした
    怒ったように、そう言い放った後、彼は、
    「俺は、加害者だもんね・・・更正しなきゃ、犯罪者のままだもんね・・・」
    と、泣いていました

    多分、彼は、気持ちの何処かで。
    私に無理矢理行かされた”感じが抜けないまま、通い続けていたのだと思います
    ですから、半年たとうが、一年近くたとうが。
    「俺は、DV加害者更正教育プログラムに、行ってやってるんだ
    という、態度を匂わせることが、エスカレートしていきました
    私は、彼に、彼自身の問題として、「DV行為に走る自分自身」と向き合うために、受講して欲しい・・・そう、思っていました
    でなければ、私の病気が良くなろうとも、彼が「DV行為に走る」ことをやめなければ、同じことが起きて、また私の病気が重くなるだけだと感じていたからです
    それじゃあ、いつまでも私達は、夫婦として共に生きることは無理です
    私は、そんな関係、ノーサンキュー結構じゃ御免被るって、感じでした
    ですから、どんどん、
    「俺は、お前達のために、しんどいことをやっているんだぞ〜」
    と、威圧してくる彼に、ムカついてきました
    「あのねえ、あなたの問題なの!
    あなたが、自分が、どうしてこうなってしまうのか、自分と向き合おうとしない限り、誰も何も出来ないの!
    講師の方が導いてくれても、あなたがそんなままじゃ、何も変わらないよ!」
    私の叫びに、彼は、まず涙を見せて、同情を引こうとしました
    それでも、私が表情を緩めないと、今度は、怖い目で睨んできました
    「何でも、俺のせいになるんだ。
    何でも、俺が悪いって、ことになっちゃうんだね」
    彼の言い方に、私は、もうダメだ、終わりだ、と思いました
    DV加害者更正教育プログラムを受けても。
    DV行為に依存しない自分になるためには、どうしたらいいのか?
    本気で学び取ろうとしていない・・・そう感じました
    「もう、いいです。勝手に、あなたはプログラムを続けて下さい。
    もう、諦めます。離婚します」
    「何で?!プログラム途中なのに!!」
    「私や子供が、あなたに頭を下げて、わざわざ行ってもらっているわけではないので。
    離婚してから、あなた自身で通うか、通わないか、決めて下さい。今度こそ、ご自分で」

    彼は、大パニックになりました
    離婚は、絶対に嫌だから、DV加害者更正教育プログラムを受けることを認めてやったのに。
    通っているにも関わらず、離婚すると言い出しやがった。
    しかも、離婚しても通うか、やめるか、自分で決めろと、言いやがる。
    ワケわからない、どうしてそうなるんだ
    お前は、何様だ
    俺じゃなく、何で、お前が決めているんだ
    俺のことを何で、お前が決めるんだ
    お前に、そんな権利があるのかよ
    被害者って奴は、そんなに偉いのかよ

    私は、彼の支配下に置かれて、数年生きていますから、彼がパニックになれば・・・すべての感情が流れ込んできます
    否応なしに、怒りや悲しみが押し寄せ、部屋中の空気が緊張し、重苦しいものになります
    まるで、隙間なく・・・部屋の中に大きな大蛇が、とぐろを巻いているような、気持ち悪さと息苦しさでした
    私は、声を出すことも苦しい状況の中、搾り出しました
    「・・・あなたは、どうして、DV加害者更正教育プログラムを受けようと思ったの・・・?」
    「・・・奥さんと、子供と離れたくないから・・・別れたくないからって、思ったから」
    「・・・思ったのは、あなたの気持ちだよね?」
    「そうだよ、俺の気持ちだよ。俺が、思ったことだよ」
    「私も、あなたと、まだ別れたくないと思ったから、プログラムを受けて欲しいと伝えた。
    でも、私の気持だけじゃないよね?あなたも、思ったこと、ちゃんと・・・存在しているよね?」
    「・・・奥さんと、子供と離れたくない気持ち・・・」
    「・・・だったら、その気持ちを一番大事にして、頑張ろうと思えませんか?」
    「あ・・・」
    「・・・離れないためには、一緒に住むためには、どうしたらいいんだろう?とか・・・。
    自分は、何をすればいいんだろう?とか・・・。
    受講で、何を学び取ればいいのだろう?とか・・・。
    思考の方向性を変えてみることは、出来ませんか?」
    「あ・・・そうだね、そうなんだね・・・」
    彼は、胸の辺りの衣服を掴み、少し高揚した表情で、言いました
    「俺、どうして、奥さんにDV行為をしてしまうのか。そうせずにはいられないのか。
    本当は、そんな自分が不思議で不思議でならなかったんだ
    俺の心には、一体、何が巣食っているんだろう?誰かに教えて欲しいって、ずっと願っていた。
    プログラムを受けたいと思った理由の・・・大事な一つだったのに。
    いつの間にか、忘れていたよ
    ああ、そうだったんだ・・・
    彼は、静かに呟きました
    「俺は、「自分」が分からない。「自分」を知りたかったんだ」
    まあ、この頃の彼は、「自分」が一番、「自分」がすべてでしたから、この直後、私が心身の力を使い果たして、ぶっ倒れようと
    自分が発見した「自分」のことに夢中で、私を気遣いながらも、とても生き生きとした、滅茶苦茶明るい表情をしておりました
    爆発後の「夫の一人ハネムーンって、感じでした

    つまり、彼は。
     屬海里泙泙任蓮家族と一緒に住めなくなる危機感」。
    ◆屐崋分」が、どうしてDV行為をしてしまうのか、その原因を探り当てたい」。
    この二つのために、DV加害者更正教育プログラムを受講し始めたのです。
    ところが、
    ◆屐崋分」が、どうしてDV行為をしてしまうのか、その原因を探り当てたい」
    は、とんでもなく時間が掛かる、大変なことでした。
    彼自身が、一番嫌だと感じることでした
    多分、出来ることなら、一生目を瞑って、見ないフリをしていたい。
    耳を塞いで、聞かないフリをしていたい。
    そういうトコロでした。
    劣等感コンプレックスを隠した、優越コンプレックス。
    自分は特別だと思い込みたい、特権意識。
    「俺は、こんな小さな器の男じゃないんだ
    本当は、もっともっとスケールのでかい、素晴らしい男なんだぞ
    夫として、父親として、息子として、社会人として、賞賛されるべき存在なんだぞ
    「俺は、仕方なくDV行為をしただけなんだ
    俺は、傷付いて生きてきた可哀想な王様なんだぞ
    敬えよ、情けをかけろよ、癒せよ、尽くせよ
    俺を責めるな

    当時の夫を思い出すと・・・。
    彼は、とにかく。
    自らの人生の責任を負うことが、嫌だったのだろうなあ・・・と、思います
    責任から逃れたいから、いつも逃げ道を作ったり、本気を出さずにいたり、一歩引いていたり、深く考えようとしなかったり、問題解決をしようと努力しなかったり。
    ま、でも。
    責任は要らないけど、名声や名誉は欲しいのです
    自分を満足させるだけの飾りは、欲しいのです
    自分の人生を受け容れ、自分は、自分に責任を持つべき人間なんだ・・・と、気付き始めているけれども、それは嫌、まだ怖い、それは、荷が重過ぎる。
    誰かに肩代わりして欲しい。
    自分のことを一番に考えて、自分を満たして、癒して、支えて、励まして、そして、八つ当たりさせて欲しい。
    自分をいつも、いつも、満足させて欲しい。
    彼自身の問題の根源が、うっすらと見えてきた辺りぐらいから、彼の精神的DVは激しさを増していきました
    私は、ボロボロになり、泣きながら、亡くなった祖母のところへいきたいと、呟きました

    彼は、私のその言葉を聞いて、
    「本当に、やばい。このままじゃ、奥さんを死なせてしまう」
    と、思ったらしいです
    そして、自分自身で、自分の問題の根源と向き合わなくてはいけないのだと思い
    私がそばにいると、私にDV行為をしたくなり、更正から遠ざかるだけでなく、私をさらに傷つけて追い詰めてしまうから・・・と
    長い、別居生活を申し出てくれました

    彼の方から、別居生活を申し出てくれたこと。
    私の命を守ることを尊重してくれたこと。
    これは、DV加害者更正教育プログラムのおかげだと思います
    講師の方の導きなしでは、彼は、私を思いやる、これらのことは出来なかったと思います
    例え「気持ち」は在ったとしても。
    彼の場合は、プログラムを受講していなければ、言葉にして伝えて、行動に出ることは、無理だったと思います
    彼にとって、私を支配下に置くことは、苦しいけど、たまらなく楽しいことだっただろうなと、感じるからです
    自分だけを見て。
    自分のことだけを考えてくれる。
    自分だけを思って。
    自分のためなら、命さえ投げ出してくれる
    いにしえの国の王になったかのように、彼は、陶酔する時も在っただろうなあ・・・と、感じるのです
    本当に、奇跡的に、ここまで生きて、たどり着いているという感じです。
    今、振り返ってみても、何て、危ない橋を渡って来たのだろうと、体中が恐怖で凍りつきそうになります。
    私や彼を支えて下さった、DV防止教育センターの講師の方、色々な方々に、心から感謝しております

    もう一つ、振り返ってみて、気付いたことは。
    私自身も、刷り込まれた「DV行為による支配」に、抵抗することを諦め、もう、どうでもいいや・・・とか。
    もう、どうにもならないや・・・とか。
    私さえ、犠牲になれば・・・すべて丸くおさまるんだから・・・とか。
    服従することを「楽」と感じ、それを選択しようとした瞬間が、確かに、在ったことです
    牢屋に閉じ込められたと知れば、最初は、抵抗するし、脱走しようと考えると思います。
    それを試みる度に、辛い洗脳教育が施され、それに伴う暴力や虐待行為をされ・・・。
    あまりにも、そのことが繰り返されると・・・。
    段々、牢屋でおとなしくしていることの方が、「楽」と感じるようになってしまうのです。
    脱走する気も、失せていくのです。
    ましてや、
    「ここから出ようとしてみろ。お前の大切な存在の命を脅かすぞ」
    と、脅されれば、腰も抜けてしまいます。
    大切な存在の命を守るためにも、ますます牢屋にいなくては・・・と、思い込みます。
    私も、そんな時が、何度も何度も・・・ありました
    その度に、
    「負けないで、あなたの人生を取り戻して下さい」
    「あなたは、そんな所に閉じ込められるために生きているわけじゃない」
    「手を伸ばして!あなたは、一人じゃない!」
    諦めないで、メッセージを発して下さる方々が、みえました。
    その度に、私は、大号泣しました
    そして、その度に、心に力をもらい。
    やっぱり、牢屋から出たいと、努力を続けることができたのです。
    DVの怖ろしさは、被害者側にも、DV行為に縛られる、そして、頼る関係を強いることです
    「共依存」
    と、表現される問題です。
    加害者による、強制的な依存関係
    が、正しいと思います。
    そして、自分が経験して、感じたことは。
    私が、
    「支配・被支配関係は、もう嫌
    「DV行為に、屈したくない
    「あなたが、DVを介在させる関係しか求めないなら、もう一緒にいたくない
    「とにかく、暴力や虐待が、もう嫌なの!」
    と、
    「DV、ノー!!」
    を明確に意思表示するようになると、彼も、危機感を持つということです
    「やばい・・・このままじゃ、本当に逃げられる・・・」
    と、真剣に思うようになるというか・・・
    「このままじゃ、いけないんだ」
    「俺、やり方、もしかして間違っている?」
    と、気付くというか・・・
    そういう感じは、しました

    でも、物凄く・・・エネルギーが要ることです・・・
    DV被害者の方が、一人で、DV加害者と向き合うことは・・・本当に大変ですし、危険なことでもあります
    専門の相談機関の方と相談したり、アドバイスをもらったり。
    DV専門のカウンセリングを受けたり、自助グループに参加して、まず、DV被害者の方の心を少しでも元気にされてからの方が、いいと思います。
    くっつけられてしまった、DV加害者DV被害者の心身を少しでも、切り離してからの方が、ダメージが少なくて済むからです。
    あと、二人きりの自室は、なるべく避けて下さい。
    車の中も、避けた方がいいです。
    人目がある公園や、ファミリーレストラン、カフェ、散歩して歩きながらなど、必ず、誰かの目が在るところでするようにして下さい。
    自分自身が、安心出来ますし。
    相手も、DV行為に走りにくくなるので、少しは、会話が出来るかも知れません。
    でも、命の危険を感じられる方。
    例えば、他人から見えるところを・・・傷つけられるようになってきて、爆発までのサイクルが短くなっている方(一週間に一回)は、迷わず、避難されていいと思います。
    私は、二週間に一回で、死にたくなりました
    二週間からもっと短くなると、どんどん自分自身の心が壊れる度合いが、ひどくなると思います。
    避難して、心身の危険をまず回避して、命を守ってからでも、相手との関係はいくらでも、考えていけます。
    別れたくないのならば、一生かけて、関係を改善していけばいいと思います。
    ですから、今すぐ、相手を何とかしようと・・・焦ることはないのです。
    まず、ご自分の命を守ってから、ご自分の心身を救ってからでも、十分間に合うし、出来ることです。
    大丈夫ですよ。
    生きてさえ、いれば・・・。
    命さえ、あれば・・・。
    何とでも、変えていけます。
    どうかどうか・・・命だけは、大切になさって下さい。
    あなたご自身が守らなければ・・・最終的には、誰も、守れない部分が在ります。
    パートナーは、もちろん大切でしょうけれども。
    あなたは、あなたにとって、一番大切な方なのです。
    あなたを心配し、思う方は、いっぱいみえます。
    同じ空の下、いっぱいみえます

    今日も、読んで下さり、どうもありがとうございました
    曇り空から、雨が、降り始めました
    こんな、どんよりお天気は、気も滅入りがちになりますが
    こんな日こそ、お気に入りのお茶を入れて、美味しいお菓子を一口でも食べて、ご自分を甘えさせてあげて下さいね
    どうか、心身お大事になさって下さい
    ありがとうございました

































     

    DV加害者の重心移動

    • 2010.05.14 Friday
    • 11:28
    急に寒くなりましたね
    ベランダの草花は、冷え込みにも負けず、元気です
    「エライわ・・・あなた達!すげー!」
    と、寒さに震えながら感心しまくりの私です

    さて、夫の話をしようと思います
    「面倒くさい」
    発言をされてから、怒れるやら悲しいやら
    翌日診察に行けば、薬は変えられるわ、副作用で寝込むわ
    踏んだり蹴ったりの状態の週末に、彼は、
    「もう面倒くさく思わないので、来たいです!」
    と、やって来て
    来たけれども、謝罪の言葉は言わないし。
    腫れ物に触るように、私のご機嫌を伺おうとするし。
    私は私で、口をきくのも嫌な状態なのですが、彼が、おどおどビクビクと私を見る様子が、鬱陶しいというか
    最初はイライラしていたのですが、そのうち、私がいじめているような気持ちになってきて、どんどん罪悪感が押し寄せてきて
    我慢しきれず、
    「言いたいことがあるなら、言って下さいな」
    と、結局、口をきいてしまいました
    すると、ボソボソと聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、ブツブツと謝っているような、反省しているような、独り言を言うような、よく分からない言葉を話し出し
    この世の終わりのような表情をして
    もうダメだよね、どうしてこうなんだろうね、俺って繰り返しちゃうんだろうね・・・と、ブツブツボソボソ繰り返し始めて
    部屋の空気が、淀む、淀む
    ここは、暗黒のオーラに支配されたのか?
    異空間の暗闇が、生まれちゃったよ!
    異次元の闇世界とつながちゃった、どうしよう!みたいな、雰囲気になりました
    もう、私、ピキピキでございます
    こめかみが、ビリリでございます
    ああ・・・私が、ゴジラなら、火炎放射で燃やしてしまいたい・・・
    いやいや、それはあまりにも乱暴だから、ゴジラなら、指でちょいっとつまんで、外へヒョイッと出して、暗い表情をやめてから、また出直せと言いたい・・・
    山ほど、色々と妄想を膨らませたのですが、グググ・・・ッと、抑えました

    ここで、私が怒りに任せて、ギャーギャー言い出せば
    彼は、泣くでしょう
    そして、ますます、
    「自分はダメな人間だ」
    と、思うでしょう
    そして、
    「俺は、ダメな人間だ。どうしようもない奴だ。
    でも、俺をそうさせたのは、誰だ?
    そんな可哀想な俺を追い詰めているのは、誰だ?」
    と、思考をエスカレートさせていくでしょう
    「こんなに俺は、可哀想で傷付いているのに、そんな俺を泣かせるなんて、奥さんの方がひどいじゃないか」
    と、再び思うかも知れません
    「大体、俺が謝罪して反省もしているのに、俺に優しい言葉一つかけない、俺に感謝もしない、そんな奥さんの方が悪いんじゃないか?」
    と、また思うかも知れません
    「俺は、悪かったと思って、しおらしくしているのに。奥さんの態度は、何だ?ツンケンして、すごく失礼じゃないか」
    「愛想良くして、奥さんのご機嫌だって気にしてやったのに、ありがたく思わないで、俺を一方的に責めようとするなんて、冷た過ぎる」
    と、どんどん思うかも知れません
    彼は、
    「傷付いた悲しい王様」
    「周囲に正当に評価されない被害者」
    という「箱」が大好きだと、私は感じています
    隙あらば、油断をすれば、すぐにその「箱」へ戻りたくなるような気がします
    せっかく「箱」の外へ重心を移動しかけても、パッと戻したくなる魅力が、そこにはあるのでしょう

    で、すごく悔しいことは、私自身も。
    いつもいつも、彼の重心移動に、合わせてしまうクセがついていることです。
    彼が「箱」に戻れば、私も「箱」に入りたくなります
    彼がDV加害者になれば、私もDV被害者になりたくなります
    これは、もう執拗にコントロールされて身についてしまった、条件反射のようなものです
    彼が、元の彼になろうとすれば
    私も、元の私になろうとする
    ですから、彼に引きずられないようにすることが、本当に一番大変ですし、エネルギーを使うことになります。
    彼だけでなく、自分自身の中のコントロール機能とも、闘わなくてはいけません。
    全身全霊力を込めて、グググ・・・と、抑えます
    彼に飲み込まれないよう、巻き込まれないよう、堪えます。
    堪えて、静かに、彼に話しかけます。
    「どうして、そうなるのかな?
    今までは、いつもは、そうならずに出来ていたじゃない。
    気持ちを上手に切り替えて、連休中も過ごせてきたじゃない。
    例えば、今日なら、
    ”奥さん、怒っているよね。
    面倒くさいって、言ってごめんなさい。
    でも、諦めずに頑張るから。
    本当にごめんね”
    で、いいのに。
    そう伝えて、どう答えるかは、私の選択であり、自由でしょう?
    一人で悶々としないでいいのに。
    失敗や間違いをするのは、当たり前だと思う。
    でも、失敗や間違いをおかした時、どう対処するか、どう責任をとるかが、大事だと思う」
    彼は、みるみる暗い影を消していきました。
    部屋中に立ち込めていた、暗黒の気配が消えていきます。
    その後、ホッとした笑顔で、彼は言いました
    「そうか、俺、ちゃんと出来ていたことの方が多いんだ」
    目をキラキラさせて、自分自身に酔いしれる彼に・・・ドッと疲れを感じた私でした・・・

    う〜ん・・・言葉に出来ない、モヤモヤなのですが
    何というか・・・。
    彼が、本当に私を尊重し、私を思いやる発言をしているのか?
    対等なパートナーとして、大事に思い、感謝してくれているのか?
    まだ、不安に感じる時があります
    私自身も、彼に対して、厳しい態度をとり過ぎ?と、悩んだりすることもあります
    でも、自分の感情を素直に出せるようになってきたことは、私自身のためにはいいことのように感じるのです
    ああ・・・でも、疲れます
    夫と話して、何でこんなに疲れなくちゃいけないのだろう
    しみじみ、重心を移動させることは難しいと感じます

    今日も、読んで下さりどうもありがとうございました
    寒さが続いておりますので、くれぐれも心身お気をつけて下さいね
    ありがとうございました














     

    威厳と謙虚 傲慢と卑屈 DVの表と裏

    • 2010.05.17 Monday
    • 11:06
    〜ん・・・と、思わず唸ってしまうのですが・・・
    「面倒くさい」発言をして以来、夫の特権意識が、またムクムクとしているように感じます
    が、この感じが、私が敏感にそう感じてしまうだけなのか?
    本当に、彼がDV行為をするように戻っているのか?
    その辺りが、とてもグレーゾーンで、判断が難しいです
    怯えたハムスターのような感じで、私を見上げるように見つめている彼ですが、時に、目をグワッと見開き、口を半開きにして、眉間に皺を寄せて、私を見つめます
    歌舞伎役者さんが、
    「見えを切る」
    みたいな感じで、グワッと見るって、感じです
    これが、とても怖いのです
    喰われるんじゃないか?と、思うくらい
    SF映画みたいに、優しい隣人にエイリアンが乗り移って、ふいに豹変してグワァ〜ッって、襲ってくるみたいな・・・
    今思い出しても、ブルルッ・・・て、震えます
    多分、彼自身も、特権意識と闘っていると思うのです。
    でも、私を前にすると、特権意識の方が勝ちそうになるのではないか?と思います。
    だから、時々表情が変わるのではないでしょうか?
    DV行為に甘えたい欲求をまだ捨てきれない彼からすれば、私は、「エサ」みたいなもんです。
    で、「エサ」を前にして、モンスターに変身しないように闘っているようなものかも知れません。
    どんなに心地良い関係を築き直そうと努力しても、DVのうまみは、こんなに根強く彼を蝕んでいるのだなあ・・・と、思います
    と、同時に、私自身をこんなに深く傷つけてしまっているんだなあ・・・とも、思うのです

    彼が、新婚時代の話をしてくれました
    その頃、二つの感情を抱いていたそうです。
    「共働きでも、早起きして作ってくれる朝御飯、お弁当。
    いつも清潔に整えられた居住空間。
    俺の帰宅に合わせて沸かしてくれるお風呂。
    他にも、たくさんたくさん、奥さんは俺のために、愛情いっぱいしてくれていたことが、どんどん当たり前になっていった。
    これくらい、”嫁”として、当然だと思って疑わなくなっていった。
    仕事を辞めて、専業主婦になったら、もう完全に”お前の役割で、当然だろ”って思っていた」
    その一方で、彼は、ずっとこうも思っていたそうです
    「俺は、奥さんに、こんなによくしてもらう程のことをしているのか?
    俺は、奥さんに、こんなに愛される程の男なのか?
    いつも、いつも、そんな疑問を抱いていた」
    「やってもらって当たり前
    という、気持ちと、
    「してもらう資格があるのか?
    という、問いかけ。
    自信たっぷりのようでいて、とても自信がないような。
    俺が正しい!と、胸を張っているようでいて、間違いじゃないだろうか?と、背を丸めているような。
    ダンダン!と、乱暴に歩いているようでいて、コソコソオドオドと、忍び歩きしているような。
    彼は、
    「威厳」
    「謙虚」
    の意味を間違えていたのではないか?と、思います。

    「威厳」とは、他者に尊敬の気持ちを抱かせるような、立派で重きのある様子をいいます。
    「謙虚」とは、素直で、自分がエライとは思わない様子をいいます。
    自分自身に厳しく、それでいて、他者に優しい眼差しを向ける方は、自然に尊敬されます。
    己のやるべきことを実行し、尚且つ、人のことも思いやることのできる方は、立派だと感心されます。
    「〜しなきゃ、〜すべきだ、〜しなくてはいかん」
    と、自分のために動くのではなく。
    「〜したい、〜しよう、〜してあげたい」
    と、自分のため、人のために動く方は、気持ちの良い風のようです。
    「いいなあ・・・」
    と、そばにいるだけで、微笑んでしまいます。
    見ているだけで、心が爽やかに、そして、温かくなります。
    「〜しなきゃ、〜すべきだ、〜しなくてはいかん」
    と、動いた方は、どうしても”エライ”と誉めて欲しくなります。
    「やるべきことを実行したのだから、評価されるべきだ」
    と、感じるからです。
    「〜したい、〜しよう、〜してあげたい」
    と、動いた方は、他者から評価されなくても、気になりません。
    自分が欲して動いたのだから、それでいい・・・と、思うからです。
    DV加害者が、抱えているものは、
    「威厳」「謙虚」「理想像」です。
    あくまでも「理想像」です。
    自分が何もしなくても、そう見られるべき、周囲は、そう見るべきという「理想像」です。
    そう見てくれる人にはいい顔をしますが、そう見てくれない人は、「敵」になります。
    そして、「調教すべき対象」になります。
    DV加害者の「威厳」は、「傲慢」が、本来の意味です。
    「傲慢」とは、偉そうにして、人を馬鹿にすることです。
    DV加害者の「謙虚」は、「卑屈」が、本来の姿です。
    「卑屈」とは、いじけていることです。
    夫は、言いました
    「奥さんが、どんなに愛情を注いでくれても、俺は変わらなかったと思う。
    優しくされても、優しくされても、俺はダメになっていったと思う。
    それだけじゃない。
    例えば、奥さんが、キツイ言い方や厳しい態度を取るやり方をしたとしても、俺は、やり方を変えて、DVしていたと思う。
    奥さんが耐え切れず、俺に殴りかかれば、殴り返していただろうし、先に手を出したお前が悪いって、平気で言っていたと思う。
    奥さんが、どんな奥さんだろうと、どんなことをしようとも、俺はDV行為をしていたと思う。
    それが、DVをする奴なんだ・・・って、最近すごく感じる。
    そして、奥さんが、どんなに努力を重ねても無駄にしてしまったんだろうな・・・と思う」
    何故、そうなのか?
    彼に言わせると、それが、DV加害者であり
    「傲慢」と「卑屈」を抱えた自分と向き合うことが嫌で、恐ろしくて、逃避したくて
    手っ取り早く出来る手段が、DVだから・・・だ、そうです
    虐待や暴力で優位に立てば、「威厳」を保ったような気になり
    病気になった妻を抱えても離婚しない自分は、「謙虚」に生きているように感じられ
    「威厳」と「謙虚」の「理想像」を確立できたような、幻想を持つことが出来たのです
    その幻想は、私や子供との生活を失うことになってもいいくらいの・・・素晴らしいものなのかなあ?と、首を傾けながら、思いました

    夫の話は、これくらいにしますね
    明日は、待望の新刊が出ました!ので、そのお話をしたいと思います

    「傷ついたあなたへ2 わたしがわたしを幸せにするということ DVトラウマからの回復ワークブック」
    (NPO法人レジリエンス著、梨の木舎、2010年)

    こちらの本をご紹介したいと思います
    読みましたが、すっごく良かったです
    前著よりも、共感できるところばかりで、DV加害者についても書かれていて、とても分かりやすくて、一気に読むことが出来ました

    今日も、読んで下さり、本当にありがとうございました
    DV加害者とDV被害者は、鏡の表と裏でもあります
    私自身、「傲慢」と「卑屈」に飲み込まれないように気をつけたいと思います
    ようやく初夏らしい気候になってきましたね
    皆様、くれぐれも心身ご自愛下さいね
    ありがとうございます









    PR

    calendar

    S M T W T F S
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031    
    << October 2017 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recommend

    パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに
    パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに (JUGEMレビュー »)
    グロー ダーレ
    苦しみを抱え込み、助けを呼ぶこともできない方に・・・そんな経験をされた方に。そして、暴力を選択せずにはいられない方に・・・そうしてしまったことがある方に。読んでいただきたい本です。

    recommend

    対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD
    対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD (JUGEMレビュー »)
    水島 広子
    今自分の身に何が起きているのか、教えてくれる良書だと思います。

    recommend

    いのちってスゴイ!赤ちゃんの誕生―おなかの中のドラマと生きる力 (知の森絵本)
    いのちってスゴイ!赤ちゃんの誕生―おなかの中のドラマと生きる力 (知の森絵本) (JUGEMレビュー »)
    大葉 ナナコ
    子供さんと読むのも素敵ですし、ご自分のために読むこともオススメです。

    recommend

    麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫)
    麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
    吉村 明美
    切ないという言葉では、片付けられない、沢山のことが詰まった作品でした。

    recommend

    あなたは変われる―言葉や態度に傷つけられた心を救う本
    あなたは変われる―言葉や態度に傷つけられた心を救う本 (JUGEMレビュー »)
    グレゴリー・L. ジャンツ
    夫婦関係だけでなく、親子関係のDVで傷付いた方にも、共感できる部分がとても多い本だと思います。淡々とした文章ながら、力強いです。

    recommend

    recommend

    recommend

    アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方
    アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方 (JUGEMレビュー »)
    星 一郎
    男の子のお母さんだけでなく、女の子のお母さんが読んでも、参考になる内容です。

    recommend

    暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護
    暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護 (JUGEMレビュー »)
    友田 尋子
    医療関係者向けに書かれた本ですが、DV被害者の心理についてとても分かりやすく書かれています。

    recommend

    おかあさんがもっと自分を好きになる本―子育てがラクになる自己尊重トレーニング
    おかあさんがもっと自分を好きになる本―子育てがラクになる自己尊重トレーニング (JUGEMレビュー »)
    北村 年子
    子育てに生かしたいという思いと同時に、自分を肯定できる力を取り戻したくて手に取りました。アタリ!な本でした♪

    recommend

    傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック
    傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック (JUGEMレビュー »)
    レジリエンス
    DV被害に遭った方へのバイブルかも知れないと思っています。
    書き込み式ですので、書きながら気付くこともあると思います。

    recommend

    あたらしい自分を生きるために―アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える
    あたらしい自分を生きるために―アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える (JUGEMレビュー »)
    森田 汐生
    辛い時、勧めて下さった方がみえて読みました。少し気が楽になりました。DV加害者相手に効果は期待できないですが、自分のためにはなると思います。

    recommend

    DV・虐待加害者の実体を知る―あなた自身の人生を取り戻すためのガイド
    DV・虐待加害者の実体を知る―あなた自身の人生を取り戻すためのガイド (JUGEMレビュー »)
    ランディ バンクロフト
    DV加害者である彼が、恐れている本です。DV加害者に混乱するDV被害者のために書かれた本です。

    recommend

    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す
    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す (JUGEMレビュー »)
    ランディ バンクロフト
    彼と別居して癇癪がひどくなった子供を理解したくて購入しました。
    とても役に立ちました。

    recommend

    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり
    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり (JUGEMレビュー »)
    番 敦子,根本 真美子,中山 洋子
    とても分かりやすい一冊です。
    初めて読む方に最適です。

    links

    profile

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM