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    DV被害に遭うということの恐怖

    • 2009.06.17 Wednesday
    • 22:21

    彼と別居して、ふと、気付いたことがありました。
    結婚前のが思い出せないのです

    学生時代、部室でいつまでも友達と話していた思い出があります。
    友達の表情や声は思い出せるのに、その時、私は、楽しかったのか悲しかったのか・・・分からないのです
    授業の様子も思い出せます。
    しかし、授業を聞いていた私が、何を感じ、何を思ったのか・・・分からないのです
    最初は、
    「やだわ・・・薬の副作用?それとも、もう老化現象?」
    と、恥ずかしくて・・・人には言えませんでした。
    友達と旅行したことも思い出します。
    何処へ行ったか、何を話し、何を食べて、何を見たのか、思い出すことができるのに、私がその場所・その時間、友達と共有し、何を思い、何を感じたのか・・・白くぼやけているのです
    映画を見た時も、芝居を見に行った時も、ミュージカルを観賞した時も、内容は淡々と思い出せるのに、それらを見た私自身の内面の心の動きが、一切蘇らないのです
    空白のままなのです
    大好きな本も同じです。小説だろうと、漫画だろうと、内容は思い出せても、何処が好きで、何に感動して、どの台詞がよくて、どの場面に泣けたのか・・・ぼんやりとしているのです
    思い出そうと頑張ると、頭痛がして、眩暈がします

    ゾッと、しました。
    私は、何処に行ってしまったのだろう・・・と、思いました。
    私の感情の源は?感受性は?
    私の思考の原点は?
    結婚前、この世に産まれてから、彼に会うまでに形成されてきた、「」は・・・?

    私はどんな人間だったっけ?と思い出そうとすると。
    一番に、彼の笑顔が浮かびます
    彼の気持ちを察する
    彼に優しくする
    彼に恥をかかせない
    彼に甘える
    彼に頼る
    彼が失敗しないように、注意深くフォローする
    彼が居心地悪くないように、気配りする
    彼が気を悪くしないように、言動に気をつける
    彼が心地よく安らげるように、神経を使う
    彼が、私のすべてになっていました。
    私の好きなものは、彼で。
    私のすべての中心は、彼で。
    彼のために、私の人生はあると・・・そういう「私」に、いつの間にかなっていました。


    愕然と、しました。
    こんなことがあるのだろうか。
    人間の中身が入れ替わるように、自分らしさを失い、誰かのためだけに息をして、動いている存在になるなんて。
    私は、初めて、気付きました。
    これが、DVなんだ・・・。
    これが、DVの行き着く先で、DV加害者の目的なんだ。
    DV被害に遭うということは、その人らしさをとことん奪われること。
    今まで創り上げてきた、その人の人生経験や思考や感情を消去されること。
    その人の魂を踏みにじる行為が、DVなのだ・・・と。
    DVが人権侵害といわれる意味が、戦慄を感じる程、理解できました。

    DV加害者更正教育プログラムの講師の方が教えて下さいましたが、ある被害者の方は、好きなものをすべて忘れてしまったそうです。
    コーヒーの匂いを嗅いだ時、コーヒーが好きだったかも知れないと感じられたそうですが、それくらいにその方は、ご自分のことを忘れてしまったそうです

    彼は、私の今の状態に驚いていました。
    後悔の涙を流し、謝罪の言葉を繰り返しました。
    「俺がDVを繰り返すことで、そうしてしまったんだね。ごめんなさい!
    私は、ぼんやりと彼を見ていました。
    私の頬も涙で濡れていましたが、彼の言葉を待ちました。
    彼は、苦しそうな表情で言葉を紡ぎ出しました
    「俺、何か言われて、それが返答に困ることだと・・・どうしよう、どうしようってオロオロして段々パニックになって・・・そのうち、聞いたら馬鹿だと思われるかな?とか、見捨てられるんじゃないか、軽蔑されるんじゃないかって、恐くなってイライラしてきて・・・。
    苦しくて辛くなって。
    最後は、俺、追い詰められてる感じがしてきて俺を追い詰めて苦しめてることが許せなくなって、攻撃したくなるんだ
    答えられない、聞けない俺が悪いのに、君が悪いって決め付けたくなるんだ
    そうなると、もう止められなくて。
    お前が悪いんだ、俺はこんなに大変な思いをしているのに、困っているのに、それを分かろうとしないからって。
    俺じゃない、お前が悪いんだ。だから、
    お前に思い知らせてやるって・・・!激しく思ってしまうんだ
    DV加害者の得意技の一つは、責任転嫁だそうです。

    彼が、一生懸命、自分の中で起きてしまうことを話せるようになったのは、以前と比べればものすごい進歩です
    自分を知ろうとさえしなかった彼が、等身大の自分と向き合い出した証ですから
    しかし、私は・・・とても悲しかったです。
    ロボットに変わり果てた私を前にして、彼が話したことは、すべて「自分」でした。
    私の辛さに思いを馳せるのではなく、どうして「自分」がそうしてしまうのか「自分」を語るだけでした

    DV加害者は、相手の立場に立って考えることが苦手です。
    その人の気持ちを思いやる・・・ということが不得意です。
    とにかく「自分」です。
    彼は、小説を読むのがとても苦手です。
    彼は、
    「物語に出てくる登場人物すべてに、自分ならどうするだろう、自分ならこうするだろうかって全部、自分に当てはめて考えちゃうから、時間掛かるし、すごく疲れるんだ」
    と、言いました。
    これは、「相手の立場に立つ」ことではありません。
    彼にとっては、どの世界だろうと「自分」なのです。
    フィクションの世界に、心地よく身を委ねることができません。
    「自分」がコントロールしたいからです。
    だから、すべて「自分」に当てはめて、その世界に抵抗します

    彼は、同じことを現実世界でも行っているのだと感じます。
    だから、辛いのでしょう。
    だから、いつも、
    「本当の被害者は、俺なのに!!
    という意識が抜けないのです。
    彼にとってみれば、彼がコントロールできない世界、彼を称え敬い、彼を癒し優しくする世界しか、存在してはいけないのです。
    存在しては、嫌なのです。
    なのに、世界は、彼の言うことを聞かないことだらけ。
    だから、彼は、「家庭」で自分の「城」を築くことに、のめりこんでいったのかも知れません。

    私は、いつも、子供が眠る前に読み聞かせを続けていました。
    これだけは、どうしても死守してきたものでした。
    だから絵本の力が、私や子供を救っていたのかも・・・とも思います。
    絵本の世界には、たくさんの恐いものが出てきます。
    怪獣やトロル、お化けや魔法使い、定番のオオカミも。
    でも、一番恐いのは、暴力行為を自分自身に許可する人間自身です

    私は、ロボットから、人間へ戻る努力を続けます














     

    別居して、DVの影響が変化したこと

    • 2009.06.20 Saturday
    • 13:02

    今日は、別居している彼が、一時的に戻る日です
    昨晩は、午前2時ごろまで寝付けませんでした。
    処方されている薬をきちんと飲んだのですが、効き目がなかったみたいです

    しかし、彼の顔を見れば、嬉しい気持ちが生まれます。
    ホッとする部分もあります。
    DVで私を苦しめている人なのに、どうしてこんな感情を抱いてしまうのか。
    とても悩みました。
    分かったことは、前回も書きましたが、彼は好きなのです
    DVは嫌いだし、恐いのです
    愛する人に暴力を受けるということは、正反対の感情を相手に持たずにいられないので、すごく辛いものなのですね

    彼は、子供に父の日のプレゼントをもらいました。
    絵のプレゼントです。
    とても綺麗な優しい絵でした
    彼は、泣きました。
    「ありがとう・・・
    と、泣いて受け取り、ギュウッと子供を抱き締めました
    色々な感情が渦巻いているんだろうな・・・と思いました。
    彼の涙を見て、別居前の私なら貰い泣きをしていたのかも知れません。
    今日は、泣くぐらい感動したんだと思いながら、どうしてそれなのにDVしちゃうのかなあ、とぼんやり思いました。

    その時に、あっ!と気付いたのです。
    彼の感情に巻き込まれていないことに。
    以前の私は、彼がイライラすればイライラした気分が分かり、とても不安になりました
    彼が悲しくなれば、私にも伝わり、慰めなくちゃとか、励まさなくちゃとか、癒さなくちゃとか、受け止めてあげなくちゃと、焦りました
    彼が喜べば、私も嬉しくなり、どうかこのまま彼が幸せな気持ちでいることが長続きしますようにと願いました
    自分の感情よりも彼が最優先でしたし、彼の感情が何よりも重要で大事でした

    正に、彼のご機嫌が、私の世界のすべてだったのです。

    だから彼が性的に私を求めれば、自分の体調や気分を無視してでも、応えなくてはいけないのだと信じ込んでいました
    私が精神的な病になり、セックスが苦痛になるとこぼした時、、周囲に忠告されました。
    「よく旦那さん、耐えられるね。男の人は、やらせてくれない奥さんが一番辛い存在だよ」
    「ご主人の爆発する原因は、夜の営みがないからでしょうね」
    「アメリカなら、セックスさせてくれないと、訴えられるらしいよ?」
    「浮気されちゃうよ。それでもいいの?」
    また、こういう人々もいました。
    「暇だったり、時間があるから、旦那さんとのことで色々悩み過ぎたり、考え過ぎちゃうんだよ。子供をポコポコ作れば、必死になって余計なこと思わなくて済むって!」
    「仲良しこよしが一番、まずは子作りに励んで。子育てに一生懸命な奥さん見ていれば、旦那さん、奥さんの大変さに気付いて大人になるよー」
    今にして思えば、私はDVと気付いていなくても、彼と私の間にある違和感を誰かに理解して欲しかったのだと思います。
    また、私は彼のために生きる存在に変わり果てている最中でしたから、周囲の声に余計に流されていったのだと思います。
    苦痛だと感じても、我慢しなくてはと思いました
    夫婦なのだからセックスは当然で、私が病気なのが悪いのだからと、夜が来るのを怯える自分をいけないと思っていました

    そんな風だった私が、彼の感情に巻き込まれないで冷静でいられることは、とても不思議で驚きでした。
    そして、もう一つ驚いたことは、彼がそういう私を不快に感じていない様子だったことです。
    以前なら、どうして俺に同調し共感しないのか、まるで分身であれというように、私に威圧をかけることを必ずしていた彼が、自分が涙するだけで満足していたことにビックリしました。

    今回の別居も、実は、彼が言い出したことでした。
    私が色々重なり本当に辛くて、病気もひどくなり、選択もできなくなり、毎晩泣いていたら、彼の方から、
    「俺が出て行くよ。奥さんのそばにいると苦しめちゃうから、俺が離れるよ。まずは休んで、癒して下さい
    と、深々と頭を下げて出て行ったのです。
    とても有難かったです
    別居してくれてありがとうと、心から感謝しました
    おかげで、ここまで快復してきたのだと思います
    彼が言い出してくれなかったら、私は生きていなかったのではないかと思うくらい・・・ひどい状態でしたので。
    道行く見知らぬ人に、
    「お願いですっ!死んではいけないと、手を握って言って下さい・・・!でないと・・・飛び込んでしまいます・・・!」
    と、頼まずにはいられない精神状態に何度もなっていましたから
    彼が決めてくれて、本当に良かったと思います

    彼は、別居をどうしてもしたくありませんでした。
    短い別居は仕方ないと思っていましたが、長い別居は嫌がり、ずっと拒否を続けていました。
    長い別居生活に入ったら、私がそのまま離婚を言い出すのではないかと、彼は怯えてしまうと言いました。
    そんな彼が、自分の怯えやプライドよりも、私の心身を気遣い思いやってくれた瞬間が在ったことは、純粋に嬉しいです
    本当はしたくない別居を、彼があえて選択したことは、大きな一歩だったかも知れないと思ったりもします

    DV加害者更正教育プログラムの効果が、少しずつあるのかも知れません。
    しかし、プログラムの効果は、彼次第なのです
    プログラム受けているからいいだろう・・・と、高をくくるのではなく、彼自身が本気でやり遂げる気持ちがなければ、どんなに素晴らしい講師の方でも、どんなに優秀なプログラムでも、DV加害者は更正できないでしょう
    何でも何かに取り組むことは、そういうものですが・・・。
    しかし、DV加害者更正教育プログラムは、DV加害者が更正しない限り、DV被害者の恐怖は消えないという、悲しい現実があります
    彼の講師の方は、DV被害者のためにプ、ログラムを続けていると言われました。
    DV被害者が、住む場所を追われたり、財産を失ったり、心地よい人間関係を捨てなくてよいように、安心して生きられるように、更正を目指しているそうです。
    そして、DV被害者の心の痛みを感じられるように導き、心からの反省を促すのが目的であるとも言われました。

    私の目の前で、子供と工作に勤しむ彼が、そうなりつつあるのか。
    今の私では、まだ分かりません
    カウンセラーの先生も、
    「今は、あなたが癒されて、快復することが一番大事」
    と言われます。
    彼のことよりも、今は、自分のことと言い聞かせる私でした














    DVの影響から立ち直るには?

    • 2009.07.02 Thursday
    • 13:58

    私の場合は有難いことに、彼の方から別居を申し出てくれて、今は、彼と離れることができました。
    平日限定ですが、怯えることなく過ごせます。
    DV加害者更正教育プログラムにより反省した彼が、お小遣い以外は金銭も求めてこないので、今まで通りの生活を続けることもできています。
    子供にとっても、暴力から離れた生活で、慣れ親しんだ環境のまま過ごすことができることは、どれだけ精神状態が安定するのか・・・子供を通して気付くことができました。
    これも周囲の協力のおかげだと深く感謝しています

    自分自身は、別居してすぐは、驚く程、体が軽くなり、羽根が生えたようにのびのびとできました
    しかし、それもすぐに消えました
    今まで耐えていたものがそれだけあったのでしょうか、涙が止まらなかったり、体が重くて動けなくなったり、肩こりや腰痛や足のむくみが一気に襲い掛かったり、家事さえもままならない心身状態になりました
    彼と離れたのに、鬱病、不安症、PTSDがひどくなりました
    こういうことは、DV被害者にはよくあることだそうです
    DV加害者といる時は、いついかなる場合も緊張が抜けないので、自分の体の不調に気付かなかったり、限界まで心身を駆使し我慢してしまうそうです
    だからDV加害者と離れると、一気に気が緩み、今まで頑張っていた分、様々な症状が出てくることが当然だそうです。
    逃げても、DV加害者の刻印は、心身にくっきりと残され・・・被害者を苦しめるのです
    出て行っても、DV加害者の思い出は、ここあそこに残り・・・様々なことを思い出させ、被害者を追い詰めます
     

    心の問題で、一番恐いのは、人権侵害に関わる部分です
    家族や友人や社会や・・・そして自分自身で育ててきた自己肯定感を破壊されることです
    自己肯定感とは、人が生きていく上で、とてもとても大事なものです
    自分は生きている価値がある、大切な存在なのだと、感じることです
    自己肯定感を潰されると、何が起きるのでしょう。
    自分は生きていても仕方がない、私はダメな人間なんだと思います。
    判断力が低下します。
    決断力も低下します。
    自分で決めて、自分で行動を起こせなくなります。
    DV加害者が決めて、DV加害者がDV被害者の行動を操るようになります。
    そうなると、自分と他人との境界線があやふやになります
    あやふやどころか、他人と自分が重なり、どんどん自分がなくなっていきます
    DV加害者だけでなく、他の誰と接しても、とても影響を受けやすくなってしまいます
    過敏に反応したり、過剰に求めたり、依存しようとしたり、反対にひどく拒絶したり。
    自分自身を失い、混乱しているのですから、そうなっても当然です。
    けれども、周囲に理解してくれる人がいなければ、DV被害者は孤立していきます。
    ひどく暗くふさぎこんでみえたり、かと思えば、とても苛立って見えたり、周囲も混乱することが多いからです。
    ですから、本当は、DV被害に遭われた方には、心のケアがとてもとても大事なのです
    精神科や心療内科に通院し、適切な治療を受けることはもちろんですが、カウンセリングで蓋をしてしまった自分の心を解放することも、とても必要なのです
    それでも、どれだけの方が、そういうケアを受けることができるのでしょうか。
    鬱病は、今では、医師が診断書を書いて役所に届けを出せば、無料で治療を受けることが可能になりました。
    では、他の心身症だったら?治療費が必要になります。
    カウンセリングは有料なところがほとんどです。
    それも一度や二度で、劇的に治るわけではありません。
    長期に癒されなくてはならない、心の傷があり、喪失感があります
    もちろん、良心的な民間の団体が、日本にはたくさんあります。
    お金をかけただけの価値が、きっとあるでしょう。
    DV被害を受けた方々のために、今日もたくさんの方々が動き、支え、癒そうと必死になって下さっています
    でも、身近にそのような団体がない方は?
    遠方にしかない方は?
    また、そういう情報が与えられない方は?
    今すぐに働いて生活を支えなくてはいけない、ケアどころではない方は?
    それどころか、ご自分自身が、深い傷を受けていることを知らないまま頑張ってしまっている方は?
    傷ついた弱い立場の方々のために、手を差し伸べて、適切な対応をしていくのが、本来の公共機関のはずなのに。
    そういうことには、無関心な気がしてなりません
    一部、積極的に取り入れて下さっている地方自治体もありますが、全国的に見ると、悲しい気持ちになります。
    このことは、DV被害者だけでなく、すべての弱者に対してそうなのではないでしょうか
    色々な公共の相談機関と関わっているうちに、その思いが強く増しています

    私自身、自分でも自分を癒せないかと、焦った時期がありました
    その時に、DV防止教育センターの講師の方に、グリーフワークという名前を教えてもらいました
    もともとは、肉親を亡くした子供達の心のケアのために、アメリカで始まったそうです。
    特定非営利活動法人レジリエンス発行「グリーフケア・マニュアル 喪失の悲しみに向き合う」に目を通すことができました。
    この中であった物を試してみたことがあります。
    本来は、きちんとしたセラピストの指導の下、ゆっくりと時間をかけて行われるものです。
    しかし、身近にそういう施設も、講座もなく、一人で試してみました。
    「三つの願いを絵に描く」
    描けるかな・・・と、最初は思ったのですが、取り掛かると、とても楽しいものでした
    ああ・・・私、こんな望みがあったんだ・・・と気付いて、泣いてしまいました
    「これは私です。私は・・・です、という題で絵を仕上げる」
    これは、とても私には難しかったです
    それでも完成した時は、感動しました。
    でも、今でもまだ苦手です
    まだ、他にもいくつかありますが、ここまでしか、私自身試すことができていません。
    それに、レジリエンスの皆様が翻訳された大事な本に掲載されているものなので、これ以上書くことは憚れます。
    レジリエンスは、DV被害者のための活動をされている団体です
    ホームページもあり、関東にあるので、関東周辺の方は、実際にグリーフケアを受講することができるかも知れません。
    時間が解決してくれるのならば、焦らずにいつか癒されるのだと信じて待つこともできます。
    しかし、一度破壊された「自分」は、時間だけで取り戻せるのでしょうか。
    「自分」を取り戻す手っ取り早い方法を・・・今日も模索せずにはいられません
    今の私にできることは、今の私をギュッと、抱き締めて
    よく頑張った、今日もよく生き延びた、この魂は守り通したと、自分で自分を褒めて、目に見えない大きな存在に感謝するしかないのです
    今は、それが大事なのかも知れません
    今日も、ありがとうございました


















    DVと気付いてからの5段階

    • 2010.01.18 Monday
    • 11:14

    キューブラー・ボスという方が、死を意識した時の人間の心の動きについて、5段階を上げています
    「死の受容」
    と呼ばれているものです
    実は、この5段階は、「死」だけでなく、「病気」「事故」「失恋など、「人生におけるあらゆる問題・挫折・躓き・ショックな出来事」に対しても、存在します。
    “歿АΩ瀕
    怒り
    取引
    ね泙Δ
    ゼ容
    私自身も、人生の中で、何度もこの5段階を経験してきました
    しかし、人生で一番しんどかったものは、やはり病気を含めた、DVという大きな壁にぶち当たった時の5段階でした

    “歿АΩ瀕
    これは、「そんなはずない」「何かの間違いではないか?」と、事実を受け入れようとしないことです。
    私の場合は、病気を発症した時に、この部分が激しかったです
    「私、こんなに精神的に弱い人間だったの?」
    と、ショックを受け、結婚して同居生活をきちんとこなしている友達と比べては、
    「私も出来るはずだ、何かの間違いだ」
    と、焦り、どんどん自分を追い詰めていました
    本当は限界で、自殺を思い詰めるまでになっていたのに、
    「彼とのコミュニケーション不足が原因で、自分が悪いのに、彼への当て付けで死のうとしている・・・何て、私は浅ましい人間なのだろう・・・」
    と、信じ込み、
    「まだまだ頑張れるはずだ」
    と、自分で自分を追い込んでいました
    自分を欺いているのですから、どんどん身体も精神も悲鳴を上げるばかりです
    DVが原因だと教えてもらってからも、その態度は変わりませんでした
    結果、彼だけでなく、他の人とのコミニュケーションもうまくいかなくなり、イライラして焦燥感を強め、孤立を深め、気付いたら・・・厄介者に成り果てた自分がいました
    自分で自分を持て余すようになっていったのです

    怒り
    これは、「事実」が正確だとようやく気付いた時、「どうして私が?」「何で、こんな思いしなくちゃならないの?」と、様々な感情が湧き出す段階です。
    特に、怒りが激しく出てきます
    私も、彼への怒りで気が狂いそうでした
    火山が爆発したような勢いで、彼への憎悪が吹き出しました
    周囲に、彼が今までしてきた行為を語りたくて仕方が無かったですし
    それだけでなく、DVについても”本当はこんなにひどくて、怖いんですよ”と、話したくて仕方が無かったのです
    とにかく、吹き出す激情を彼にはもちろん、誰であっても、あたり構わずぶつけたくて、ぶつけたくて・・・仕方がありませんでした
    しかし、彼へぶつけても・・・彼は、まだ聴くことの出来る状態ではなかったですから、返り討ちに遭いましたし
    周囲に話しても、DVに深い理解がない方がほとんどでしたから、二次被害に遭うことの方が多かったです
    この段階は、DV支援の専門機関や、DV専門カウンセリングを利用されることをオススメします。
    「怒り」「浄化」するためには、
    「気持ちを聴いてくれたという安心感」
    「共感してくれたという安堵感」
    が、絶対に必要だと感じるからです
    「一人じゃないんだ、同じように苦しみ、悩み、気持ちを分かってくれる人もいるんだ」
    と、知ると、それまでの冷え冷えとした凍るような孤独感も少しずつ癒されます
    怒りは、湧き上がって当然なのです。
    DVは、それだけひどい行為なのですから。
    しかし、吐き出す相手を選ばないと、さらに自分自身が傷つく恐れがあるのです・・・
    でも、、私を心配して色々言って下さった方の中には、私が傷付いたことで、却って傷付いた方もみえたでしょう
    申し訳なかったなあ・・・と思います
    そんな私なので、どうかどうか・・・皆さんは、相手を選び少しでも傷付かないように・・・心身が少しでも癒されますよう心よりお祈り申し上げます

    取引
    この段階は、「何とか、ならないかな・・・」と、ジタバタします。
    私の場合は、「彼を何とかしよう」で、頭がいっぱいになりました
    必死に、DV専門機関に相談したり、カップルカウンセリングに行ってみたり、色々な方々のアドバイスを聞いたり、本を読み漁ったり、とにかく、
    「DV加害者である彼を何とかして、DVをやめさせれば、何とかなる。そのための努力なら、私は惜しまない」
    と、突っ走っていました
    でも、これでは、何も解決できないことは明らかでした
    何故なら、彼の代わりに私が考え、彼の代わりに私が方法を探し、彼の代わりに私が段取りを組んでいたからです
    彼が解決すべき問題、
    「DV加害をやめるためには、どうしたらよいか」
    ということを、私が代わりに引き受け、彼が負うべき責任を自ら背負っていたからです
    そのことに気付いたのは、彼がDV加害者更正教育プログラムを受講し始めてからでした。

    ね泙Δ
    この段階は、「どうにもならないんだ・・・」と知り、落ち込む時期です。
    私の場合は、彼がプログラムに通うようになり、結局私が出来ることは見守るだけだと、実感した瞬間から、落ち込みました
    今までの彼の態度を思い起こし、彼が問題解決に積極的に取り組むとは、到底信じられなかったからです
    自分が動いた方がマシでした
    でも、私が動いても、もうどうにもならない問題なのだ・・・・と、気付いた時
    深い絶望感と、暗く重い諦めが、私の精神を覆い尽くしました
    さらに、自分自身のDV被害の重大さにも気付き、ますます落ち込みました
    「ここまで彼のロボットに変わり果てた私が・・・再び、私という人間に戻ることは出来るのだろうか?無理じゃないか・・・?」
    と、薄笑いを浮かべ、静かに泣くような日々を過ごしました
    この時期もとても辛いので、できましたら、心療内科や精神科などを受診されることをオススメします。
    DVに詳しい専門医は、市町村の保健センターが把握していれば教えてくれます。
    DV専門機関も、把握していれば教えてくれるはずです。
    教えてもらえない時は、症状を話すだけにしてもいいかも知れません。
    DVに理解がある医師の場合は、被害のことを伝えるメリットもありますが(カウンセリングをしてくれたり、共感してくれたりして勇気を下さるでしょう)、理解がない医師の場合は、二次被害に遭う可能性もあるからです
    眠れない、身体が重い、ウツウツとして気分が晴れない、辛い、苦しい、気持ちが沈んだまま、もうダメだと思う・・・など、症状は率直に伝えられることをオススメします
    また、迷わずに、「死」がよぎる時は、すぐに病院を受診して、医師に伝えて下さい
    それは、ご自身の「SOS」です
    私は、さんざん無視してしまいましたが・・・どうかどうか、ご自分の「SOS」を聞き逃さないで下さい
    無視を続けると、私のように病気を長引かせてしまいます
    病気を引きずると、DVと闘うことも辛くなりますから・・・

    ゼ容
    最後の段階です。
    これは、自分の状態をそのまま「受け容れる」ことです。
    私の場合は、「DV被害に遭った自分」を「受け容れる」ことでした
    それは、
    「DV被害者」=「私」
    となることではなく
    「私自身、私の人生、私の歴史」に、「DV被害」が加わったという捉え方でした
    「DV被害」を知ることで、私は、本当に多くのことを学びました
    経験をしました
    そして、自分を含めて、様々な思い込みや偏見に気付きました。
    人権侵害の恐ろしさ。
    差別されることの辛さ。
    虐待される悲しみ。
    孤立する寂しさ。
    生きたまま魂を踏みにじられ、囚われ、内面を作り変えられていくことの恐怖、絶望。
    大切なものをどんどん奪われ、時間も何もかも吸い取られていくことの怒り、悲しみ。
    愛していても、どうにもならないことがあること。
    心を通い合わそうと努力しても、どうにもならない壁があること。
    そんな苦しみの中で、相手に任せる、委ねるという、選択があることを思い出しました
    久しく忘れていたその選択を見出した時、私はようやく「受容」への道しるべを見つけられた気がします
    彼は、彼のやり方と努力で、DVと闘い。
    私は、私でDVと向き合うしかない。
    今は、そう思うようになったところです

    しかし、この5段階は、生きている限り、行ったり来たりと、行きつ戻りつするそうです
    「そうだよなあ・・・それが、生きるってことだろうしなあ・・・」
    と、思いながらも
    ついつい、
    「でも、戻りたくないなあ・・・」
    と、願ってしまいます
    「いやいや、でも、そうなったらその時で。今までも何とかなったから、また、何とかなるさぁ〜」
    と、言い直しつつ、やはり心では願うのです
    今日も読んで下さり、どうもありがとうござました
    どうか、くれぐれも心身ご自愛下さいますよう、心よりお祈り申し上げます
















    「箱」の話 DVと向き合うために パート1

    • 2010.01.20 Wednesday
    • 11:05
    評価:
    アービンジャー インスティチュート,金森 重樹,冨永 星
    大和書房
    ¥ 1,680
    (2006-10-19)
    コメント:ビジネス書の分野でありますが、人間関係すべてに通じるポイントが書かれている本だと感じます。

    面白い本を借りて読みました
    貸してくれたのは、夫です
    夫に勧めて下さったのは、DV防止教育センターの講師の方です
    ビジネス書といえば、ビジネス書なのでしょうけど、驚く程に深く大きなことが書いてありました。
    ビジネスが「深く大きい」ものではない・・・という、意味ではなく。
    ビジネスの世界に留まらない世界に通じるものが、書かれているという意味です。
    講師の方は、夫に、
    「あなたのことが書かれている本ですよ。読んでみて下さい」
    と、言われたそうです
    で、彼は、実際その本を書店で購入し読んで、
    「ああ・・・俺のことだ・・・」
    と、感じたそうです
    私も、読みました。
    私は、
    「ああ・・・私のことだ・・・」
    と、感じました
    多分、DVと関係のない人生を歩んでみえる方々が読んでも、そう感じる本だと思います。
    が、DVを経験した方々は「箱」について、とても生々しく感じることが出来ると思います
    恐ろしい程に、「箱」の意味が分かる気がします
    それは、DV被害者だけでなく。
    彼のように、DV加害者という立場にあっても、同じです。
    何故なら、DVとは、「箱」の中で生きる人生を選択し、周囲にもそれを強要させるライフスタイルそのものだと感じるからです

    本の内容は、物語形式になっています。
    転職して一ヶ月たった一人の男性が、上司にミーティングに呼ばれます。
    その男性は、家庭にも職場にも不満だらけでした
    そのミーティングは、特別でとてもユニークな試みのものでした。
    戸惑う男性に、上司は、ある例を示します。
    「飛行機に乗っていたとしよう。
    私は、とても疲れていて、眠りたいと思っている。
    出来れば静かに休みたいので、隣には誰も座って欲しくないと思っていた。
    後から乗り込んで来る乗客を注意深く観察しながら見ていたが、私の隣に座る乗客はいなかった。
    私は、安堵して、荷物をその座席に置いた。
    そこへ家族連れが、入って来た。
    家族で座りたいが、バラバラでしか座れないことに気付いた。
    残念そうで、困惑していることは伝わった。
    すると、一人の女性が、立ち上がり、
    ”私の隣の席が空席ですのでこちらへ、どうぞ。私は一人ですから、ご家族の方の席と代わりますよ”
    そう言って、家族連れと席を交代した」
    上司は、そこで微笑み聞きます。
    「私と、この女性の差は、何だと思う?」
    「箱」の話は、このようにして始まります。
    女性は、疲れていなかったから、代わることが出来たのでしょうか?
    それとも、人一倍優しさと思いやりにあふれた性格だったから、そうしたのでしょうか?
    そんなに上司は、ひどい人なのでしょうか?

    実は、飛行機の中で、上司は、自分の作った「箱」の中にいました
    「俺は疲れているんだ」
    最初は、そう思っていただけだったでしょう。
    しかし、静かに眠りたいから、隣に誰も座って欲しくないと思い始めた時。
    色々な理由を挙げるようになりました。
    「金を払って乗っているんだから、ゆっくり休むことは当然の権利だ」
    そして、乗り込んでくる乗客に対しては・・・。
    「俺は、物凄く働いている優秀なビジネスマンなんだ、休む権利のある立派な人間だ」
    「あなた達とは、違うレベルの人間だ」
    「俺の邪魔をするんじゃない」
    自分の欲求を正当化するために、どんどん自分を優位にするための理由を考え、他の人を責め、蔑み、まるで「物」のように見下していきます
    ですから、困っている家族連れを見た時も、冷たい一瞥をくれるだけだったでしょう

    席を代わった女性は、「箱」の外にいました
    「箱」の中には、いませんでした。
    ですから、他の人を「人間」として見ていました
    ですから、困った人を見つけた時。
    自分のできる範囲で、協力できることはしたいと思いました
    たまたま、席を代わることは、彼女の中では協力できることでした。
    ですから、彼女は、席を代わることを申し出たのです。

    この段階で、示される「箱」は、他者を「人間」として見るか「物」として見るか・・・です。
    「箱」の中にいる限り、人は自分のことしか考えられません
    ベクトルは、すべて自分に向けられます

    私は、この部分を読んだ時、電車でいつも感じることを思い出しました
    「男の人が、隣に座りませんように・・・」
    そう願い、いつも荷物を隣に置いたり、混んでくると気分が沈んだりしました
    病気とはいえ、そういう時の私も「箱」の中にいたのではないかと、思いました
    「私は病気だし、パニックになるかも知れないんだから、席を空けて当然だ」
    「公共の場とはいえ、弱者に優しい社会であるべきなんだから、混んでいても私が配慮すべきことじゃない」
    「周りが、私を思いやり、気を遣うべきだ」
    そう、奢っていなかっただろうか?
    思いやってもらうのは、私だけであるべきで、他の人はどうでもいいと、何処かで思い上がっていなかっただろうか?
    何も私に危害を加えない男性へ、隣に座っただけというだけで、敵意を抱いていなかっただろうか?
    そういう時の私は、他者を「人間」として、見ていたのだろうか?
    「うわぁ〜、これは、難しい本だなあ・・・」
    と、いうのが、私の第一印象でした
    「箱の中にいたくないという気持ちは、何となくあるけど、じゃあ、どうしたらいいのか、分からないよぉ〜」
    と、いうのが、読み始めの私の感想でした

    DVと関わると、すべてが「箱」の世界になってしまいます
    しかも、DV加害者「箱」に、無理やりDV被害者は入れられるようなものです
    そして、その「箱」の中は、あふれる程の「こころのウイルス」が蔓延し、侵食してきます
    「箱」の外に出られる方法を、考えていきたいと思います
    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    暖かな日差しに、ホッとしますね
    どうぞ、皆様心身くれぐれもご自愛下さいね




    「箱」の話 DVと向き合うために パート2

    • 2010.01.21 Thursday
    • 11:30

    「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
    (アービンジャー・インスティチュート著、金森重樹監修、冨永星訳 大和書房 2006年)

    この本には、家庭に「箱」が生じた場合の例も載っています。
    主人公トムに「箱」についてのミーティングを行う上司バド。
    バドは、一つの事例を挙げます。
    「これは、私の実例だが・・・子供がまだ赤ん坊の頃の話だ」

    夜中、赤ちゃんが泣き始めました
    バドは、すぐに気付き、ベッドの中で目を覚ましました
    隣で眠る奥さんは、まだ眠っているのか、微動だにしません
    バドは、奥さんを休ませてあげようと思い、自分が起き上がり子供を抱いてあやそう・・・と、思いました
    思いました・・・・が、そうしませんでした
    赤ちゃんは、まだ泣いています
    「おいおい、勘弁してくれよ・・・いつまで泣いている気だよ、お父さんは眠いんだぞ」
    「仕事で疲れているのに、こんなにうるさくされて、起こされて・・・俺は可哀想だなあ
    「そうだよなあ、仕事では優秀だし真面目に働いているし、俺は何ていい奴なんだ
    「明日の朝イチの仕事だって、重要だ。あれは、俺にしか出来ないことなんだ
    「そんなに大変な仕事を抱えてクタクタに疲れているのに、赤ん坊の泣き声に気付くなんて、俺は何て優しく敏感で、神経細やかな人間なんだろう
    「それに比べて、妻は、どうだ?クタクタに疲れ果てている、優秀で優しい夫に対して、この仕打ちは?」
    「俺は、子供の泣き声に気付いているのに、気付かずに眠っている何て、母親としても最低じゃないのか?
    「ましてや、俺への思いやりはどうだ?俺を愛して心配しているのならば、起きてすぐに子供をあやすべきだろう、俺をゆっくり休ませるために」
    「となると、隣に寝ている妻は、母としてだけでなく、妻としてもひどい女だ
    「もしかしたら、狸寝入りで、俺に赤ん坊の面倒を見させようとしているのかも知れない。何て奴だ!
    そして、バドは、思うのです
    「俺がここまで思い、考えているのに・・・それを察しない妻は、最低だ
    この時のバドは、自ら「箱」の中にいたと語ります

    バドは、起き上がり子供を抱いてあやそう・・・と、最初思いました
    ですが、することをやめました
    やめたのは、眠い、面倒くさい、これは妻の仕事だろうと思った・・・など、色々な理由が考えられます
    やめた代わりに、バドが何を始めたか?というと・・・
    赤ちゃんの泣き声を聞きながら、「起き上がり子供を抱いてあやすことをやめた」自分を正当化するための理由を探し始めたのです
    バドは、言います
    「自分の感情に背いた時、人は「箱」の中に入るんだ。「自己欺瞞」という。つまり、自分を欺くことだ」
    その結果、どうなるか?というと・・・
    「自分の長所を過大評価し、自己欺瞞を正当化していく」
    「反面、他者の欠点を大袈裟にあげつらい、相手に非があると、どんどん考えていく」
    それが、「箱」に入るということなのです

    私の夫が、去年、よく口にしていた言葉を思い出します
    「俺が思っていても、言葉にして出さなくちゃ、奥さんは認めてくれないんだよね。最初から、ないものだと決め付けるんだよね」
    「俺がどれだけ思っていようと、ないものとして片付けられちゃうんだ」
    「後から何を言っても、そう取られちゃうんだ」
    「奥さんは、思いをすぐに行動に移す人だもんね。どうせ、俺は思うだけの人だもんね」
    「結局、何を思っても無駄なんだ」
    そう言いつつ、ウルウルした子犬のような眼差しで、”悲劇の王子様”を一生懸命やっていたのを思い出します
    いつからか、私が、それが彼のDV行為の手段の一つだと気付き、動じなくなると。
    「何で、俺って、こうなのかなあ・・・」
    「思うだけで、伝えようとしないんだろうねえ・・・」
    「行動に移せないのかなあ・・・ねえ、奥さんはどうしてだと、思う?」
    と、冷たい底光りする目で、静かに聞いてきたことを思い出します
    彼の「箱」は一体どれだけ厚かったのか?
    それとも、いくつものいくつもの「箱」を作り上げていたのか?
    私には、想像もつきません

    きっと、彼の場合は、「自分を欺いた」瞬間、「理想の自分」とは正反対の方向へ進んだこともあったのだと思います
    その反対に、「理想の自分」に近付くために、「自分を欺いた」時も在ったでしょう
    どちらにしろ、「自分を欺いた」瞬間、「箱」に入ってしまいます
    「箱」の中は、自分のことだけを考えてOKのパラダイスです
    ですから、何処までも責任転嫁していいのです
    周りを非難し、自分の権利や欲求を正当化し、他者を責め続けてOKなのです
    自分以外の他者は、すべて「モノ」ですから、蔑みをしてOKなのです
    自分に「利」になる「モノ」は重要ですが、それ以外は、「モノ」ですから「不要」としてOKなのです
    しかし、一番大事なことを見落としています。
    このパラダイスは、見せかけのパラダイスだということです
    一番最初に、自分を裏切っているのです
    信じるべき自分を欺き、裏切っているのですから、スタートから、自己肯定感を自ら蹴落としているようなものです
    自ら低下させてしまった自己肯定感を・・・どのように引き上げればいいのか?
    「箱」の中は、実はその苦悩でいっぱいです
    泥沼のようになっています
    実は、地獄のパラダイスなのです
    しかし、そのことに気付かないまま、何とかして自己肯定感を引き上げようとします
    他者を貶めたり
    他者を責めて、辱めたり
    他者を悲しませて、沈ませたり
    そうすることで、自己肯定感を上げて這い上がろうとするのです
    しかし、それは、真の自己肯定感の引き上げにはなりません
    ますます、自分自身を貶め、辱め、悲しめ、沈ませることになるからです
    だけど、やっている本人はそのことに気付きません
    正しいことをしていると信じ、突き進みます
    やればやる程、心は満たされず、不満は大きくなるばかりなのに
    その結果、
    「俺(私)にいつまでも不満を抱かせる、お前(社会)が悪い」
    と、「世界は敵」思考が出来上がってしまいます
    怖いですよね・・・・・・

    話は変わりますが、子供が大好きで見ているNHK教育の番組があります
    どうも、我が子は、大きいお姉ちゃんやお兄ちゃんにとても憧れているようで、「天才テレビくんMAX」を滅茶苦茶、夢中で見ているのですね
    小学校高学年や中学生の女の子や男の子が、色々な企画を盛り上げ、番組を作っているのですが。
    ある日。
    女の子達に、どの男の子が、一番「男前か?」を聞くコーナーがありました。
    そうすると、皆が皆、一人の男の子の名前を挙げたのです。
    しかも、理由がとても意外でした。
    「誰の話も、ちゃんと聴いてくれるところ」
    「誰かが羽目を外したり、”それは、良くないんじゃない?”って、ことをした時、必ず注意するところ」
    「自分で、物凄く頑張るところ」
    「それでもって、どうしても出来ない時や分からない時は、ちゃんと聞いてきてくれるところ」
    「ホントに優しくて、気配りできるところ」
    「可愛いし、カッコイイの、中味が!だから、外見も、そう見えるの!」
    私は、”オオ〜ッ”と、感心してしまいました
    ちょっと、希望を見た気がしました

    今日も読んで下さり、どうもありがとうございました
    天気が不安定ですね
    こういう日は、欝が出やすいですから、どうか皆様くれぐれも無理し過ぎないように心身ご自愛下さいね






    「箱」の話 DVと向き合うために パート3

    • 2010.01.22 Friday
    • 11:04

    「箱」に入ってしまっていると、自分を過大評価し、相手を過小評価するだけでなく
    自分を正当化するためにどんどん相手を責めて、責任転嫁を強めていく・・・
    と、前回書きました

    「箱」の恐ろしさは、これだけではありません

    「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
    (アービンジャー・インスティチュート著、金森重樹監修、冨永星訳、大和書房、2006年)

    この本には、「箱」の感染について書かれています
    主人公トムに、「箱」について語る上司バド
    トムとバドは、男性です。
    そこへ、もう一人の上司ケイトが加わります
    ケイトは、女性です。
    ケイトは、
    「これは、私のことなのだけど・・・」
    と、彼女の「箱」について語ります
    ケイトには、18歳になる息子ブライアンがいますが、ブライアンは、ケイトの悩みの種だというのです
    揉め事を起こす、帰宅は遅い
    ケイトは、ブライアンに対して、
    「私の生活を乱す奴」
    と、「箱」の中に入ってしまいます
    ケイトは最初、
    「心配だわ。何か、お母さんにできること、ある?」
    と、聞きたいと思ったこともあるのでしょうが、その思いよりも、生活リズムを狂わされることの怒りを選択したのかも知れません
    ブライアンを「箱」の中から見たケイトは、ブライアンのことをどう思うようになったでしょうか?
    「礼儀知らず」「厄介モノ」「無責任」
    その結果、ブライアンに対して、厳しい批判や監視、躾を施していきます
    ブライアンは、ケイトのその態度に反発します
    「独裁的」「優しさに欠ける」「口うるさい」
    ブライアンは、ケイトを避けるようになり、ますます揉め事は起こるし、帰宅は遅くなってしまいました
    ケイトは、語ります。
    「私は、息子に責任感のある、面倒を起こさない人になって欲しいと願っていたのに、息子は、そうしようとすればする程、違う方向に進んでしまったの」
    ケイトは、さらに、「箱」の恐ろしさを語ります
    ある日、ブライアンは、ケイトに車を貸して欲しいと頼みました
    ケイトは、ブライアンに車を貸すことを嫌だと思いました
    そこで、ブライアンが絶対に無理だと思われるような門限を設定し、その約束を守れるのならば、車を貸すと言い渡します。
    ブライアンは、約束を守ると言い、車を借りていきました
    ケイトは、約束を果たせるわけがない、二度と息子に車を貸すものか!と思いながら、ずっと、疲労感とイライラに心を悩ませながら、ブライアンのことをグルグル考えながら一日を過ごしました
    ブライアンは、約束の門限を守り、帰宅しました
    「ほら、約束守ったろ」
    と、玄関からブライアンが飛び込んで言った時
    ケイトは、
    「すごいわ、ブライアン!お母さん、嬉しいわ!」
    「やれば出来るじゃない!ブライアン、よくやったわ、素敵よ!」
    「約束を守ってくれて、ありがとう。あなたが責任を果たしてくれて、感動で胸がいっぱいよ」
    と、言ったでしょうか?
    ケイトは、語ります
    「私は、ひどくがっかりしたの」
    ”息子には、責任を持って行動し、約束を守り、人に信頼される人間になって欲しい”・・・そう心から望んでいたケイトなのに、実際にブライアンがその通りに実行した時、喜ぶどころか、がっかりしてしまったというのです。
    「あら、ぎりぎりだったわね」
    これが、ケイトが、ブライアンに投げ掛けた言葉でした

    「箱」の中にいると、一番重要になることは、「相手」ではありません
    「自分」です。
    ケイトは、ブライアンに「責任感のある、信頼できる人になって欲しい」と望んでいました。
    しかし、「箱」の中にいたので、その望みよりも大切なものが出来てしまったのです。
    それは、「箱」の中にいる自分を正当化する「理由」です
    そのためには、ブライアンは、約束を守る人で在ってはいけないのです
    ケイトを悩ませる困った息子でいなくてはいけないのです
    「箱」の中のケイトが、望む「無責任」「厄介モノ」「礼儀知らず」でいなくてはいけないのです
    そうでなければ、困るのです。
    そうでなければ、「箱」の中の自分が正しいことにならないからです。
    つまり、「箱」の中にいる限り、相手は、常に何らかの「問題」を起こすトラブルメーカー」でいてもらわなくては、困るようになってしまうのです。
    ケイトは、語ります
    「私と息子の関係は、ひどいものだったわ。あんたにひどいことをしてやるよ、そうすれば、あんたは俺を責められるだろう。そして、あんたが俺にひどいことをすれば、俺もあんたを責められるってわけだ・・・って、言い合っているようなものだったわ」
    この状態を「共謀」と、ケイトは表現しました
    「つまり、互いに相手がひどいことをしていると非難しあっている状態のことなの」
    「共謀」とは、何とひどく残酷で、とても辛く疲れることでしょうか
    この「共謀」の恐ろしさを・・・私は、自分の血肉の感覚として、知っています
    知ってしまっています

    「箱」に入る瞬間は、「自分への裏切り」です
    でも・・・その「自分」が、消えかけている時は、どうしたらいいのでしょうか?
    「自分」の声に耳を澄まそうと頑張っても、パートナーの声しか聞こえない時は?
    裏切らないようにすればする程、パートナーの思い通りに動く人形に成り果てるようで・・・とても怖いです
    ・・・・・・・・・・。
    そうなのです。
    この「怖い」という感覚が、まず、一番の「自分の声」です
    暴力や虐待に遭い、「怖い」と感じることは、当然のことです。
    例え、相手が愛する人でも。
    例え、周囲が”それくらいのことで?”と、言ったとしても。
    怖いものは、怖いのッ!!って、主張していいのです
    彼(彼女)が、怖い。
    あんなことされて、怖い。
    こんなこと言われて、怖い。
    あの目が、怖い。
    この仕草が、怖い。
    怖くて、嫌だなあ・・・と、思うこと。
    素直に感じること。
    それは、相手を責めることとは違います。
    自分の声を素直に聴くことです。
    私の夫は、DVと気付いてからしばらく、
    「奥さんが怖がるから、いけないんだ。だから、俺がDVしているって、なってしまうんだ!」
    と、責めたり。もしくは、
    「奥さんは、俺が怖いんだもんね。だから、DVなんだもんね」
    と、泣き出したり。
    私が彼を怖がることを・・・悪いことのように、言いました
    私は、彼に言われると辛くて・・・怖がることが罪のように感じて、怖がる自分を責めました
    周囲にも、
    「もっと、強くなれ」
    と求められ、ますます怖がる自分を封印しようとしました
    でも、DV防止教育センターの講師の方や、カウンセリングの先生が、
    「怖いものは、怖いんです。当たり前です。あなたの”怖い”と感じる感情は、自由なのです。罪は一切ないのです」
    と、言って下さった時。
    「怖くていいんだ・・・・・」
    と、涙が止まりませんでした
    小さく震えて、怖い、怖いよ・・・と、怯えているご自分自身を・・・まず、抱き締めてあげて下さい。
    その時、もう、「箱」の中にはいません
    何故なら、「自分への裏切り」はしていないからです

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    また冷え込むようになりましたね
    どうか、くれぐれも心身お大事になさって下さいね
    本当にありがとうございます










    「箱」の話 DVと向き合うために パート4

    • 2010.01.25 Monday
    • 12:08

    「箱」に入るとは、どういうことなのか・・・
    ビジネスの場では、「箱」の中に入った上司と遭遇することは、悲劇です
    会社という組織は、生産性を高める、効率を上げることを目的とし、そのために一丸となるチームワークが必要な部分があるからです
    しかし、会社のリーダーが「箱」の中からしか、部下を見ないとしたら・・・どうでしょうか?
    「箱」の中から見る世界は、すべて「敵」です
    「あいつが、仕事が出来ると俺の昇進に弊害が出るんじゃないか?」
    「俺のミスは、あの子がそもそも、書類のことに気付かないことが悪かったんだ」
    「僕は、こんなに頑張っているのに・・・もっと、崇められていいはずだ」
    「私は優秀なのに、部下がダメなんだ」
    「ああ、しょーもない部下ばかりなのに、本当によくやっているよなあ・・・我ながら」
    そんな上司の下で働く部下は、どうでしょうか?
    仕事を頑張っても正当な評価はされず、ミスは押し付けられ、常に監視され、威圧され・・・。
    いつの間にか、部下も「箱」の中に入るようになります
    仕事で良いアイディアがあっても隠したり、お客様との間のトラブルで相談したいことがあっても黙っていたり、会社のために”こうした方が良いのではないか”という思いがあっても発言を諦めたり。
    その結果、その会社は、悲劇の道を辿るのです
    「箱」の中にいる社員ばかりになり、誰もが自分のことばかりに囚われ、会社やお客様のことを考えなくなっていくのです

    「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
    (アービンジャー・インスティチュート著、金森重樹監修、冨永星訳、大和書房、2006年)

    そのため、本書では、「箱」ビジネスにどれだけ恐ろしい感染を広げるか・・・ということに着目し、社員教育として実践している架空の会社が、登場しているのです
    「箱」のミーティングは、続きます。
    上司バドが、トムの前に、「箱」のミーティングを始めた人物、ルーを呼び寄せます
    ルーは、既に会社を引退した身でしたが、「箱」のミーティングを根付かせた先駆者であり・・・。
    また前経営者であり、本人も以前は「箱」の中にいて、会社経営も家庭も危うく崩壊しかけた人物でした。
    自らの「箱」に気付き、そこから勇気を出して人生をもう一度生き直すことで、家庭も会社経営も取り戻した経験の持ち主でした
    ルーは、
    「箱」の外にいるためには、どうしたらいいのですか?」
    と真剣に問うトムに、微笑みます
    「では、まず、「箱」の中にいる時にしても無駄なことを考えてみよう」
    ホワイトボードに、ルーが書き出したものは、

    「1.相手を変えようとすること
     2.相手と全力で張り合うこと
     3.その状況から離れること
     4.コミュニケーションを取ろうとすること
     5.新しいテクニックを使おうとすること
     6.自分の行動を変えようとすること」

    でした。
    「相手を変えようとしても、無駄だ。
    何故なら、「箱」の中で見ている「相手」は既に歪んで見ている相手なのだから。
    それに、「箱」の中にいる限り、私達の関心は自分自身にあり、自分を正当化することしか必要としていない。
    よって、相手のためにしているつもりでも、自分の都合の良いように動かそうとしているだけで、結局相手を見下したり、責めたり、丸め込もうとすることになってしまう」
    これは、物凄く私は、思い当たりました・・・
    ああ、いつも彼に対して、自分はこういう態度で接することが多かったなあ・・・と
    「相手と全力で張り合うことも、同じだ。
    「箱」の中にいる限り、全力で取り組むことは、すべて自分自身、自己の正当化にしか意識が働かない」
    これも、思い当たりました
    ただただ、くたびれるばかりだったなあ・・・と思い出します
    「状況から離れることは、時に有効かも知れない。
    しかし、離れても「箱」の中にいては、何も解決には結びつかない。
    そう、「箱」は何処でも付いてくるのだよ。
    時を経て、自分の性格として見なすようになる「箱」もある。
    残念ながら、「箱」そのものから逃げることは出来ないのだ」
    別居しても、苦悩が消えず困惑し、辛かったことを思い浮かべました
    「コミニュケーションを取ろうとしても、「箱」の中にいる限り、うまくいかないことは、もう分かるだろう。
    相手を責めるだけになりかねない」
    ああ、これも物凄く思い当たりました
    彼と話し合いをするつもりが、責める方へ責める方へ意識が暴走していたことを・・・
    「新しいテクニックを使おうとしても、同じだ。
    「箱」の中にいる限り、どんなスキルを試そうとしても、心の奥底を見透かされてしまう」
    カップルカウンセリングに通い、どんなことを学習しても、お互いの良いこと探しをしても、根本的に解決することは適わなかったことを思い出しました
    「自分の行動を変えようとすることは、一見、とてもいい方法のように思われるだろう。
    だが、「箱」の中にいる限り、これも同じなんだ。
    何故なら、相手を「モノ扱い」していることは変わりがないのだから。
    誠実さに欠けるまま、「箱」の中で自分の行動を変化させても、相手の心には何も伝わらない」

    ルーの説明を読んだ時、特に最後の、
    「自分の行動を変えようとすること」
    は、重く受け止めました
    「箱」の中から、お礼を言われても、優しくされても・・・心に響かないのは、当たり前のことだったんだなあ・・・と
    「モノ」として見られて言われているわけですから、言葉は綺麗でも、態度は優しくても、とても不誠実で残酷な仕打ちだったわけです
    DV加害者が優しい態度に出ると、DV被害者は、「反省してくれたのかな」と一縷の希望を持ちます
    が、段々虐待や暴力がエスカレートしていくと、優しくされているハネムーン期でも心が休まらなくなります
    「こんなに良くしてくれているのに・・・どうして、私は嬉しく思えないのだろう・・・」
    と、自分を責めるようにもなります
    また、ハネムーン期には、明るくなったり怯えなくなっていたりしていたDV被害者が、ハネムーン期に入ってもビクビクしたり、性行為を嫌がるようになると、DV加害者は、怒りを感じます
    「俺が、こんなにしてやっているのにッ!」
    「悪かったって、謝ったじゃないかッ」
    「いつまでも根に持って・・・思いやりに欠ける奴」
    責められて、ますますDV被害者は混乱します。
    自分の感覚こそ、おかしいのだろうか?
    彼(彼女)の言う通り、いつまでも緊張が抜けないのは・・・いけないことなのだろうか?
    愛する人なのに・・・・、と
    DV加害者の「箱」に、こうして無理やり嵌められていくのが、DV行為です
    疲労と混乱と不安と緊張の中で、自分と相手との境界線がグチャグチャになり、いつの間にか溶け込み、気付いたら・・・同じ「箱」の中に押し込められているのです
    「自分の感情に背く」判断をしないと、命に関わる、ましてや周囲の人々の安全に関わるとなると、いくらでも背く判断をされる方もみえるでしょう
    「私さえ、耐えれば・・・」
    という時、その方は、「自分の感情に背く」判断を咄嗟にし、「箱」の中に入るのです

    私が、この本を読んで・・・一番悲しいと感じたことは・・・。
    「自分が 他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を 自分への裏切りと呼ぶ」
    という箇所を読んだ時です。
    DV被害者は・・・・「他の人のためにすべきことだと感じた時」、自ら「箱」の中に入ることが多いです。
    パートナーや。
    家族。
    迷惑や心配をかけたくない友達、親類、ご近所さんなど・・・。
    自分が「箱」に入ることで、この虐待や暴力が治まるなら・・・
    自分が「箱」に入ることで、犠牲が私だけで済むのなら・・・
    自分が「箱」に入ることで、他の人が無事でいられるのなら・・・
    自分が「箱」に入ることで、愛する彼(彼女)が満足し、幸せを感じられるのなら・・・
    「箱」の中にいようとします
    私自身もそうでした。
    今でも、その感覚は忘れられませんし、私の中にまだ在ることを感じます
    でも、本当は、「他の人のためにすべきことだと感じて」いる、その時点で、既に「箱」の中に囚われているのです
    「怖い」という感情に蓋をし。
    「逃げたい」という感情を押し殺し。
    「助けて欲しい」という叫びを無理やり飲み込み。
    「愛しているのに、嫌だ」という矛盾を受け入れられず。
    「お前(あなた)さえ、俺(私)のロボットでいてくれればいいのだよ」
    という、DV加害者の「箱」の中で、生きているのです

    「「箱」の外に出たいんです。どうしたらいいんですか?」
    と必死に尋ねるトムに、ルーは、言います
    「もう、君はしているじゃないか」
    ”もしかしたら、自分が間違っているのかも知れない”
    ”気付かずに傷つけてしまったみんなに、自分は何が出来るだろうか”
    「君は、ミーティングを通して、自らを省みた。だから、もう「箱」の外にいるんだよ」

    では、DV被害者は、どうやったら、「箱」の外に出られるのでしょうか?
    「怖いのは、怖い」
    「逃げたいのは、当たり前だよ・・・だって、毎日不安と緊張でたまらないもの」
    「助けて欲しいと、誰かに叫びたいのは、この状況なら誰でも同じなんだ。恥ずかしいことでも、何でもない。私が、彼のために「私」を自ら殺そうとしている何て、異常なことだもの」
    「愛しているから、頑張ったし、粘ったし、尽くしたし、努力した・・・と、思う。でも、嫌なものは嫌。おかしいよね、人を「モノ扱い」したり、虐待や暴力でコントロールしよう何て。彼は、それが愛情表現と主張するかも知れないけど、それは、私の信じる愛じゃない」
    「箱」の外には、出られます
    あなたが、「自分の感情」に心を向けた瞬間
    「箱」を意識した瞬間
    もう、あなたは、「箱」の外にみえるのです

    今日も読んで下さり、ありがとうございます
    次回は、もう少し詳しく「箱」の外にいることについて書きたいと思います
    長くなり、申し訳ありません
    いつも読んで下さり、本当にありがとうございます
    どうか、くれぐれも・・・くれぐれも、心身を大切になさって下さいね




     

    「箱」の外へ・・・ DVと向き合いながら パート1

    • 2010.01.26 Tuesday
    • 11:51

    一見、DVで生じる「箱」と、ビジネス日常生活において現れる「箱」は、違うように感じられます
    暴力や虐待が在る関係では、「箱」は強制的に作られ、無理やり嵌め込められるものだからです
    始まりは、強制的であり、無理やりなものだと、私は思います
    誰が好き好んで、見下され、嘲笑いを受ける屈辱の日々を選択するでしょうか
    遠い昔、あるテレビ番組で、
    「いや、こいつは、こういう言われ方される方が、好きなんですよ。その方が、言うこと聞きますから」
    と、ヌケヌケと発言される人を見たことがありますが、物凄く不快に感じました
    俯いたまま隣にいた彼女が・・・痛々しくて忘れられません
    相手の思う通りのロボットになることや。
    相手を引き立てるためだけのアクセサリーやブランド品代わりにされることや。
    相手が社会的に認められているとプライドを保てるようなパートナーになることを強要されることや。
    そのためだけに「生きろ」と命令され、コントロールされ、踏みにじられる人生
    を・・・誰が、
    「喜んであなたのためだけに生きて、あなたのために息をする
    「嬉しいあなたに暴力を受け、虐待を受け、私が私でいなくなるのが、私が、この世に生れ落ちた使命なの
    と、喜乱舞するというのでしょうか?
    ですから、私は、DVが生じる関係で「箱」に入ってしまった方を責めることは、残酷な仕打ちだと感じるのです
    お願いですから、そんなことはしないで下さいと、心から願い、祈ります
    自分が、そうだったから・・・ということよりも
    誰でも、そうなってしまうのです。
    暴力や虐待を目の前にしてしまうと。
    ましてや、愛する、信じる人に、そうされてしまうと
    「箱」に嵌められたことを責めるよりも、そこから、「箱」の外に出るにはどうしたら良いのか、周囲の方は・・・そのご本人の心の動きを・・・支えて欲しいと思います

    嵌められた「箱」の中であっても、そこで起きることは、同じです
    「自分への裏切り」が、あります。
    「相手に対する自分の感情」「裏切った」から、「箱」に入っているのです
    ですから、「自分を正当化する必要」も出てきますし。
    「相手を責める」こともします。
    私は、彼を「怖い」という感情に蓋をしました
    彼が、泣いたり、暴れたり、叫ぶことを「嫌だなあ」「やめて欲しいなあ」と思う感情を封印しました
    愛する人に、そんな負の感情を持っていけないと言い聞かせました
    「彼は、たまたまストレスがたまり、爆発してしまったのだから。私が気をつければいいのだから」
    そう、思いました
    本当は、怖くて嫌で、やめて欲しいと訴えたいのに・・・。
    そう伝えれば、もっと恐ろしいことが起きそうで・・・諦めていきました
    「相手に対する自分の感情」「裏切った」のですから、「箱」の中で生活をすることになります
    まず、自分を正当化するための理由を探します。
    この場合は、
    「彼は、たまたまストレスがたまり、爆発してしまった」
    です。
    ですから、彼の言動を見つめ、私の言動を省みて、その理由探しをします
    「ああ、こんなに彼は大変なんだもの・・・ストレス溜まるよねえ」
    「私、気配りが足りなかった、もっと気をつけなくては」
    しかし、歪んだ視界は、それだけに留まりません。
    彼は、もっともっと「理想」を私に押し付けますし
    私は、彼をさらに、「私を必要としている、かけがえのない存在」「私がメンタルケアをしなくては生きていけない存在」として、見ていってしまいます
    お互いに「相手がいないと生きていけない存在」を作り上げる「共謀」が、起きます
    第三者から見れば、それは、立派な「共依存」として、見えます。
    心配した、第三者から色々助言を受けます。
    それも、すべて「箱」の中から見て、聞きますから・・・「敵」の言葉です
    ますます「孤立」します。
    「彼しか、私を理解し、支えてくれる人はいないんだ・・・」
    と、「トラウマティック・ボンディング」に陥ります
    こうなると、泥沼です
    地獄のパラダイスは、二人だけのものです
    「私が我慢するしかない」
    「私が悪いのだから、これでいい」
    「私では、どうにも出来ないのだから、このままでいいのだ」
    そう思う反面、彼への憎しみも強まります
    「彼は、ひどいことを本当はしているのに」
    「彼さえ、変わってくれれば・・・こんな思いをしなくてすむのに」
    「私が悪いんじゃない、本当は、彼こそが悪いのに」
    そして、その憎悪は、他の人々にも向けられます
    「私が、こんな目に遭っているのに・・・助けてくれない何て、ひどい」
    「私じゃなく、彼に文句を言ってよ」
    「私を癒せ、休ませろ、私を放っておいて・・・!私は、どうしたらいいのよ!」

    この暗く硬く重い「箱」から、どうすれば出られるのか・・・

    「自分の小さな「箱」から脱出する方法」
    (アービンジャー・インスティチュート著、金森重樹監修、冨永星訳、大和書房、2006年)

    この本には、「箱」の外にいるためのポイントを3つ上げています

    「ポイント1 相手に対する自分の感情に背くのをやめる
     ポイント2 人は箱の中にいたり、外にいたりできる
     ポイント3 箱の外に出た形の人間関係が一つでもあれば、いろいろなことができる


    「相手に対する自分の感情に背くのをやめる」
    まず、これを実行しなければ・・・先に進めないのです
    私は、暴力や虐待に遭う方が、必ず感じる感情「怖い」を前々回、取り上げました。
    ここで、もう一度書きます
    怖くて当たり前なのです。
    怖いと感じるご自分を・・・どうか、抱き締めて差し上げて下さい
    そこから見えてくることは、少しずつ少しずつですが・・・怖いものを怖いと感じていいのだ・・・という、自分への許しです
    ありのまま感じるままで、本当はいいのだ・・・という、再発見です
    「どんなに愛する人であっても、私は、ああいう言い方をされたり、ああいう態度を取られたり、ああいうことをされたら、怖いし、辛いんだ。そう感じて当たり前なんだ」
    と、感じ、受け容れることです
    「私の感覚を信じるべきなのだ・・・」
    と、いう自信につながる、大きな気付きです
    そして、「箱」の外に出て、もう一度パートナーを見た時。
    彼(彼女)が、どう写るのでしょうか?
    が・・・余程、修行をされた仙人のような方でなければ、この段階で、パートナーを「箱」の外から見るのは、難しいと思います
    だって、さんざんひどいことをされてきた相手なのですから
    条件反射で、「箱」に入って当然だと思うのです
    私も、彼と会うと、表情が強張り、シュッと「箱」が出来るのを感じることがあります
    「あ、「箱」だ・・・」
    と、意識すると、少しずつ「箱」が薄れてきますが・・・。
    中々、DVを介在した当事者同士が「箱」を外して対面することは、時間が掛かることだと思うのです

    希望は、
    「人は箱の中にいたり、外にいたりできる」
    「箱の外に出た形の人間関係が一つでもあれば、いろいろなことができる」
    と、いう点です
    人間は、素晴らしい生き物で、存在です。
    一人でも、「箱」の外でコミュニケーションをすることが出来る関係性を作れば、そこを基点として、広げていくことが可能なのです
    「世界は、敵だらけじゃない。仲間もいる・・・」
    と、気付くことで、世界を広げていくことが出来るのです
    どんなに辛い目に遭おうとも、どんなに苦しく、心蝕まれていようとも・・・光のある方へ、光の届く方へと進もうとする力が、在るのです。
    私は、DV加害者は、その力が希薄な方々だと思います。
    だからこそ、その力を人に与える程に溢れている人を見つけ、DV行為により、我が物にしようとするのだと思います。
    私のブログを読んで下さる皆様の・・・本当に、力強くお優しいその美しい魂に触れる度・・・強く強くそう思うのです
    そんな皆様を助けたい、何とか力を貸したい・・・そう思う方々は、沢山みえると思うのです。
    ありとあらゆるDV専門の相談機関、DV専門のカウンセリング、DVに詳しい公共機関はもちろん。
    心配だけど、何をしてあげればいいのか分からない・・・アドバイスをすれば、却って傷つけてしまいそうで・・・と、オロオロして見守ってみえる周囲の方もみえるかも知れません。
    どうか、彼(彼女)以外の人間関係を諦めないで下さい
    大丈夫です。
    もう、「箱」の中には、いません。
    目の前の方を「モノ」ではない、「人間」なのだと、見ることが出来ます。
    「私とは、違う個性や考えを持った、この人も人間なのだ」
    と、思うことが出来ます。
    そう思って、その人を見てみると・・・どれ程、心配してくれているのか・・・どれ程、心を痛めてくれていたのか・・・じわじわと伝わるものがあると思います。
    その時に、
    「いつも心配してくれて、ありがとうございます」
    と、伝え、もう一度やり直せばいいのです。
    「箱」の外にいる関係を一つでも作り出せば、「箱」の中にいる時間を減らしたり、中に入ったままだった関係を修正したり出来るのです

    私は、何よりも・・・・DV被害で傷付いた心を癒す、一番の薬は、「自分への裏切りをやめること」だと思います
    「自分への裏切り」は、自己肯定感を低くするばかりです
    心から望むことから正反対の方向へ向かい、どんどん自分も周囲も「ひどい奴」になるように、意識を向けていく結果になるのですから・・・
    私は、ずっと自分を大切にするということが、分かりませんでした。
    褒めるとか、よいところ探しをしても、心に届かないと感じる時がありました。
    でも、「相手に対する自分の感情に背くのをやめる」ということを知った時、ああ・・・これが、今、一番私に必要なことで、これこそが、自分を大切にするということにつながるのではないか?と、思ったのです
    同時に、相手を「モノ」ではなく、一人の「人間」として尊重することにもつながります
    これは、ずっと「モノ」扱いされ、その感覚を叩き込まれた私には、何よりのリハビリになると思いました

    今日も読んで下さり、本当にありがとうございます
    日差しは暖かいですが、風が冷たいですね
    どうか皆様、くれぐれも心身ご自愛下さいね
    どうもありがとうございます


















    「箱」の外へ DVと向き合いながら パート2

    • 2010.01.27 Wednesday
    • 12:29

    「箱」の中にいるDV加害者に、「箱」の外から、出来ることはあるのでしょうか

    一番良い方法は、「箱」の外に出られそうな安全な場所で、ゆっくりと自分自身を休めながら、「箱」の外に出る練習を重ねることですよね

    しかし、そうできない場合が、多いのです

    今、生きているだけでも精一杯という方も、みえるでしょう・・・

    暴力や虐待が介在した生活は、それだけ緊張感と圧迫感が押し迫り、埋め尽くしているのです

    「箱」の外から、DV加害者を見るということが、どういうことなのか・・・

    今日は、私の体験談を書きたいと思います

     

    私の夫は、今、職場のことで色々と悩んでいます

    そのことで相談に乗ることもありますが、基本的には彼が乗り越えるしかないことなので、見守っています

    しかし、それだけでは物足りず、どんどん彼は、私が心配になるように・・・不安に感じるように、様々な材料を提示してくる気配を感じる時もありました

    彼の仕事ぶりは、家計の収入に大きく影響しますから、もちろん気になることです

    気になることですが、私が彼の代わりに、上司に質問したり、謝罪したり、感謝の言葉を伝えたり・・・するわけにはいきません

    それは、彼が、自分でやらなくてはいけないことです

    しかし、彼は、どうしても出来ないと落ち込み、私を潤んだ目で見つめます。

    私は、冷静でいよう、冷静でいようと思っても、彼の態度に段々不安を感じていきます

    「このまま、仕事がうまくいかなくてリストラ何てことになったら、どうなるのだろう」

    「もっと、お給料が減ったら・・・どうしよう」

    そういうことが、このところ週末に続き、とうとう先週末

    どんどん暗い考えが広がり、目の前で子供と戯れる彼の笑顔を見ると、ムカムカイライラが止まらなくなりました

    「私が、こんなに悩んでいるのに、何を笑っているのよ

    そう、思いました

    そして、彼のことで頭がいっぱいになり、彼への怒りや悲しみで頭の中が燃えそうになりました

    その時、ふと・・・おやつを入れてある箱が、目に止まりました

    手先の器用な友達が、手作りでクラフトテープを編み込み、作ってくれた箱でした

    「箱・・・・

    私は、お腹に手を当てて、深く深呼吸をしました

    「私、今、「箱」に入っているだろうか?」

    そう、自問しました

    ありのままの彼を見ようと、もう一度、彼を観察しました

    子供と楽しそうに遊んでいます。

    子供も、とても嬉しそうです。

    彼が、一生懸命仕事をして、色々なやり方を工夫して、少しでも成果を上げようと努力していることは、確かでした。

    頑張って、改善している部分は、あるのです。

    しかし、上司とのコミュニケーションが、どうしてもまだうまく出来なくて、そのことで苦悩していることも確かでした。

    彼の仕事ぶり、すべてがダメなわけではないのです。

    私は、どうして、彼に対して「箱」に入ったのだろうか?とも、考えました

    「彼に会う前に、「箱」に入っていたのだ・・・」

    と、気付きました

    多分、彼の話に不安を感じながらも、見守り続けるという態度を取った辺りから、「自分への裏切り」があったのだと思いました

    「不安を伝えても、どうせまた分かってくれない」

    そう思い、フタをしてしまったのだと思います。

    「彼は、結局変わらないのだ」

    「特権意識とトラウマ、劣等コンプレックスから抜け出すことは、一生ないんだ」

    と、どんどん彼へ期待することを諦める自分を正当化する一方。

    彼を見守るという態度を死守する点では、

    「ここで彼を甘やかしては、また元の木阿弥だ」

    「彼のことばかり考えて欲しいのが、彼の未だ、本望なのだから」

    と、自分の行動を正当化していました。

    そのことに気付いた時、私は、彼を責めることをやめていました。

    彼の仕事のやる気を引き出すために、色々と取引めいたやりとり(仕事本気出さないと、離婚するとか言い出す)もやめました。

    「上司の人とのコミュニケーション、まだ乗り越えるには時間が掛かりそうなんだね」

    「うん・・・」

    彼の表情が強張りました。

    責められる、攻撃される・・・と、感じたからでしょう。

    「私は、あなたがそこを乗り越えられない限り、またDV行為を繰り返すと感じています。だから、頑張って乗り越えて下さい。応援しています」

    そう、伝えるだけにしました。

    彼は、信じられない・・・というように、私の顔を見ていました。

    そばにいた子供が、

    「おしごと、がんばって!おとうさんにがんばってもらって、またいっしょにすみたいよ!」

    と、満面の笑みで叫びました。

    彼は、泣き出しました。

    私の言葉よりも、無垢な子供の願いが、胸を打ったのかも知れません。

    彼が努力されることを・・・祈ります

     

    DV加害者更正教育プログラムを受講している彼相手であっても、「箱」の外に出て、コミュニケーションを取ることは、とても精神力を使います・・・

    が、「自分の感情に従う」ことは、とても大きな効果を私自身にもたらしました。

    自分が無理しないでいいので、楽なのです

    また、彼を責めないでいられることも、自分自身、とても楽でした

    彼を「DV加害者」「私にひどいことをした、ひどい奴」と見ることをやめて。

    彼をありのまま見つめてみた時、彼が努力している部分、変えられず苦悩している部分、まだ私をコントロールしたくてウズウズしている部分が、少しずつ見えてきて、ここは踏み込まずにそっとしておこう・・・とか、ここは話してもOKだな・・・とか、おぼろげながら自分を守る境界線が戻ってきた気がしました

    そして、彼とのやりとりでエネルギーを使い果たした後は、とにかく休んだり。

    安心して「箱」の外でコミュニケーションを取ることが出来る方と会ったりしました。

     

    「箱」の中にいる相手が、目の前に現れたら・・・そして、傷つけられたら・・・。

    怒りも悲しみも辛さも、恐怖も当然のことです

    心身が傷つけられたのだから、ありとあらゆる感情が沸いて当たり前なのです

    虐待や暴力は、そういう行動を取ること自体が、悪いことなのですから、被害を受けた方は自分を責めなくていいのです

    感情にフタをしないままでい続けることが辛い時は、遠慮なくDV専門機関を含め、周囲に甘えていいのです

    DV加害者が攻撃してくる場合、「箱」の中からの攻撃ですから、相手の見方や捉え方が、既に歪んでいる可能性大です

    本当のあなたを・・・ありのままのあなたを見て、取っている言動ではないのですから、ご自分を責めることはないのです

    ご自分を責めることを始めたら「箱」に嵌められていないか意識してみて下さい

    また、相手への憎しみで気が狂いそうな時「箱」に飲み込まれていないか問うてみて下さい

    「箱」の中にいるDV加害者は、自ら茨の道を作り、茨を増やしながら、生きています

    その茨の檻に、あなたまで巻き込まれることは、ないのです

    あなたが生まれた時、この世界に新しい光が差し、新しい花が咲き、新しい風が吹いたのです

    あなたの人生は、他者の「箱」に押し込められたり、他者の「箱」に嵌めこまれたり、他者の「箱」を一緒に作るために在るのではありません

    あなたの魂は、狭く暗く重い、茨の檻に閉じ込められるようなものではありません

    何処までも飛び、何処までも伸びやかに、何処までも駆け抜けて、何処までも流れゆく、大きな可能性を持った、尊い命なのです

    眩しいかけがえのない、命という星なのです

    あなたの輝きが眩しいからこそ、DV加害者は、その輝きを隠そうと、泥水をかけ、ボロ布で覆い、箱を次から次へと被せて、閉じ込めてしまおうとするのです

    全く、ケッって、感じです

    悔しかったら、自分で輝いてみろ

    理想の自分を目指して、突き進め

    それが出来ないなら、せめて、等身大の自分を愛するくらいしてみなさい、自分自身のために

    と、思うのです

    ああ・・・ついつい、羽目を外してしまいましたが

    夫も、もちろんですが、私は、心から願うのです

    DV加害者の更正を。

    自分自身を愛する人間になることを。

    「妻」「嫁」という「モノ」じゃない、「人間」だと、気付くことを

     

    今日も読んで下さり、本当にありがとうございました

    どうか、くれぐれも心身をお大事になさって下さいね

     

     

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