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    DVと親

    • 2009.06.23 Tuesday
    • 09:47

    今日は、親について書きたいと思います
    彼は、自分がDV加害者になったのは、両親からの影響と、最初に勤めた会社のパワーハラスメントのせいであり、自分も被害者であり、DVは仕方のないことだった・・・と、主張した時期がありました
    彼が抱いていたお父さんのイメージは「恐い威厳のある人」で、お母さんは「余計なことを話して不快にさせてはいけない、心配をかけてはいけない」という存在だったそうです

    「迷惑をかけない存在でいなければ、家を追い出されるんじゃないかという不安がいつもあった」
    「学校で辛いことがあっても話せなかった。それくらい何だ!って、叱られるんじゃないかと思ったから」
    「両親が喧嘩しても、テレビとか見て聞こえないフリをしている子供だった。嫌なことからは逃げるしかなかった」
    「反抗期は、両親と向き合うのが嫌で、友達の家を泊まり歩いて避けていた」
    彼は、学校で遭ったいじめのことを誰にも相談できず、その時学習したそうです。
    「自分を出すと、叩かれる、いじめに遭う。だったら、自分を演出して、いい自分だけを見せていればいいって、思ったんだ」
    そして、今度はいじめられるのが嫌で、いじめる側へ回ってしまったそうです。その時、
    「すごく自分が嫌いだった。惨めで卑怯で情けなくて・・・自分が大嫌いになった」
    そうです。

    彼が最初に勤めた会社は、社長がワンマンで、とにかく厳しくいつも怒鳴られていたそうです
    どんどん社員が社長と衝突し、仕事を放り出して辞めていく中、新人の身で責任ある仕事をこなしていかなくてはならず、毎日が必死だったそうです。
    顧客から見れば、中途半端に仕事を放り出して辞めた社員の後任ですから、前任者の分も要求が厳しくなりますし、色々と文句も出ます。
    「会社では社長に怒られ、お客さんにも怒鳴られて。物を投げつけてくる人もいた。それくらい無責任なことを強要している会社だったから、お客さんが怒るのも無理なかったんだろうけど。何で俺ばっかりって。仕方ないじゃん、どうすればいいんだよって、どんどん腐っていったよ」
    「会社で頼りになるはずの上司はどんどん辞めて、相談する人もいないし。友達には言っても仕方ないと思っていたし。そんなこと話して、情けないとか思われて嫌われるのも嫌だったし。自分で何とかしていくしかないって、諦めてた。毎日がその繰り返しだったからさ、働くってこういうことなんだな・・・って、それが当たり前だと思うようになったんだ」
    彼にとって、ストレス発散は、アウトドアの趣味でした。
    アウトドアに熱中している時は、すべてを忘れて楽しめたそうです

    私が初めて、会社の内情を話した相手だったそうです。
    正確には、「話せた」相手でしょうか。
    彼の今までには、とても心が痛みます
    初めて聞いた時は、DVする彼が悪いのではなく、彼をそうさせてしまった環境や社会が悪いのだと思ってしまったくらい、ショックを受けました。
    それでも、DVを繰り返す彼と過ごすうちに、それだけではないと気付きました
    彼は、自分の心の傷を武器にしていました。
    「俺も被害者なんだから、お前は俺のすべてを受け入れて癒して尽くして支えて、俺のためだけに生きなくてはいけないんだ、それがお前の存在意義で、価値なんだ
    そして、強くそう信じていました。

    私は、彼の気持ちに寄り添うことはできても、彼の代わりにはなれません。
    彼が自分で心の傷に向き合わなくては、「俺は被害者、かわいそうな」という自分から抜け出ることができないでしょう。
    そして、彼がそういう自分に酔いしれて甘えている限り、DVはなくならない確信しています。

    私は、そういう彼といることで、大きなことに気付きました。
    「そうか・・・私も、DV被害者であるということにこだわり、負の感情にいつまでも溺れていると、彼のようになってしまうのだ・・・」
    私は、彼のおかげで、DVの経験から学んだことを前向きに生かしていこうと考えられるようになりました

    親の影響が大きいことは、確かです
    私は、自営業の両親に育てられ、大家族にもまれて育ちました。
    兄弟も多く、長女でしたから、母親代わりになることもありました。
    父の着替えを手伝ったり、風呂の支度まで用意する母を見て育ちました。
    成人した男兄弟の食事の世話をすることは、姉として当然という中で育ちました。
    家事・炊事の手伝いは、女の子
    力仕事は、男の子
    母にはいつも、
    「男の人はいくつになっても子供だから、こっちがフォローしてあげなくちゃね。まあ、手伝いとか気遣いとかは、男に求めないのが一番よ。自分で何でもやって、頼りにしない。最初からアテにしなけりゃ腹も立たないし」
    と、言われました。父にはいつも、
    「女は愛嬌と、賢さだ。気配り、気遣い、察して動くのが大事だ。旦那よりも子供を優先するなんてことは、言語道断!夫婦が仲良くあるためには、妻が旦那をうまくおだてて、機嫌よく掌に転がしてやるのが一番だ」
    と、言われました。
    私が、DV被害に遭っていると話した時。両親の反応は、鈍かったです。
    母には、やり返せと言われました
    父には、気にするほうが悪いと言われました
    今でもDVについては、理解があまりありません。DVについて話しても、右から左へ流されているのを感じます。
    子供がどういう目に遭っているのか直視したくないのか、認めたくないのか、他の兄弟のこともあるから、私一人に構っていられないのか。
    色々考え、悩みました。
    で、思い至ったのは、DVが嫌いなのでしょう、両親は。
    父親は、DVはされる方も問題があると考えていますし、殴られていない私が何故DV被害者なのかも理解できないのです。
    母親は、DVは結局男女愛情のもつれと考えていて、他人の入る領域ではないと受け止めています。また、やり返さない私に苛立ちを感じています。
    「武道も段もちのアンタが、何でやり返さないの?」
    と、言われたことがあります。
    私が武道をたしなんでいたことは、彼も知っています。
    私がいじめようとした男子に回し蹴りをくらわし、やっつけた話も親戚から、彼は聞いていました。
    また、男所帯で育った私が男性の怒鳴り声や喧嘩に慣れていたこと。
    殴られればやり返す、もしくは、すぐに別居を決意する人だということも、見抜いていたそうです。
    だから、彼は、身体的暴力を使いませんでした。
    DVとは、選ぶ暴力でもあるのです

    残念ながら、彼が怒鳴り散らすDVを使うようになった時は、私は精神的病により、結婚前の私ではなくなっていました。
    大声に腰を抜かし、大きな音に涙を流し、這い蹲って逃げ回る状態になっていました。
    私がそうなるのを見越してから、彼は、怒鳴るようになったのです
    身体的暴力をされるDV被害者の方が、やり返せない、逃げられないのは、その方が悪いのではありません。
    そこまで、既に追い詰められて、囚われているのです。
    その過程を知らない人が、非難するのは・・・あまりにも残酷です。
    長い年月をかけて、ジワジワと魂を殺されて抵抗できなくされているのに。
    犯罪は、やる方が悪いのに、誰かが言い出すのです。
    やられる方も悪い、と。

    両親は、DVについては理解不足でありますが、それでも私の子供のことを可愛がり、心穏やかに過ごせるようにいつでも助けてくれます
    今では、私自身のことは求めず、孫である子供を助ける気持ちがあるだけで有難いと思うようになりました
    親は親の考えがあるのでしょう。
    私は、私の考えで、DVについてきちんと学び、理解を広めていきたいと思うのです















     

    DVについて周囲の理解を得る方法

    • 2009.07.16 Thursday
    • 17:55

    DV被害に遭っている方、また、DV被害に遭ったことのある方、誰もが一度は経験されたことが、二次被害だと思います
    二次被害とは、DV加害者以外からも、攻撃されることなのではありますが・・・これが、辛いんですよね。
    攻撃している側が、攻撃しているつもりがなかったりするので、これまた人間関係がややこしくなるというか・・・
    DV被害者の心の中が、今どのような状態になっているのか。
    そのことを理解してもらうことでしか、解決はできないのですが、これがまた難しいのです。
    DV被害者が、うまく説明できる精神状態ではないことが多いですし、DV加害者の巧妙な心理作戦もあったり、周囲のDVへの理解度も大きく影響します。
    せめて、医療関係者、公共機関だけでも、DVについての知識を豊富にしておいて欲しいと切実に思いますが・・・え?あなたが、それを言われますか?!って、驚いてしまう人もいます
    例えば、子供を抱えて一時的に逃げ出したいと訴えても、
    「殴られたわけではないでしょう?精神的なDVでは、紹介できないんですよ。ごめんなさいね」
    と、市の女性相談には断られました。
    「ご自分のためにも、自助グループを立ち上げられたら、いかがですか?そうして欲しい人は、たくさんみえると思いますよ」
    いや・・・あの・・・子供抱えて、逃げ出したいという緊迫状態の人間が、どうやったら自助グループ頑張りますって、発想転換できるのかしら・・・
    その発想転換のコツを教えて欲しいです
    また、例えば。
    繰り返される夫の爆発に疲れ果て欝状態がひどくなった時に、主治医が紹介してくれた公立の大きな病院の医師は、
    「私、DVのことよく知らないんですけど、そういうのは、共依存の間違いじゃないんですか?ご夫婦の問題をきちんと解決しなければ、入院しても良くならないんじゃないかしら」
    と、優しい笑顔で諭すように言われました
    綺麗な女医さんでしたが、DVが夫婦の問題ではないこと、私が努力すればする程、DVはひどくなること、共依存だとしても暴力によって強要された依存関係であることを知らないことを・・・平然と言われることに背筋が凍りました
    私は、自分がDV被害に遭うまでは、恥ずかしながら、公共の相談部門、医療関係者は、DVについて詳しいのだと、勝手に思い込んでいました。
    しかし、そうではない人もいるのだと思い知りました
    市の他の窓口、法律関係者、警察関係者・・・DV被害者が対面しなくてはいけなくなる可能性のある人々が、DVについてどれだけの情報を知り、被害者を傷つけることのないよう接することを心掛けていてくれるのか。
    私は、自分が住んでいる市に、DVについてどのような対策をされているのか、改めて聞いたことがあります。
    返事を下さいましたが、
    「DV防止の講座をやります。良かったら、受けて下さい。相談については、女性相談で受けています。そこで、DVらしいと分かれば、助言をしています。また、必要と判断されれば、然るべき対処をしています。対応については、十分できていると思います」
    ということで、私は、モヤモヤしたものを感じました
    感じたので、また聞き返しました。
    「DV防止の講座だけでなく、DV被害者のためのケア講座や、DV理解を広める講座や、DV加害者とは?みたいな講座も開いてはもらえないんですか?
    女性相談の方に任せっきりにするのではなく、市の方もDVについて理解を深める勉強会をされているんですか?
    必要とあれば対処されているそうですが、私は精神的DVだからという理由で、施設を紹介してもらえませんでした。そういう場合は、では、何処に相談すればいいんですか?
    病院に行っても、二次被害に遭うのは、DVのことをまだまだ認知されていない証ではないんですか?DVについて正しい情報を与える努力をもっとすべきではないんですか?それを怠っていては、十分な対応とは言えないのではないですか?」
    「・・・・また、お返事します」
    「あ、ちょっと、まだ話は終わっていませんってば・・・!
    みたいなカンジで、まだ返事は来ません。
    まあ、こういうものなのかも知れないと、半ば諦めつつ・・・それでも、また気力が溜まったら、チャレンジしたいと思います
     
     
    DVの理解を深めることは、本当に難しいです。
    何度も書いていますが、微妙な雰囲気がDVになったりしているので、第三者には見えにくいんですよね。
    舌打ちや、咳払いが、DV被害者には、恐怖そのものになることだってあるのです
    どうしたら、DVを理解してもらうか。
    私も、とても悩みました
    勉強したことを語っても、ふんふんと流されることもあったし、へえ・・・そうなんだーと、感心されて終わり、みたいなこともありました。
    実母に、少しでも知って欲しくて、DVについての講座に誘った時は、
    「何で、私がそこまでしなくちゃいけないの?講座に出たからって、娘の痛みを100%理解できるわけじゃないし」
    と、嫌な顔をされました。
    「DVのことを教えてもらわなくても、いいわよ。あなたが、助けて欲しいことを言ってくれれば、孫の世話も、食事の支度も、何でも手伝うんだから。それでいいじゃない。何をそれ以上望むのか、分からないわ」
    と、不快だとばかりに睨まれました。
    「そこまで、私に求めないでくれる?あなたのことでしょ?あなたが解決するしかないじゃない」
    と、キッパリと言われた時。
    「お母さんに、求めているように受け取られたなら、誤解があるから、話すね」
    私は、我慢できなくて、言いました
    「私は、ただ、知って欲しかったの。DVって、こういうことで、私の中で、こういうことが起きているんだよって。お母さんに、ああして欲しいとか、こうして欲しいとかじゃなく、知って欲しいだけだったの」
    「知ってどうするのよ。あなたになれるわけじゃないのに」
    「そうだよ。そんなことは求めていないの。私は、お母さんが生んで育ててくれた娘だけど、今の私は違う私になってしまっていることを・・・知って欲しかったの
    初めて母が、睨むのをやめて、真っ直ぐに私を見ました。
    「私、お母さんやお父さんに愛されて育ったはずなのに、記憶がないの。何処かに封印されてしまったの。お母さんやお父さんとの楽しい思い出や、優しい思い出が、すべて白くぼやけていて、話し言葉も思い出せない。クチパクの映像見ているみたいに流れたり、ぼやけて何が何だか分からない情景が見えたり。恐いんだ、すごく。すごく、嫌なんだ
    自分の記憶がおかしいのは、ずっと病気のせいか?それとも、老化現象の一種だと思っていました。
    でも、DVが原因だったのです
    思い出すのは、結婚してからのことばかりで。結婚前の、家族との思い出が・・・消えているの。だから、すごく恐くて。より所がない気がしてしまうの。こんないい年して、すごく恥ずかしいんだけど、お父さんやお母さんに愛されていないんだって、思えて・・・すぐに傷ついてしまうんだ・・・そんなはずないって、思うんだけど、私は愛されていないんだって、すぐにスイッチが入るの
    そうすると、結婚してからの楽しいことが思い出されて、優しい彼の笑顔が蘇って、やっぱり彼しかいないのかな・・・私を愛して大切に思ってくれるのは、彼しかいないのかな・・・って、どんどん加速して思考が働いて・・・
    その加速が、また恐いの・・・
    話しながら、私は泣いていました
    母が、困惑した表情で言いました。
    「大事に思っているよ、愛しているに決まっているじゃない。分かりきっていることでしょう?」
    「・・・その、分かりきっていることが・・・今は、分からなくなっているの・・・DVを受けるって・・・そうなっちゃうの・・・
    私は、子供のように泣きじゃくっていました
    恥ずかしいですが、幼児のように。
    母は、目の前の娘が、別人に作り変えられるのがDVだと・・・初めて、何かが、見えたようでした。
    育児の本に書いてあったのですが、自己肯定感を子供にしっかりと持たせることが、一番親には大切なことだそうです。
    私も、そう思います。
    そのまんまのあなたでいいんだよ、生きていていいんだよ。
    そう、肯定されることで、子供は自信を持って自分らしく生きていくことができ、自立することができるようになるのです。
    実は、そのメッセージは、親からだけでなく。
    一度、スイッチが入るようになれば、教師、友達、ありとあらゆる出会いの中で、様々な人から受け取ることができるようになります。
    読んだ本の中からだって、見つけることができるようになるのです。
    ドラマを見たり、映画を見たりする中でも、感じることができるようになります。
    歌の中の歌詞にも。
    何気なく聞いた、通りすがりの誰かの言葉にも。
    旅をして、目にした風景の中にも。
    そうやって、親からだけでなく、色々な出会いや出来事を通して、自分でも自分を育ててきたのだと思います。
    しかし、DVは、それらを木っ端微塵にします
    知らず知らず、ゆっくりと破壊し、気付いた時には、暗黒の闇に吸い込まれて、「自分」がいません。
    このことをどう話せば、理解してもらえるのか。
    「自分」がいないということが、どれ程に恐ろしく、どれ程に頼りなく、危ういものか。
    とても打たれ弱くなっているために、言葉に敏感で傷つきやすいだけでなく、足元がない状態なのですぐに流されてしまいそうになります。
    だから、二次被害に遭うと、本当に辛いのです。
    叩き落され、濁流に投げ込まれるようなものです。
    溺れて必死の思いで掴んだ手が、DV加害者の手だったりしたら・・・また、元の木阿弥です。
    そうならないために、DVについての理解を広げることは、とても大事です。
    そして、DV被害者の方には、ゆっくりでいいですから、諦めずに味方を見つけて下さい・・・と、思います
    それが、とても辛く大変なことだと、私も知っています。
    傷つき、もう嫌だと、何度号泣したか・・・数えられないくらいです
    それでも諦めないで、話せる相手を探して、孤独から脱して下さい
    必ず、話を聞いてくれる人はいます
    不思議と、そういう人を見つけると・・・自分に共感してくれる人を見つけると・・・足元が、少しずつ定まり、自分自身がどうしたいと思っているのか、おぼろげながら見えてきます。
    もともと、DV加害者が目を付けるくらいなので、DV被害者の方はそういう力を強く持ってみえるんですよね。
    だから、DV加害者は欲しくてたまらなく、それが叶わないから、潰してしまいたくなるのだと思います。
    自分の人生を切り開く、心の強さを持っているからこそ、DV加害者は羨望せずにはいられないのです。
    DV加害者が持ちたくても持てなかった、自己肯定感や、自分の人生への責任感と決断力。
    私も、ゆっくりですが、もう一度取り戻していきます
    しかし、書いていて・・・・・そういうものが在ったとは、まだ到底思えないのが、本音なのですが
    母の前で、子供のように泣きじゃくるくらいなので・・・
    恥ずかしかったですが、泣いてスッキリしました
    時には、子供に返ってもいいのだ・・・と、思いました


    DV関係にあるカップルと、そうでないカップルの違い

    • 2009.07.25 Saturday
    • 12:12

    最近、DVについて勉強を始めれたという方に、質問をされました
    「DVではないカップルと、そうでないカップルの違いは、何だと思いますか?普通の恋人同士や夫婦でも、喧嘩くらいはするでしょう?DVだと、どう違うんでしょうか?」
    これは、とても難しい質問です
    とてもハッキリしている違いがあるのですが、当事者でないと分かりにくい雰囲気がDVだったりするので、DV経験者でない方への説明は、ますます難しくなります
    私は、
    「喧嘩して、もうむかつくっ!!って、素直に思ったり言えるのは、普通のカップルですよね。恐いと感じたら、もうそれはDVなんです」
    と言うことしかできませんでした。
     

    DVが存在するカップルにおいては、喧嘩が成立しません
    そもそも喧嘩とは、対等な立場の両者がお互いの意見や感情をぶつけ合うものです
    DV被害者が対等だと信じていても、DV加害者は対等であることを許しません
    ましてやDV加害者は、DV被害者の意見や感情は無視するものだと決めています
    何故なら、DV被害者は、DV加害者に従順で服従していなくてはいけない存在だからです
    意見を述べることなど許しがたい、反抗態度です
    DV被害者の感情は、あくまで、DV加害者のために機能するものでなくてはいけません
    DV加害者が怒りを感じれば、その怒りを優しく受け止めて、八つ当たりを思う存分されて、あなたが一番偉いのよ・・・と、確認させてあげなくてはいけません
    DV加害者が悲しみを感じれば、その悲しみを慈しみを持って受け止めて、望むように慰め、尽くし、ありとあらゆる要求に応えなくてはいけません
    DV加害者が楽しいと思えば、どんな状況であろうと、共に楽しみを感じ、私はあなたといられて幸せだ・・・と、強く感謝し、表現しなくてはいけません
    DV加害者がやりたいことは、DV被害者の自我を自分色に塗り替えて、DV加害者の人生のために生きるように躾けることです
    そのためには、エネルギーを注いでアメとムチを使い分けますし、障害となるものは、あらゆる手段を使って排除しようとします
    DV加害者が、すべてをコントロールしようとしていて、何もかも主導権を握ろうとしている
    それが、DV関係にあるカップルの姿です。
    喧嘩や話し合いが成立する時もあるでしょう。
    しかし、それは、DV加害者が望んだ時、許可した時のみです。
    DV被害者からすれば、不安と混乱の日常です
    ある日は、話し合いがまともにできたのに、ある日は、無視されます
    ある日は、お互い怒鳴りあいの喧嘩になったのに、ある日は、口答えをするなと一方的に罵られます
    ある日は、静かに話を聞いてくれたのに、ある日は、冷静にネチネチと嫌味で責められます
    ある日は、冷静に抗議を聞いて反省してくれたのに、ある日は、そんな言い方はひどいとオイオイと泣かれ、とても罪悪感と自責感でいっぱいになります
    後味の悪いという表現では、足りません。
    何が起きているのか、分析不可能な事態です。
    暗いもやもやしたものが、いつまでも胸に残りますが、それを何と表現すれば良いのか・・・分かりません。
    人に話しても、理解してはもらえません。
    「男女が理解し合うのは、難しいのよ」
    「ま、所詮、相手も他人だから」
    「求め過ぎないことだよ」
    違和感を感じる自分が、コミュニケーションを要求し過ぎているのかなあ?と、反省したりします。
    けれども、彼が次にどんな風に変わるのか分からなくて、どんどん気が重くなります
    ですから、彼と意見交換をする機会を・・・どんどん諦めていきます
    そのことを考えるだけで、気が重くなるからです。
    何だか、嫌な気分になるからです。
    意見交換を諦めるということは、彼の意見を聞き入れることが多くなるということでもあります。
    何故なら、彼の意見を聞き入れたくなければ、自分の意見を伝えるべきだと、普通は思うからです。
    伝えることを諦めるということは、自分の考えを諦めることになってしまいがちなのです。
    また、黙ってそっと自分のやり方を通しても、彼はすぐに見つけます。
    「これ、何で、こうしたの?
    その時の、何とも言えない暗く重い雰囲気
    「そんなの、気にしなければいいじゃない。
    ”この方がいいと思って、ごめんね。勝手に、こうしちゃった”って、明るく言っておけばいいのよ、ずうずうしく!」
    と、言ってくれる人もいますが・・・。
    その通りに実践すると、DV加害者が怒りをしまっておいて、ここだ!という時に爆発する、ネチネチ言う、それ見たことかと冷笑する・・・ということを・・・DV被害者は、知っているのです
    学習してしまっているのです
    ですから、それが繰り返されることが嫌で、最初から諦める道を選んでいくことが多いのです。
    言いたいことが言えない。
    見えないものに縛られている感じがする。
    でも、それが何なのか分からない。
    息苦しい。
    不安がつきまとう。
    でも、それが何故なのか分からない。
    そして、いつの間にか、気付くのです。
    「彼(彼女)が、恐い・・・!
    と。
    次に何をするのか、分からないから恐い。
    何を考えているのか分からないから、恐い。
    どんどん求められてどこまで尽くせばいいのか戸惑いが募って、恐い。
    最近は、手を上げるから恐い。
    子供に何をするのか分からないから、恐い。
    とにかく、何だか分からないけど、恐い。
    会うのが、恐い。
    帰宅するのが、恐い。
    電話が、恐い。
    メールが、恐い。
    声を聞くだけで、恐い。
    見られるのが、恐い。
    触れられるのが、恐い。
    彼(彼女)の気配が、恐い。
    知らないうちに、恐いと思うようになっている
    それが、DVなのです
    本当に、怖いですよね・・・
     
    私の夫は、DVと判明した時。
    「奥さんが、怖がるからDVなんだろうっ!!
    と、怒ったことがあります。
    彼にしてみれば、私が怖がらなければいいという理屈だったのでしょう
    彼はそれからも、私をコントロールしたい時は、そういう言い方をしました
    「奥さんが、DVと感じるから」
    「奥さんが、DVだと思うから」
    「奥さんは、俺が何を言っても、DVだと言うんだ」
    「何をしても無駄だね、奥さんは俺の全部をDVだと受け止めるもんね」
    その度に、私は強い自責感に苛まされました
    私が、DVだと敏感になり過ぎているのだろうか。
    彼が言うように、私に問題があるのだろうか。
    ごめんなさい、私が過敏になり過ぎて・・・と、また沈み込むという日々
    でした
    今は、彼の罠だったのだと分かりますが、当時は分かりませんでした。
    今の彼の口癖は、
    「ごめんね・・・俺が、そうしちゃったんだよね」
    です。
    うん、その通り
    ここから、お互い立ち直っていこうと、思います










    DVが身近にあると気付いた方へ・・・心を込めて

    • 2009.07.29 Wednesday
    • 12:10

    DV被害者は、DV加害者により「洗脳」されるそうです
    うーん、当たっている・・・と、思います
    が、当たっているけれども・・・100%ではないような・・・難しいですね
    それでも、逃げ出さないように脅して、身体的暴力を行使したり、凶器をチラつかせたりして、多大な恐怖を与え、目には見えない鎖で繋ぎ止めたり。
    「俺のために生きろ、息をして存在しろ」
    と、強要して、その通りに作り変えてしまおうとするのですから、洗脳と言えるかも知れません。
    それでも。
    DV被害者は、おかしい、何かが違う、と、ジタバタせずにはいられないです
    私達の関係、何処かズレているよーって、思わずにはいられないです
    問題は、まだDVと気付いていない時点で、その違和感を周囲にもらして、理解が得られるかどうかです。
    周囲に話そうとしなくても、本を読んで何かヒントがないかな?と思うかも知れません
    テレビを付けて、人生経験豊富な方の言葉をフンフンと、聞くこともあるかも知れません
    そういう時、耳に入る、目に飛び込んでくる言葉は、
    「相手に変わって欲しいなら、自分がまず変わりましょう
    「感謝の気持ちを伝えていますか?まず、あなたから、ありがとうと言いましょう
    「俺が稼いでやっているという態度が許せないというあなた、私が世話してやっているという態度でいませんか?
    「子供の世話にかまけて、旦那さんをないがしろにしていませんか?人生のパートナーは、子供ではなく、旦那さんですよ。大事にしましょう」
    男性の弱さや至らなさを指摘してはいけません。男性はとても傷つきます。分かっていても知らぬフリ。あなたは、強くて優しくて頼りになるわ・・・と、褒めましょう」
    「男女平等といっても、男には男にしかできないこと、女には女にしかできないことがあります。それぞれの長所や短所まで、変えようとしても無理です。男性、女性の特徴を知り、上手に支えあって生きていきましょう
    「男性を敬い、立てることは、女性の美徳です。男性に恥をかかせてはいけません
    などなど。
    そうだよね・・・まず、私が変わらなくちゃ
    と、ますます頑張り
    彼に感謝し言葉にして伝え、彼に気を配り、彼の気持ちを察して、彼に恥をかかせないように物言いにさらに気をつけて
    それでも、彼が不機嫌になったり、イライラしたり、無視したり、大声を上げたり、大きな物音を立てたり、物を投げ散らかしたりすることは・・・なくならず
    どうして、私の何が悪いの?もっと、何かしなくちゃいけないの?と、グルグル考えて、また調査を開始します
    カウンセリングや、結婚生活のベテランさんに助言を求めたりもします。
    「依存ですね。あなたは、旦那さんに依存し過ぎています。あなたの存在が、旦那さんは重いのです」
    「ストレスは、ずばりあなたでしょう」
    「あなたが、旦那さんに構い過ぎです。うざいんでしょう」
    「あなたは、妻です。彼の母親ではありません。なのに、母親みたいなことをするから、彼が爆発するんです。口うるさいだけで、セックスもさせないで、妻といえる?」
    「あなたが自立できていないんです。自立しなさい、自立!そうすれば、旦那が何しようが関係ないって堂々としていられますよ。結局、自立できていないあなたが、旦那をイライラさせているんです」
    さあ、ますますパニックになってきます
    いよいよ、自分が悪いのか・・・という底なしの自責感が始まります
    私が悪いから、彼が暴れるのか・・・と、絶望が募ります
    何故なら、この頃になると、もうどうしたら彼が暴れないのか方法が見えないからです
    彼が暴れることは薄々分かっていて、それでもそれをくいとめる方法が分からなくて、カウントダウンを待つような気持ちで、日常を過ごさなくてはいけなくなります
    もちろん自分を反省し、彼のストレスを取り除くべく、さらに努力は重ねました。
    彼に意見を言うことを控え、なるべく夜の営みに耐え、彼が趣味に専念できる日を作り、彼がいなくても色々できるように病気を克服しようと認知療法を始めたり、仕事を探したり。
    その頃の私のキーワードは、
    「精神的にも、経済的にも、自立しなきゃ。彼のために、自立しなきゃ」
    でした
    が。
    私が自立しなきゃと、頑張れば頑張る程。
    彼の機嫌は悪くなりました
    私の体調も悪くなりました
    鬱病は無理をすると、すぐに悪化しますし。
    彼は、彼がいなくても私が生きていけるかも知れないということを・・・異常に恐れ嫌がり拒否していました。
    DVと知った今は、彼が機嫌を損ねた理由は明らかです。
    「俺から、逃げるための準備か
    と、怒りを感じていたのでしょう
    と、同時に、彼は悲劇の王様でもあるので、
    「かわいそうな僕を構ってよ!そんなことしちゃダメ!
    とも、思っていたことでしょう
     
    DVと分かってからも、彼の評判が落ちることは、あまりありませんでした
    私が、離れなかったことが大きな原因だと思います
    「DVと知ってもそばにいるんだから、大したことないんだろう」
    「逃げないんだから、我慢できる範囲なんだ」
    「結局、やっぱり自立していなんだ。旦那なしの人生が怖いんだ。だからつけこまれて、DVされるんだ」
    まあ、こんなものです。
    もちろん、とても理解をして全面的な味方になってくれた方々もいました
    しかし、まあ多数派は、こんな感じです
    離婚しないから、大したことじゃないっていうのは、間違いですよね
    DV被害に、大小何かありません。
    被害を受けた本人の傷の深さは、本人にとっては、辛く苦しいものです
    傷が深いからこそ、離れることができないかも知れないということ。
    暴力は辛いけど、彼も苦しんでいるから見捨てられないと思っているかも知れないということ。
    彼は、怖いばかりじゃなく、優しい時もあるし・・・何よりも、自分が大変な時を支えてくれたかけがえのない人であることは変わりないのだから、まだ好きなのと、思っているかも知れないということ。
    怖いからこそ、動けない・・・何をされるか分からないし、誰に何をするか分からないから・・・と怯えながらも、辛抱強く我慢しているかも知れないということ。
    決断して、動くことは、その人にしかできないことです。
    それを強要することは、してはいけないし、決め付けて突放すことはあまりにも残酷です
    DVをよく知らない人が多いのですから、そうしてしまうことが当然だとしても。
    DVが身近にあると気付いた時は、
    「関係ない」
    という態度を示さないで、知らないことを知ろうとする、寛大な知性を働かせて欲しいと思います
    支援をしなくてもいいのです。
    ただ、知って欲しいのです。
    「あなたの身に、こういうことが起きているんだね。本当に大変なんだね」
    と、ただ、伝えられることが・・・どれ程、DV被害者の心の支えになるでしょう
    DV加害者からの呪縛から、解放される道標となるかも知れません。
    誰かが、私に関心を示し、共感してくれた。
    それだけで、DV被害者は、心に沢山の力をもらえるのです
    詳しい話を聞かなくてもいいのです。
    避難所にならなくてもいいのです。
    DV加害者と闘わなくてもいいのです。
    DVを知り、DV被害者に言って欲しいのです。
    「よく頑張ったね。あなたが、生きていてくれて、良かった。あなたは、悪くないんだよ。辛いね・・・」
    経験していないから、分からない、とか。
    本人にはなれないから、とか。
    今度は、こっちに依存されても困るから、とか。
    そう思われることもあるかも知れません。
    分からないなら、想像して下さい。暗く閉じ込められた空間で、一人で泣いている被害者の姿を。
    本人になる必要はありません。あなたは、あなたです。あなたの感覚で、感じてあげて下さい。
    DV被害者は、依存をDV加害者に強要されているのです。あなたが対等な立場で、共感の意を伝えれば、DV被害者は思い出します。対等な人間関係が、本来持つべきものだったと。
    今は、DV被害者に伝えてあげて下さい。一人じゃないんだよ、と
     
    何か、今回は・・・燃えて、偉そうなことをいっぱい書いてしまった気がします
    お気を悪くされた方がみえたら、申し訳ありません
    DVへの理解が深まることを今日も心から、祈ります







    少し振り返って思うこと DVの自らの爪あと

    • 2010.02.09 Tuesday
    • 11:24

    心身症を患ってからも、DVと知ってからも、私は、本当に沢山の方々に支えられ、救われてきました

    とても感謝しております。

    が、心身症DVとの関係が明白になり、ジタバタともがいた時期に失ったものは、大きかったように思います

    夫と一体化してしまっていた、私の自我は、ありとあらゆる問題を引き起こし、友人を混乱させました

    親類を当惑させました

    一見落ち着いてきた今でも、私自身が不安を感じるように、周囲も不安を感じていると思います

    「いつ、また、逆戻りするのだろうか?」

    ですから、距離を置かれているなあ・・・と、感じることがあります

    「離婚しない限り、爆弾を抱えたようなものだから」

    そう、言った方もみえます

    「離婚しない限り、病気も治らないから、嫌だ」

    そう、言った方もみえます

    私は、その度に・・・過去に、それだけのことをしてしまったのだな・・・と、とても悔やみます。

    記憶が混乱しているとはいえ、その時必死だったとはいえ、他者の平穏な生活を乱していい権利は、私にはなかったのですから・・・

    夫と私の闘いに巻き込まれて、不快な思いをされた方には、本当に申し訳なく・・・もう二度と甘えない、なるべく近づかないようにすることが、その方への罪滅ぼしだと思っています

    それでも、時々、とても悲しくなることがあります

    その方々との絆を壊してしまったのが、自分自身だという事実に。

    私は、そこまで変わり果てていたのか・・・という現実に。

    涙も出せずに、悲しくてたまらなくなることがあります。

    次に、彼との間で何かがあった時は、誰にも迷惑をこれ以上かけないように、知らない土地へ逃げて、子供と暮らそうと決意は固めております 

    私が、別居して間もない頃。

    離婚にも踏み切れず、苦悩し、のた打ち回っていた時期。

    私の状況を心配した知り合いの方が、お手紙を下さいました

    その方は、離婚されて、母子家庭となった方でした。

    「今、手に在るものを見つめて、前を見てみませんか?」

    「贅沢はできませんが、今、私は、とても幸せです」

    「あなたも、きっとそうなることが出来ます」

    力強い言葉と、丁寧な励ましが、誠実に綴られていました

    私は、読んで・・・涙が、出ました

    あまりにも精神疲労がひどかった私は、その手紙を読んで、泣き崩れてしまったのです

    「・・・私は、とてもこんな風に今、できない・・・」

    できない自分を責めました

    とことん、責めました

    離婚という大変な思いをしましたが、今、幸せと感じられるようになりました・・・だから、大丈夫ですよ、別居して苦悩が深まるでしょうけど、気持ちが上向きになっていきますよ・・・という、内容のお手紙だったのですが

    当時の私には、

    「私に出来たのだから、あなたにも出来るはずですよ」

    と、強制されたように感じてしまったのです

    また、

    「クヨクヨしていないで、前へ歩き出しなさい。頑張りなさい」

    と、叱られたような気持ちもしてしまいました

    とても難しいことなのですが・・・きっと、当時の私は「そのままの私」を肯定して欲しかったのだろうなあ・・・と思います

    「よく頑張っているね、よく死神に負けないで生きているね、子供を守ったね、受け止めてきたね、彼のことを見放さず辛抱強く見守って、すごいね」

    当時の私が、多分、一番欲しかった言葉は、こういう言葉だったのだろうなあと感じるのです。

    それで、とても恥ずかしいことなのですが・・・。

    きっと、誰かに言って欲しくて。

    そう、誰かに声を掛けて欲しくて。

    私は、ひたすらジタバタして、もがき、色々な方に迷惑を掛けていたのだろうな・・・と思います。

    自分を大切にする方法を忘れてしまった私は、自分を可愛がりたいのに、自分を可愛がることがどういうことなのか、誰かに教えて欲しい、手本を見せて欲しい、実践して伝えて欲しい・・・そう、願い、祈り、大いにドタバタしていたのだろうなあ・・・と、思います

    自分が、自分に・・・言葉を掛けてあげればいい。

    自分が、自分に・・・優しい思いを抱けばいい。

    自分が、自分を・・・抱き締めてあげればいい。

    そのことに、どうしても行き着くことが出来ない時期だったのだろうなあ・・・と思います

     

    誰しも、色々な悩みを抱えてみえます。

    誰しも、辛い思いはあります。

    誰しも、孤独を感じ、大きな不安と闘う夜はあります。

    DV被害は、特別扱いされることではないかも知れません

    しかし、DVが起きている現場では、異常なことが起きており、そこには特別で異様な恐ろしい箱が形成され、一人の人間の魂が無理矢理侵されているということを・・・少しでも、理解して欲しいと思うのです

    第三者から見れば、

    「本人が、望んで「箱」に入っているんでしょ?」

    かも知れません。

    しかし、そこがDVの怖ろしさそのものなのです

    自らが望んでいないにも関わらず、第三者から見れば、本人が望んで「箱」に入っているように見えることが、DV被害なのです

    DV被害者は、物凄く、闘っています。

    土台を侵食されているため、とても不安定で、何かあるとすぐに崩れやすい状態です。

    その上、侵食されている土台を保ったまま、新しい土台を作り直し、消えてしまった「自分」ではない、新しい「自分」を模索し、形成しなくてはいけません。

    物凄く、精神エネルギーを駆使して、闘っているのです

    今日も、闘いを続けてみえる方々へ。
    本当に、本当に、よくよく・・・頑張ってみえますね。
    物凄いことです。
    あらゆる誘惑に負けないで、人を傷つけたり、自分を殺める道を踏みとどまるあなたは、とても強く素晴らしい精神力の持ち主です。
    そして、とてもとても優しい方です。
    自分のことだけでも精一杯なのに、ご家族のことや、家族同様の愛らしいペットのことを考えないといけないその大変さは、言葉を失うくらいのご苦労があると思います。
    生きて、そこにみえるだけで、あなたは素晴らしいです
    生きていて下さってありがとうございます

    暴力や虐待は、嫌ですね。
    どんな形でも、辛いですね。
    人をコントロールしようとすることは、本当に残酷で残忍な仕打ちですね。
    あなたの人生は、そんなことをされるために用意されているのではありません。
    あなたは、あなたのままで素晴らしいのです
    素敵なのです

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    寒さが和らいだように感じても、まだまだ底冷えしますね
    くれぐれも心身をお大事にして下さいね

     

    「どうしたらそうなるんでしょうか?」 DVとは・・・?

    • 2010.02.10 Wednesday
    • 13:26
    最近、DV被害について、

    「どうしたらそうなるんでしょうか?」

    と、質問をされました
    う〜ん・・・・・・と、一晩悩みました

    PTSD用の薬を飲みながら、思考しました
    自分でも、どうしてこうなってしまったのか・・・考えても分からない部分が、まだあります
    気付いたら、こんな風になっていた・・・と、いう感じがあるからです
     質問に答えられる人がいるとしたら、それは、本当は加害者側かも知れません。
    答えるかどうか、答えを知っているかどうかは、不明ですが、
    「そうなる」ようにコントロールしたのが、加害者だからです。
    しかし、聞かれたのは、私ですので、薬に助けてもらいながら、答えを探ってみたいと思います

    「DV被害に遭うと、どうして人間関係がグチャグチャな状態になり得るのですか?」

    これは、一言で表せば、DV被害により、人格を滅茶苦茶な状態にされるからです

    洗脳により、コントロールされ、自我が破壊された状態・・と、伝えれば分かりやすいかも知れません

    ですから、すべての人に対して、自信がないし、恐怖を感じます。

    攻撃されるのではないか?蔑まされているのではないか?責められるのではないか?

    例えるならば、頼るべき「自分」という「島」がない状態で、 大海原に投げ出されているようなものです。

    加害者にされたように、他の人も、私をコントロールしようとするのではないか?

    私に求め、強制し、脅し、時に宥めすかし、言うことを聞かせようとするのではないか?

    正に、人間不信の塊と化します。

    第三者から見れば、

    「うわあ・・・依存体質になっちゃってるよ・・・」

    と、見えるのですから、色々言いたくなります

    心配して言ってくれている・・・と、頭では理解していても、心が追いつきません。

    怖くて怖くて、叱られるのではないか?責められるのではないか?と、攻撃に怯えてしまいます。

    相手にしてみれば、

    「話しても、無駄」

    という状態に、なるわけです。

    心を通い合わせられない悲劇が起きるわけです

    心を通わせたいと思う気持ちはあるのですが、DV被害者は、そのやり方を喪失してしまっています

    他者とのコミュニケーションがうまく出来ず、ひどく落ち込むDV被害者に近づき、手を差し伸べるのは、DV加害者です

    「ね?君のことを理解できるのは、俺だけだろう?」

    こうして、トラウマ的結び付きが強化されていきます

    周囲が悪いのでもなく

    DVは、それだけ難しく複雑な問題であり、特殊な事態が起きているということなのです

    私は、夫のDV加害者更正教育プログラムのことで、頭がいっぱいで、恥ずかしながら我が身の早めのケアを怠りました

    そのために、本当に周囲に、沢山の迷惑や心配を掛けてしまいました

    ですから、DVと気付いた時に、周囲にDV理解が浸透していない場合は、早めにDV専門のカウンセリングを受けられることをオススメします

     

    「”本人が望んでいないのに、第三者から見れば自ら「箱」に入っているように見える”って、何でそういう発想になるのですか?」

    これは、とても理解を得ることが難しいと思います
    被害者にしか分からない感覚が、含まれるからです

    洗脳されて、加害者のために生きるべくプログラムを組み込まれた被害者は、自ら「自我」を殺して、加害者の思うとおりに生きようとします

    そうしなければ、生きていけないように、毎日毎日、執拗にコントロールされていくからです

    例えば、加害者が、洗面所の汚れを気にして不快に感じたとします。

    加害者は、それを被害者に「察して、分かるように」強要します

    無視を続けたり、不機嫌な表情のまま動かなくなったり、大きな音を立ててアピールしたり、イライラと机を指で叩いたり、舌打ちを繰り返したり

    「俺は不愉快です、不愉快ですよ〜、何で不愉快なのか、分かるかな?さあ、分かるかな〜?」

    と、威圧します

    最初は、こんな風に露骨には、やりません。

    洗面所を見て、少し嫌そうな顔をして、

    「ねえ、洗面所の掃除、いつした?汚れているんだけど・・・」

    と、言ったりします。

    「あ、ごめんなさい。気になった?」

    「気になるよ、こんなに水垢が付いて・・・よく気にならないね」

    まだまだ精神力がある頃ならば、

    「気が利かなくて、ごめんなさい。あなたの方が上手にお掃除してくれるから、お願いしていい?」

    「うん、気にならなかったの。そうかあ、あなたは、これくらいで、もうアウトなのね。それぞれ、気になることって、違うのねえ」

    と、伝えることも出来るでしょう

    しかし、加害者の言動は、段々エスカレートしていきます

    「・・・洗面所、また汚れているんだけど?俺、この間、言ったよね」

    「洗面所の掃除が、いつまでもうまくならないのは、女性としてどうかと思うよ。有り得ない」

    「洗面所が、また汚れているよ?俺が使うのを知っていて、わざと汚している?もしかして」

    言われる方は、言われる度に対応するのではなく

    言われる前に、洗面所を綺麗にするようになります

    神経を尖らせ、彼を不快にさせないように、毎日洗面所を磨き上げるようになるのです

    一年後には、ピカピカの洗面所と、とても満足そうな加害者の表情が見られるようになります

    「やれば出来るじゃないか」

    そして、加害者は、また次の課題を探し、与えるのです

    「俺の望むロボットになるためには、まだまだ調教が必要だ」

    「ええ?夫婦なら、当たり前では?旦那さんが、綺麗好きなだけでしょ?だらしない奥さんを躾けてあげたのでしょう?奥さんも綺麗にした方がスッキリするし、何が加害者で、被害者なの?」

    と、思われる方もみえるかも知れません

    DVが生じる家庭で、決定的に違うことは、加害者が望む「いつものこと」が、出来なくなった時。

    顕著に現れます。

    頭痛がひどく、被害者が、洗面所をいつものようにピカピカに磨き上げられなかった日。

    洗面所のことよりも、パートナーの身体を心配する・・・だと、いいのですが。

    DV加害者は、怒ります

    どんなに具合が悪いと訴えても、

    「言い訳は許さない」

    と、怒ります

    身体的暴力を振るう人もいるでしょう。

    怒鳴り散らしたり、物を投げたり、壁や床を叩いたり蹴る人もいるでしょう。

    そうせずに、静かに怒る人もいます。

    無視したり、ため息を大きくついたり、咳払いをしたり、舌打ちをしたり、扉をバンバン閉めたり、指を机でトントン繰り返し叩いたり。

    静かに睨むだけの人もいるでしょう。

    一番優先されるべきは自分なのに、何が頭痛だ、何が疲れだ・・・

    俺のためなら、命の一つくらい使い果たせ・・・

    家庭という閉ざされた空間で、このような状態を繰り返すうちに、被害者は、加害者のために動くロボット化していくのです

     

    では、どうして被害者は、逃げないのでしょうか?

    まず、加害者のありとあらゆる攻撃により、「自我」が破壊され、被害者は加害者に組み込まれてしまっています

    加害者に飲み込まれた状態で生きているようなものなので、そこから抜け出すことは、並大抵のことではありません

    そのため、少しずつ、少しずつ、力を取り戻していくことしかできない・・・という方も多いのです。

    それすらも、今は、出来ない・・・そういう方もみえると思います。

    例えるならば、大蛇に飲み込まれた腹から、生還を果たそうとするようなものです

    ましてや、この大蛇は、お腹の中の被害者を手放さないためなら、何でもします

    泣くことも、土下座することも、優しく愛を囁くことも、平然とします
    厄介なことに、大蛇は本気で愛しているつもりなのです
    自分がしていることは、正しい愛情表現だと信じ切っているのです
    モノ扱いしていることも、支配してコントロールしていることも、相手のために正しいことをしていると信じ切っているのです
    夫婦は一心同体である
    愛しているモノ同士は一つでなければいけない
    違う人格何て有り得ない
    俺を愛しているのだから、何でも出来るはずだ、何にだってなれるはずだ
    俺が、そのことを教えてやらなければ
    可愛い愛しい、俺の籠の中の従僕のために
    本気でそう思い、信じて、実行しています

    その代わり、お腹の中の被害者を力づけよう、助けようとする存在には、毒を吐き、牙を向きます

    被害者は、自分が助けを求めれば、その人に迷惑が掛かることを知っています

    命の危険に巻き込まれるかも知れないということも、理解しています

    だから、自分で何とかするしかない・・・と、暴力や虐待に負けない心の力を取り戻すべく、毎日DVと闘っているのです

     

    これが、私の「どうしたらそうなるんでしょうか?」を色々と考えた結果です

    本当は、私が教えて欲しいのです
    「どうしたら、こうなるんでしょうか?」
    そう、DV行為をする人に問いたいです
     

    最近、菅野美穂さんのドラマ「曲げられない女」を見ました
    偶然、永作博美さん演じる妻が、夫に浮気現場を見たことを伝えた場面でした
    夫は、
    「どうせ、行く所もないくせに、出て行ってどうするんだよ」
    と、開き直っていました
    騒ぎを聞きつけた姑が、駆けつけ、浮気の話を聞くと、
    「浮気をされるのは、あなたが、しっかりしていないからよ。大体、あなたのような人が、嫁でいられるだけ有難いと思いなさい。あなたは、もっと感謝の気持ちを持つべきです」
    と、言い放ったのです
    「何だ、それぇ〜〜〜〜
    と、思わず叫んでしまいました
    今週が、どうなるのか、またハラハラです
    ああ、あの場面に菅野美穂さん演じる主人公がいたら、何て台詞を言ったのかなあ?と想像すると、ドキドキします
    「すみません、ちょっといいですか?
    と、夫婦についての民法の解説をトクトクと語り、浮気がどれ程、精神的苦痛を与えるか、説明してくれただろうなあ・・・と、夢想してしまいました
    ハッ
    すみません、ドラマのことをペラペラと
    私は、谷原さん演じるプレーボーイが、どんどん菅野美穂さん演じる硬派女性に惹かれて、惚れていく様子が、微笑ましくて、見ていて楽しいです

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    寒さが和らいでおりますが、花粉が元気に飛び回り出した気配です
    どうか、皆様、くれぐれも心身ご自愛下さいね




     

    DV事件で、願うこと

    • 2010.02.14 Sunday
    • 16:38
    在、経済的な事情により、夫は、毎週通っていたDV加害者更正教育プログラムの回数を減らしております
    DV防止教育センターの講師の方に、毎回欠席の連絡を入れ、メールで毎週近況報告をしているそうですが、少ない回数でも持続して、続けていきたいと思っているそうです

    通い続けて一年過ぎ、彼は、ようやく、私や子供に対して「モノ」ではなく、「人間」として見ることを学び取ることが出来てきたように思う・・・と、語りました
    また、今までは自分が更正することばかりで頭がいっぱいだったそうですが、同じプログラムを受講する方々に対して、
    「自分が出来ることはないだろうか、伝えられることはないだろうか」
    と、考えるようになってきたそうです
    その考えの根底にあるものは、二つあって。
    ひとつは、
    「虐待や暴力では、本当の愛情や幸せは得られないということを加害者側に気付いて欲しい。一番、それらを渇望しているはずなのに、どんどん遠ざかる行為をしてしまうことを止めたい。自分が、ずっとそうだったから、早くそのことに気付いて欲しい」
    と、いうこと、と。
    もう一つは、
    「DV加害者更正教育プログラムを受講する男性には、必ず虐待や暴力を受け、傷付いているパートナーの方がみえるのだから、その方達のためにも、自分は何が出来るのだろうか?そういうことも、最近すごく考える」
    と、いうことがあるのだそうです。
    私は、彼が自分だけのことにばかり目が向けるのではなく、他の人に対して何か出来ることはないだろうか?と、考えることが出来るようになってきたことは、大きな一歩だと思います。
    私は、とてもそのことを嬉しく感じますし、彼がそんな自分の変化を心地良く感じ、彼が彼自身を好きになり始めていることは、とても素敵なことだと思います。
    彼が、幸せになるといいなあと思います。

    さて、私のことですが。
    最近起こりましたDV事件に、打ちのめされておりました
    まず、DV事件が起きると、
    「明日は我が身」
    と、緊張が走ります
    例え、夫がDV加害者更正教育プログラムを受講していようとも、それは今現在の状態であって、私がどうしても離婚したいということになれば、彼がどうなるかは・・・分かりません
    DVという怖ろしい「箱」が、そう容易く消え去るものではないことは、病身の我が身を省みれば、すぐに理解できるからです
    それに、私がDVと気付かないままだったら・・・彼が更正への道を選択し努力を続けていなかったら・・・
    私達夫婦が、周囲を巻き込み、事件に発展していなかった可能性は、否定できません
    ですから、DV事件が起きると、どうしても他人事に思えず、息が止まりそうになります
    そして、報道されるコメントが、
    「そういう相手を選ぶ方も悪い」
    「逃げ出しても、戻っているじゃないか」
    「巻き込まれた方々が、本当に気の毒だ。被害者じゃなく、加害者だ」
    という言葉が飛び出て、胸をえぐります
    夫婦であろうと、恋人関係であろうと、殺人はいけないことであり。
    交際に反対されようと、交際を断わられようと、殺人を考え実行すること自体が、責められるべきことであり。
    交際を認めてもらう努力をし、交際を受け入れてもられるよう反省し更正することをしなかったことを咎めるべきであり。
    どっちもどっち、お互い様、
    「恋愛のもつれの刃傷沙汰」
    と、一括りされてしまう怖ろしさ。
    DVがいかにまだまだ、認知されていないのか・・・背筋が凍る程、知る瞬間です

    そして、本当に怖いと思うのは、一番知っていて欲しい、警察関係や保護施設の方々に認知が行き届いていないように感じてしまうことです
    DV加害者がエスカレートすれば、どうなるか。
    その怖ろしい最終行為をどうすれば防ぐことが出来るのか。
    そのことをしっかりと把握されているのかどうか・・・
    「だから、被害届を早く出せば良かったんだ」
    という反論もあるでしょう。
    しかし。
    とても悔しく、残念なことなのですが・・・DV被害者が、そこまで決意するには、相当の時間が掛かります
    何故ならば、加害者の執拗なコントロールにより、洗脳され、加害者と一体化しているからです。
    逃げても、戻ることは当たり前です。
    体どころか、心が鎖でつながれているのですから、加害者が引っ張れば、引き戻されます
    加害者の不利になることは、一切してはならないとプログラミングされているのですから、そのプログラムに逆らう行為をすることは、自らを破壊すること同然の苦しみを伴います。
    例えるならば、拷問に遭うようなものです
    本当は、被害者を助けることをしようとしているのに、被害者がその助けを受け入れようとすると、プログラムが邪魔をします。
    昔、ドラマ西遊記で、三蔵法師が、悪さをする孫悟空に、念仏を唱え、頭のリングを締め付けて懲らしめていましたが、あんな感じです。
    わけの分からない不安と、辛苦が襲います。
    呼吸さえ、苦しくなります。
    その上、心身には、ありとあらゆる虐待と暴力が刻み込まれています。
    その恐怖は、被害者本人にしか分かりません。
    そして、その恐怖を伝えることもできません。
    伝えようとすれば、ここでも、拷問が課せられるからです

    警察や保護施設の方々は、精一杯今出来ることをされたのだと思います
    それでも、犠牲になってしまわれた方々がみえることを・・・重く受け止めて欲しいと思うのです
    奪われていい命などありません。
    何の理由があろうとも、犠牲になっていい魂など、ないのです。
    DV被害者の心理状態を深く理解することは、被害者当事者だけでなく、第三者が巻き込まれることを防ぐ手立てにもなり得ます。
    また、DV加害者について学ぶこと、深く理解することは、被害者当事者だけでなく、第三者に対しても、どんな怖ろしいことが起きようとしているか、どんな手立てを講じれば命を守ることが出来るのか、一緒に考える材料になります。
    異常事態が起きていること、通常の人間関係におけるやりとりでは、どうにもならない段階が生じていることを知ることは、とても重要です
    DVの本当の怖ろしさは、支配・被支配の関係が結ばれることであり。
    その関係を断ち切らせるには、被害者の心身が快復するしかないことを深く広く認知されて欲しいと思います
    また、加害者が、どれだけ残酷なことをしていようとも、本人は一生懸命愛しているつもりであるということ・・・このことこそが、一番厄介なことを知って欲しいと思うのです
    ですから、加害者は「加害者」と思っていません。
    自分こそが、「被害者」だと思っています。
    被害を被っているのだから、何をしても許されると、飛躍する可能性があることを知って欲しいのです。
    警告されればされる程、被害者感情を高め、凶行に走る可能性もあることを理解して欲しいのです。
    プライバシーに踏み込むのではなく、警察の方々には、DVということが特殊であり、大変なことが起きていること、被害者だけでなく周囲も巻き込まれて傷つけられかねない異常事態であること。
    そのことを・・・まず、しっかりと理解して下さいと心から願います
    そして、DV被害者が、どれ程に加害者のコントロールに縛られているのか察して対応できるように・・・DV専門の部署が出来ることを心から祈ります
    そして、DV加害者に必要なことは、警告よりも。
    「あなたのしていることは、愛情表現ではなく、虐待行為であり、暴力行為ですよ。
    あなたが欲しているものは、そのままでは永遠に手に入りませんよ。手に入れたと思っても、すぐに消えてしまう幻想です」
    そう伝え、導くべき、更正教育です。
    加害者に「加害者だ」と、本当に気付かせる「きっかけ」です。
    保護施設に求められるものは、被害者が安心して心を落ち着けることの出来る居場所と、DV専門の心身快復のためのカウンセリングだと思います
    悲劇を繰り返さないために、どうかどうか・・・今の状態から少しでも改善されることが出てくるように心から祈ります

    今日も、読んで下さりありがとうございました
    春の兆しを感じますが、まだ足元は冷える時季ですね
    どうか、くれぐれも心身お大事になさって下さいね












     

    仏様でも、救えないものが、DVかも?

    • 2010.03.12 Friday
    • 12:09
    私の心療内科の診察が、最近、ありました
    子供が登園拒否をしてから、診察の予約を延ばして、延ばして、忘れそうになっていたのですが
    「ゲッ、やべっ!薬がなくなるッ!」
    と、ある朝気がつき、慌てて、行きました
    待合室で、パラパラ雑誌をめくっていたら、ある言葉が目に入りました

    「縁無き衆生」

    「えんなきしゅじょう」と、読むと書いてありました
    仏教の言葉らしいです
    その言葉が掲載されてた特集記事は、”年齢を重ねても美しく生き生きと輝く秘訣は?今も現役で働いてみえる方々にインタビュー!”みたいな感じでした。
    この言葉を紹介されていたのは、料理研究家の女性の方でした。
    人間関係で色々悩んだ時、この言葉を偶然、見つけられたそうです。
    その時、
    「仏様でも、救えない人がいるんだから、人間の私が、どうこう出来るわけがない」
    と、目の前が、パアッと開き、人間関係について、一線を引くことを学んだというエピソードが載っていました。

    「縁無き衆生」
    とは、仏教の言葉をもとにしていて、
    「縁無き衆生は度し難し」
    が、正確な表現だそうです。
    「えんなきしゅじょうは、どしがたし
    と読むそうです。
    もともとの意味は、
    「慈悲深い仏様でも、仏縁のない人は、救いようがない」
    という意味だそうです
    いくらありがたい仏様でも、教えを聴かない人、聴こうとしない人、聴く気がない人には、どうしてあげることも出来ない・・・ということだと思います
    救ってあげたいと思っても、本人がその気にならなければ、さすがの仏様でも、無理なものは無理ということでしょう
    この仏教の言葉から、
    「相手のためを思って言う言葉、助言や忠告を聞き入れないものは、救いようがない」
    と、なったそうです

    DV被害者の周囲の方々は、しばしば、この言葉のような気持ちを感じるのではないでしょうか。
    「あんな奴と別れろ、いい加減決断しろ、そう何度言っても、聞き入れない」
    とか。
    「あなたが毅然とした態度を取れば、向こうも怖気づくと教えても教えても、旦那を前にすると、彼女は泣いてパニックになるばかりで、立ち向かえない」
    とか。
    「だから、あなたは、どうしたいの?と聞くと、分からないって、何だそれ!こっちが、あんたが何を考えているのか、もう分からないよ!」
    とか。
    もどかしく、苛立ち、焦り、
    「もう、お手上げ、勝手に自分達でやって、救いようがない!」
    と、放り出したくなる方もみえると思います

    でも。
    DV被害者が、そうなってしまうのは・・・。
    DV加害者が、寄生しているからだと表現すれば、分かりやすいでしょうか?
    何が、自分の本当の気持ちで。
    自分が、何処にいるのか。
    自分が、どうしたいのか。
    そもそも、私って、どんな人間だった?
    そう考えようとすると、頭に、胸に、掌に、お腹に、膝に、腰に、お尻に、身体のありとあらゆるところに寄生している、DV加害者が、顔を出して囁くのです
    「お前は、俺だよ。何も考えちゃ、ダメだ。俺のことだけを考えなさい」
    拒絶しようとすれば、身体に浮かび上がったDV加害者の顔は、穏やかな優しい笑顔から、一変します。
    「おいおい。俺に逆らう気か?逆らえば、どんな目に遭わされるか。もう、お前は、十分理解しているだろう?」
    冷たい眼差しと、見下すような口調。
    「ええ?僕を見捨てるの?やめて、そんなことしたら、僕、どうかなっちゃうよ・・・」
    潤んだ瞳で、泣き顔になり、悲しげに哀願する口調。
    「へえ、反抗するんだ。まだ、そんな元気あったんだね。面白い。もっと、調教しなくちゃいけなかったね」
    楽しげに目を細め、意地悪い響きを含む口調。
    追い込まれ、苦しめられ、自分を保つ方法さえ、許されなくなります
    それでも、DV被害者は、闘おうとします。
    こんな関係は、おかしいと、心の何処かで声がするからです。
    DV加害者との関係を何とかしたいと、努力します。
    「私、悲しくなる。そういう言い方じゃない、言い方をして欲しい」
    「私は、殴られることは、痛いし、嫌だわ。やめて欲しい」
    「このままじゃ、私達、一緒にいられなくなる。だって、私耐えられないもの」
    その度に、DV加害者は、態度を豹変させます。
    土下座して、謝ったり。
    泣いて、詫びたり。
    優しく、そんなつもりじゃなかったんだ・・・と、抱き締めたり。
    誤解させて、ごめんねと、キスしたり。
    君を傷つけてしまった、と、自分自身を今度は、傷つけようとしたり。
    とても反省します。
    DV被害者は、気持ちが、今度こそ届いたのかな・・・と、期待します
    でも、次にまた、同じことが起こります。
    前回よりも、さらにひどい暴力や虐待行為へと、エスカレートして。
    その繰り返しに、DV被害者は、とてもとても疲れてしまいます

    どんなに、心を込めて、言葉を紡いでも。
    どんなに、気持ちを込めて、態度で示しても。
    どんなに、愛情を注いで、優しくしても。
    どんなに、関係を善くしたいと、努力しても。
    どうしようもないことって、あるのだなあ・・・と
    私は、DV被害に遭い、知りました
    周囲から、DV被害者が、
    「縁無き衆生は度難し」
    とだけ、思われることは、悲しいことです
    DV被害者のその向こうに、本当の、
    「縁無き衆生」
    が、存在していることを忘れないでいて欲しいのです
    あまりにも、努力してもどうしようもないことが繰り返され、心身が限界まで疲労し。
    自分にも、世界にも、期待できなくなっている。
    救いなんて、ないんだ・・・そう、思ってしまっているのかも知れないのです。
    でも、そこから抜け出したいと願っているからこそ、周囲に声を漏らしているのです。
    ですから、まず、周囲の方々には、DVを知ることから始めて欲しいと思うのです
    当人同士のことだから・・・と、片付けてしまうのではなく。
    今、大切な人には、何が起きているのか。
    どんな状態で、何に気をつければいいのか。
    DVの本を読んだり、講座で学んだり、特集番組を見たり。
    DV被害者支援に取り組んでみえる方々の声を聞いて欲しいと願うのです
    そして、
    「どうしたらいいのか、分からない」
    と嘆く、目の前の彼女が、今、してもらいたいことは、何か。
    尋ねて欲しいと、心から願います。
    その瞬間、彼女は、気付くと思うからです。
    「私は・・・大切に思われている、人間として、尊重されている存在に、今、なっているんだ・・・モノじゃないんだ・・・人間なんだ」
    こうして、ここから、ようやく。
    DV被害者は、少しずつ力を取り戻していくことが出来るのです
    力を取り戻していけば、自分がどうしたいのか、自分で考え、歩き出すことは出来ます
    「縁無き衆生」
    は、DV被害者ではないことを・・・知ってくださる方が、少しでも増えることを心から願います

    今日も読んで下さり、ありがとうございました
    私は、この言葉を雑誌で見つけた時。
    「そうかあ・・・仏様でも救えない人が、いるんだなあ。
    私が、どんなに頑張っても、どうにもしてあげられない人がいても、それはそれで、仕方のないことなんだなあ・・・。
    私の気持ちに報いてくれる人との関係を大事にする方が、今の私には、一番楽で、安心することなのかも知れない。
    離れる人を追うこともしなくていいし、離れたい人がいれば、一線を引いて、離れていいんだ」
    そう感じて、少し、胸のドロドロが解けた気がしました
    天気はいいですが、まだ足元が冷えますね
    くれぐれも心身ご自愛下さいね























     

    DV被害で、もうダメだ、限界だと思ったら 

    • 2010.04.08 Thursday
    • 12:21
    エネルギー補給を諦めないで努力しても
    DV加害者の執拗な攻撃により、どんどん心身疲労が重なり、ブラックホールに落ち込んで
    浮上することも、脱出することも叶わなくなることは・・・あるかも知れません
    DV被害者を襲う攻撃が、DV加害者からではない場合も、あるからです

    例えば、私の夫の場合。
    夫自身も、苦悩していました。
    「何故、奥さんが元気になってくると、俺は再び爆発して、具合を悪くさせてしまうのだろう・・・」
    そのことに心を痛める彼の様子は、周囲の同情を引き寄せました
    「共依存だから、奥さんにも問題がある」
    「夫婦は、お互い様なのだから、妻側も反省すべきだ」
    「男が、癇癪を起こすことは当然だ。それだけ、働いてストレスにさらされているのだから」
    「病気が良くなり、ギャアギャア文句を言われたら、キレるよ。
    だって、奥さんが具合が悪い時は、色々助けてあげているんでしょ?
    妻の感謝が足りない」
    「働いて、お金を持ってきてくれるだけでも、ありがたいことなのに。
    世の中にはね、暴力を振るうとか、お酒やタバコにお金を注ぎ込むとか、ギャンブルにはまるとか、浮気しまくるとか、そういうひどい旦那も、いるんだよ?
    頑張っている旦那さんに、思いやりを持って接していれば、暴れたり何かしないよ、普通」
    「お前が、甘やかしてそうしたんだから、自業自得じゃないか」
    厄介なことは、発言される方々は、心から心配して、励ますつもりで助言しているということです。
    何とか私達夫婦のことを解決させてあげようと、思ってくれているということです。
    あなたが、もう少しうまくやりなさい。
    あなたが、もう少し大人になりなさい。
    あなたが、もう少し優しくなりなさい。
    あなたが、もう少しお利口になりなさい。
    あなたが、もう少し世間を知りなさい・・・
    そう、伝えているだけなのです。
    ですから、言われるこちらも、助言として受け取らなくては・・・と、思います
    思うのですが、頭と心と体が、バラバラになるような・・・
    物凄い、軋んだ感じを全身に感じてしまうのです
    泣きながら、
    「ごめんなさい・・・そうですよね・・・私の配慮が足りないね・・・感謝が足りないね・・・努力が足りないね・・・」
    と、謝るしか、なくなってしまいます
    すると、
    「責めているつもりはないのに・・・泣かれたら、困る」
    「泣いても、解決には結びつかないと思う」
    「泣く暇あったら、夫婦でよく話し合いして、頑張れば?夫婦のことだもん、どうしてあげられることもできないよ」
    と、相手の困惑や苛立ちや諦めが、見えてきてしまいます。
    こうして、心を一つ、また一つ・・・と、閉ざしていきます
    ブラックホールの奥にさらに沈みこみ、人間関係を保つことを・・・諦めていくのです

    DV二次被害は、発言されている側の方も、
    「そのつもりがない」
    「一生懸命、何とかしてあげたくて」
    ということもあるので、大変難しいのです
    お互いに相手を思う気持ちは在るのに、大きくずれて、すれ違ってしまう・・・。
    そのポイントは、
    「夫婦を対等な関係と考えているか?考えていないか?」
    が、まず、挙げられます
    「自分よりも、上とか下とか、すぐにランキングで物事や人を判断する人か?そうしない人か?」
    このことも、重要です
    また、
    「自分の得になるか?ならないか?で、接し方を変える人か?そうでないか?」
    このことも、関係してきます
    DV被害に遭うと、自己肯定感が、とても低くなるので、
    「夫婦関係を男女の支配・被支配と考えている人」や。
    「自分を中心にしたランキングで、すべてを判断する人」や。
    「自分の得にならない人のためには、時間も何もかも使いたくないという人」と、向き合うと・・・打ちのめされます
    ビックリするくらい、叩きのめされます
    私は、それぞれの考え方、価値観があると思いますので、その方々を責める気持ちは、今はありません
    当時は、物凄く・・・辛かったですが、誰もが必死に色々なことを乗り越えて、「現在」を生きてみえると思うので、それはそれで、そういうものなのだな・・・と思います
    DV被害に遭い、良かった・・・と、思うことは、そういうことを知ることも出来たことです
    当時の私を心配しつつも、叩きのめさずにはいられなかった方々は、その方々が持つ価値観を明確に私に教えてくれました。
    私は、この経験を通して、改めて、自分の身の回りの方々の価値観を学び直すことが出来ました。
    これは、とても大きな学びになりました。
    私が、DV被害に遭い、心身症を患わなければ・・・気付かなかった学びだと思います
    そして、そんな嵐の中でも。
    ブラックホールに落ち込む私であっても。
    心配し、必死に手を伸ばして下さった方がみえて(DV防止教育センターの講師の方、DV専門のカウンセリングの先生、DV被害を経験した叔母、従妹)。
    私をずっと心配し、諦めずに、目を離さずに見つめ続けて下さった方がみえて(両親、一番上の弟夫婦、親友、ママ友)。
    その方々の温かい気持ちが、私を・・・かろうじて、守って下さり。
    「箱」に閉じ込められていた「私」を諦めない「声」を聞かせて下さったのだと、思います

    ですから、もうダメだ・・・限界だ・・・と、思われたら
    あなたの声に、静かに耳を傾けて、あなたの気持ちを理解して下さる方を探して下さい
    その方が、あなたの新しい人間関係の始まりとなります
    今までの人間関係に拘らず、あなたを尊重してくれる、あなたに共感してくれる、あなたのために涙を流してくれる、あなたを心配して抱き締めてくれる・・・そういう方は、必ず、います。
    あなたが気付いていないだけで、必ず、います
    もしも、今そばにいないというのならば・・・探しに行きましょう
    DV相談窓口でも、DV専門カウンセリングでも、DV被害者の自助グループでも、DV被害者のために講座でも。
    DVに理解のある方を探しに行きましょう。
    シェルターにも、もちろん、DVに理解のある方々はもちろん。
    同じ痛みを持つ方々もみえます。
    逃げたかったら、シェルターに駆け込んでもいいのです
    誰が、あなたを責められるというのでしょうか?
    被害に遭い、苦しみ、辛い思いをされているのは、あなたなのです。
    そうしたかったら、そうしていいのです。
    本当は、あなたは、自由なのです
    あなたが生きてみえる限り、あなたは自分で息をして、手足を動かすことが出来ます
    同じ空で、つながっています
    あなたは、独りではありません
    ホント、つくづく・・・
    DV何て、クソくらえで、ございます

    今日も、読んで下さりありがとうございました
    春とはいえ、足先は、まだ冷たい気がします
    どうか、皆様くれぐれも心身ご自愛下さいね
    ありがとうございました











     

    DV被害を理解してもらう難しさ 相手にも、周囲にも

    • 2010.05.11 Tuesday
    • 11:30
    新しい薬に、ようやく身体がなれてきたようで、文章が書けるようになりました
    吐き気は抑えられたのですが、異常な眠気と眩暈がすごくて
    眠気があっても、眩暈がしても、いつもなら動いてしまうのですが、今回はすごくて
    さすがに、ぶっ倒れておりました
    高校時代、弁当を食べ終えた5限目
    国語や社会だったりすると、教師の語りが、子守唄のように聴こえ
    うつら、うつらとしてきて
    「・・・やばい、眠い・・・眠ってしまう・・・」
    と、睡魔と必死に闘いつつ
    「アカン・・・眠ったら、アカン・・・でも、眠くて死にそうだ・・・」
    と、閉じようとする瞼を何とかしようと思いつつ
    「もうだめだ・・・!眠らないと、死んでしまう・・・!」
    と、意を決し、頬杖をつきつつ、うつむいて居眠りしていた日々を思い出しました
    それくらい、眠かったです
    心療内科の待合室で、漢方の雑誌をパラパラめくっておりましたら、
    「眠気は、身体からの”疲れているから、休んで”というサインです。
    女性の方は、生理の時など、異常に眠くなるという方もみえると思います。
    そういう時は、横になり、休んで下さいね。
    身体が、”休んでね”と、お願いしているサインですよ」
    という記事が、載っていたことも思い出しました

    夫は、反省しました・・・と、週末に来ました。
    本当に反省しているのか、悪いと思っているのか、正直、私には・・・分かりません。
    だから、今は、彼のことを書きたくないので、省略します

    それでも、私が感じている恐怖とか、不安とか・・・そういうものを彼にすべて理解してもらうことは、無理なのだろうな・・・と、思います
    それは、彼だけに限りません
    例えば、彼がうたた寝をし出すと、どうしようと不安になると、周囲に漏らしたとしても、
    「何で?」
    と、言われます
    DVと気付く前、実際に言われた言葉です
    「放っておいて、寝ちゃえばいいじゃない」
    「そうすると、起きてから大変だもの。彼の表情が暗くなるし、不機嫌っぽいし、とにかく何か、雰囲気が重くなって、私の気も重くなるの」
    「あなたが、気にし過ぎなのよ〜。放っておけばいいじゃない、旦那の暗い顔なんか。あなたが、気にしたり構うから、相手も調子に乗るのよ」
    ふ〜む・・・そうなのか・・・と、思いつつも
    私が対応を変えれば、彼も態度を変えるのだろうか?
    と、違和感を覚えつつ、まあ・・・そうしてみようと、頷きます。
    で、その通りに実際してみて、彼は暗い無表情のまま、私を無視するという行動に出ました
    「放っておかなくて、叩き起こしちゃえば?」
    「そうすると、すごく不機嫌で、怖い雰囲気になるんだもの」
    「ええ?あの穏やかで優しい旦那さんが?あなたの大声出しまくりのお父さんや兄弟より、可愛いもんじゃない。ああ、そうか。普段優しいだけに、ちょっと不機嫌になると、すごく怖く感じるんだね。甘えん坊だなあ、あなたは」
    ふ〜む・・・そうなのか・・・と、思いつつも
    私が強気に出れば、彼も態度を変えるのだろうか?
    と、違和感を覚えつつも、まあ・・・そうしてみようと、頷きます。
    で、その通りに実際してみて、彼は物凄く不機嫌になり、大きな物音を立て、私をさんざん威嚇しました

    DVが生じていない家庭。
    つまり、対等な関係を築いている。
    喧嘩しても、相手を尊重し合っている。
    そういう関係では、相手に恐怖心を持つことは、ほとんどありません。
    怒りや場合によっては不安を感じることはあるでしょうけど、恐怖は、ほとんど生じないと思います。
    相手が、虐待や暴力により、自分を支配しようとしないという、確信があるからです。
    大喧嘩しても、少し時間が立てば、きっかけがあれば、お互いに謝ることが出来る。
    相手の意見を尊重して、聴くことが出来る。
    お互いに反省し合い、理解し合うことが出来る。
    異なる考えを持っていると分かっても、あなたはあなた、私は私、それでいいと、共にいることが出来る。
    お互いが違っていても、安心してそばにいられるのが、DVが生じていない家庭だと感じます。

    DVが存在する家庭では、違いは許されません。
    DV加害者の意図、思考、理想から、はみ出すことは許されません
    はみ出せば、虐待や暴力が襲います
    ですが、DV加害者がコントロールするために繰り出す虐待や暴力が、DV被害者にも、第三者にも、とても分かりにくいものだったりします
    とても分かりにくいものだけれども、毎日繰り返されることなので、DV被害者にだけは、効果テキメンなのです。
    執拗に繰り返し、叩き込まれていることなので、物凄く有効なのです。
    しかも、しつこく繰り返すことで、DV被害者の心身のパワーを弱らせることも出来ます。
    少しずつ、少しずつ。
    木の枝を・・・一本、一本、折るように。
    花の蕾を・・・一つ、一つ、摘むように。
    土から出てくる芽を・・・一個、一個、踏み潰すように。
    DV被害は、浸透していきます。
    気付いた時は、無言で無視されることも。
    大きな物音を立てて、威嚇されることも。
    腰が抜ける程の恐怖を感じたり、物凄い罰を受けているように、悲しく感じることになってしまうのです
    そう・・・まるで。
    この世界に、たった一人しかいない、神様に。
    許してもらえないような。
    存在さえも拒絶されたような。
    そんな気持ちにさせられるのです。
    それは、親を慕う赤子のような。
    恋人に縋る、少女のような。
    伴侶に寄りかかる、依存性の強い女性のような。
    あらゆる面を持ってしまうのです。
    でも、それは。
    DV加害者が、虐待と暴力により、つくりだした世界です。
    DV被害者の中に、無理矢理築き上げさせた世界です。
    しかし・・・残念ながら、そのところが、どうしても理解できない方々が、みえます

    「自分で、選んだ人でしょう?」
    「ナンだカンだ言っても、虐待や暴力を許したんでしょう?」
    「おかしいって、気付かないこと自体が、おかしい」
    プロのカウンセンラーの方でさえ(DVに詳しくない方)、一部では、
    「住む家があり、お給料をくれて、浮気もせずに、せっせと働き、あなたをこれだけ愛してくれている。ストレスのはけ口くらい、なってあげるべきじゃないかしら」
    「虐待や暴力はいけないことですが、それを増長させる原因は、あなたにもあると思いますよ。毅然とした態度を取るべきです。怯えたり、泣くのが悪い」
    なのです。
    自分で選んだ相手ですが、虐待や暴力で支配する人だと思って結婚したわけではありません
    虐待や暴力を許したのではありません
    対等に許可する、許可しないの関係さえも、許されていないのが、DVなのです。
    一方的に、DV加害者が、決めるだけです。
    DV被害者が、NO!と声を上げても、態度に出しても認められません。
    「おかしい」と気付かないように、巧妙に支配を強めていくのが、DV加害者のやり方です
    そして、悲しいことですが・・・「おかしい」と気付いたDV被害者が、周囲にその違和感をもらしたとしても、DVだと気付いてくれる人、教えてくれる人に出会える可能性よりも、二次被害に遭うことの方が高かったりします
    ですから、社会全体が、DVに対しての理解を深めることが、当事者がDVに気付くことや、周囲の暖かい理解を得るためにも、必要なのです
    男性の役割、女性の役割、男性の特性、女性の特性、男性の適性、女性の適性。
    それぞれ、一般論としては在ることだと思います。
    でも、全体がそうだから、個人もそうだとは限りません。
    ましてや、カウンセラーの方の価値観を押し付けることも良くないと思います
    みんな違って、みんないい。
    みんな、それぞれの傷があり、思いがあり、辛さを抱えている。
    まず、そこを理解して欲しいと思います
    つーか、何で、ストレスのはけ口にならねばならないのか?って、感じです
    虐待や暴力を増長させる原因云々という考えは、いじめの場合もよく言われます。
    いじめはよくないが、いじめられる側にも問題がある、言いなりになるからだ、やられっぱなしでいるからだ。
    いつもいつも、こういう発言をされる方には・・・どう説明をすれば理解してもらえるのか・・・と、気が重くなります
    言いなりになる、やられっぱなしになる・・・そこに行き着くまでの過程を想像する思考が消えているからです。
    怯える、泣くしかない・・・そこに行き着くまでの過程を想像する気持ちすら、ないと感じるからです。
    最初から、諦めていたのではないのです
    闘って、闘って。
    模索して、必死に考えて。
    悩んで、苦しんで。
    辛さや悲しみを抱えて。
    それでも、希望を失わずに、愛情を信じて。
    自分を信じて。
    痛みに耐えて、孤独を乗り越えて。
    もがいて、必死に一日、一日を生き延びて。
    そうやって、過ごしてきたのです。
    それでも、容赦なく振り下ろされる行為に、段々と心身が疲れ果て・・・抵抗する気も失われ。
    自分を見失い。
    生きているのは、「私」なのか?
    「彼」が乗り移った「私」という「人形」なのか?
    希望という言葉も、未来という言葉も、消えかけて。
    「自分らしさ」=「彼の望む私」となり。
    怯え、泣くことしかできない状態となるのです。
    この状態を増長させるというのならば、それは・・・あまりにも残酷です。
    過酷過ぎます。
    かろうじて生きている命を追い詰めかねません。
    こんな状態で、生きていることこそ、凄いことなのです。
    よく生きて、ここで話してくれました・・・そう、感じて欲しいと思うのです。
    それに、心身が弱っている状態を快復させてからならば、いくらでも毅然とした態度を取る練習はできます
    また、毅然とした態度を取ることが無理なくらい相手が怖いのならば、逃げてもいいのです
    私だって、夫が怖くてたまらなくなれば、逃げます
    命を失う程に大切な存在は、虐待や暴力を振るう相手ではありません
    愛していようとも、どんなに大切な存在だろうとも、虐待や暴力を振るう相手のために、命を落とすことはないのです
    と、自分に言い聞かせつつ、書いてしまいました

    今日も読んで下さり、どうもありがとうございました
    雨が、優しく降っております
    ようやく、ドラマを見るようになりまして、
    「チーム・バチスタ2」
    「チェイス〜国税調査官」
    を見始めました。
    どちらも先が気になる展開で、
    「どうなる?どうなるよ?」
    と、ドキドキしながら見ております
    皆様、どうかくれぐれも心身ご自愛下さいね
    ありがとうございました

























     

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    辛い時、勧めて下さった方がみえて読みました。少し気が楽になりました。DV加害者相手に効果は期待できないですが、自分のためにはなると思います。

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    DV・虐待加害者の実体を知る―あなた自身の人生を取り戻すためのガイド
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    ランディ バンクロフト
    DV加害者である彼が、恐れている本です。DV加害者に混乱するDV被害者のために書かれた本です。

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    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す
    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す (JUGEMレビュー »)
    ランディ バンクロフト
    彼と別居して癇癪がひどくなった子供を理解したくて購入しました。
    とても役に立ちました。

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    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり
    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり (JUGEMレビュー »)
    番 敦子,根本 真美子,中山 洋子
    とても分かりやすい一冊です。
    初めて読む方に最適です。

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