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    DV加害者とは?夫の場合

    • 2009.06.15 Monday
    • 09:50

    DV加害者更正教育プログラムに通い始めて、一度2週間の別居をし、再び暮らし始めた私達ですが、残念ながら、夫のDVがなくなるわけではありませんでした

    夫の場合は身体的暴力の手前で発覚したのですが、DV加害者は大きく分けて陽性陰性があり、陽性は身体的暴力をふるう人が多く陰性は精神的DVを使い時には自殺未遂を起こしてまで相手をコントロールしようとするタイプだそうです。
    しかし、どちらも混ざるタイプもいるでしょう
    本当にDV加害者のタイプは色々なタイプがあるそうです
    彼のプログラムの講師の方とは、メールでいつも相談をしていて、色々教えてもらいました。
    彼は、明らかに陰性タイプでした

    プログラムが始まり出すと、精神的DVがひどくなる人がいる、という話を聞きましたが、彼は正にパターン通りの人でした
    例を挙げても難しいのですが・・・というのは、DV被害に遭われた方は理解して下さると思いますが、二人の間の微妙な空気や雰囲気で、既にDVになっていることが多いのです
    彼の場合は、オーラを出します。
    私はそう感じるのですが、雰囲気と表現した方がいいかも知れません

    例えば、俺は今週末、友達と遊びに行きたいぞーーーーーーとか。
    そうなると、もうそのことで頭いっぱい、胸いっぱい、邪魔な出来事が入りそうなものなら、眉を寄せて「何?と脅すって、カンジです。
    その出来事が、妊娠中の出血であろうと、幼い子供の発熱であろうと、私の身内の危篤であろうと、すべて「何?です。
    彼のしたいことを邪魔してはいけないのです。
    君は、思春期の歯止めのきかない青少年か?ってカンジです。
    しかし、漫画「クローズ」に出てくる高校生でも、思いやりは持っていたよ・・・と思います

    まだ例を挙げるとすると、彼のこだわりです。
    ほとんど、外部からの視線を意識したものです。
    「子供の躾はきちんとできているか、立派な父親だと思われているか」
    常に自分自身にプレッシャーをかけているので、外食などした時は、子供の食べ方を含めた言動が気になって仕方ありません。
    そりゃ、食べ歩きしたり、他のお客様にちょっかいかけたり、土足で椅子に上がったりしたら私も注意します。
    しかし、子供ですから、食べていて口元からポロポロこぼしたりするのは仕方ないと考えています。
    1、2歳なら尚更です。
    親が食べた後、きちんと後片付けをして、綺麗にしておけばいいのです。
    気になるなら、お店の方に帰り際、一言お詫びとお礼を伝えればいいのです。
    つーか、そんなにイライラするなら、外食するなって思います。
    しかし彼は、
    「母親がきちんと躾けて注意しろーーーーーーーーーーッ
    と、これまた雰囲気で威圧し、私を静かに睨みます。
    君は、会社の察しろオヤジ上司か?ってカンジです。
    お茶が欲しけりゃ自分で入れて下さいって、部下に言われる時代だよ・・・と思います

    もう一つ例を挙げると、これも彼のこだわりに関わることです。
    私の身内で危篤だった方が亡くなりました。
    とても可愛がってもらった方なので、悲しくて悲しくてたまりませんでした
    彼も、通夜で涙ぐんでいました。そして、
    「俺が子供はしっかり見るから、お別れを存分にしてね
    と、優しく言ってくれました。
    翌日のお葬式。
    まず、彼は床屋に行きたがりました。理由は、
    「清潔な格好にしておかなければ、亡くなった方に申し訳ない
    でした。彼は、張り切って、床屋に行きました。
    家に帰り、身支度に取り掛かりました。
    私は子供を着替えさせ、自分も喪服に着替えて薄化粧をして、荷物を持ちました。
    彼は、まだ身支度が終わっていませんでした。理由は、
    「きちんと身支度を整えないと、亡くなった方に申し訳ない
    でした。結局、彼の身支度は丁寧に丁寧にやって、1時間かかりました。
    何故か、彼はテレビは付けたままでした
    お葬式の時間が迫ってきました。
    慌てて、黒い靴を履いて子供と玄関を飛び出た私に、彼が怒鳴りました。
    「待てよ!靴を磨いていない!!
    理由は、
    「汚い靴で出席したら、亡くなった方に申し訳ないだろ!!
    でした。

    彼からしてみれば、亡くなった方に対して礼を欠くことはしたくない・・・もちろん、私の夫として私への思いやりもあってのことでしょう。
    きちんとした場所での、きちんとした格好は、きちんと育てられた大人なら誰もが身につけるマナーです。
    しかし、私は違和感を感じていました
    私を含め、私の身内は誰一人床屋・美容院に走った者はいませんでした。
    悲しみの前に呆然とし、それでもきちんとお別れをしなければと、泣き崩れそうになるのを必死に堪えている状態でした。
    手伝いに走り回った身内の靴は、薄く汚れていました。
    しかし、悲しみの席で、誰がそれを咎めるでしょうか?
    葬式の時、彼は、子供が抱きついてよじ上ろうとした時、
    「あ、喪服が汚れる・・・磨いた靴に泥がついたじゃないか・・・!
    と、小さく叫びました。
    血がつながっていない彼に、私と同じように悲しむことは求めません。
    ただ、私が悲しい気持ちでいることを忘れないで欲しかったのです
    亡くなった方のせいにするのではなく、彼自身が親戚や列席者の方へプレッシャーを感じて身支度にこだわらずにいられないと、正直に言ってくれた方がマシでした。
    しかし、彼がそんなにこだわった彼の容姿を・・・・誰も注目はしていませんでした。
    だって、お葬式ですもの。
    皆、お別れに来てくださっているのですから。

    要するに、彼は、色々言葉を駆使したり、表情や声音でごまかしたりしますが、結局、なのです。
    自分が、すべてです。
    彼の嫌いな言葉は、空気が読めない」です。
    「だって、誰もが空気を読めるって考える方が、傲慢だよね
    と憤慨します。私は、
    「そうだね。でも、空気は読めなくても、相手の気持ちを理解することは大事だと思う」
    と答えました。彼は、キョトンとした表情を浮かべました。
    彼の大好きな言葉は、相手を察するです。
    「いつも察しろ、察しろ、って、奥さんに思ってきてさ。奥さんはいつも察してくれて最高だよ。だから察してくれない時は、すごく腹が立っちゃうんだよね
    と微笑みます。私は、
    「お褒めに預かり恐縮です。じゃあ、今度は私を察してくれる?」
    と言いました。彼は、やはりキョトンとした表情を浮かべました。

    彼は、自分がやりたいことしかしません。
    彼は、自分が言いたいことしか言いません。
    彼は、私にやって欲しいことは必ずやらせようとします。
    彼は、私に言って欲しいことは必ず言わせようとします。
    彼は、自分がすべてです。
    だから、私自身のことはどうでもいいのです。
    彼の思うままの「私」が大好きで、必要なのです。それ以外は抹殺したいくらい必要ないのです

    プログラムでは、主従関係ではいけない、対等な関係を築かなくてはいけないと教えられるそうです。
    また加害者同士で色々と話すことで、自分がしていることを他の人がやっていると気付き、初めてひどいことをしているんだ・・・と思う加害者もいるそうです。
    彼も、プログラムへ参加し、何度も何度もそう思ったそうです。
    しかし、私を前にすると忘れてしまうのだそうです。
    ムラムラとコントロールしたい自分を抑えられなくなるのです

    そして、悲劇は起こりました。
    かけがえのない大切な子供にまで、DVは向けられたのです



















    DV加害者の彼の頭の中、心の中

    • 2009.06.19 Friday
    • 21:46
    彼と別居して、2週間が立ちます
    子供が寂しがるので週末だけ会いますが、彼と会うと私は半日寝込んでしまいます
    体が重くなり、起き上がれなくなるのです
    今度の週末はどうなのかな・・・と、不安に思う気持ちと、それでも彼に会いたい気持ちと混じりあっています。
    彼は、好きなのです。
    でも、DVは嫌いで、もう絶対に嫌なのです。
    彼とDVが離れればいいのに・・・と思いながらも、それは無理なのではないかという気持ちもあり、とても迷い混乱し苦悩します

    私は、こういう時、一冊の本を手に取ります。
    「DV・虐待加害者の実体を知る あなた自身の人生を取り戻すためのガイド」(ランディ・バンクロフト著 高橋睦子・中島幸子・山口のり子・監訳 明石書店)
    この本は、DV被害者のために書かれた本です。
    加害者によるDVに怯え、混乱し、苦しんでいる被害者のために、加害者がどのように考え、どのようにコントロールしようとしているのか。
    正に、加害者の手の内を明らかにすることに挑み、暗闇に迷さう被害者の助けになろうとしている本です。

    私は、この本を読んで、彼の内面にあるブラックホールの全貌が少しずつ見えた気がしました
    結婚してから、彼の心情を理解しようとしたり、色々話を聞いて悩みを共感しようとしたり、彼が癒されるように心を尽くしました。
    ですが、応えても、尽くしても、支えても、優しくしても、彼は満足することがありませんでした。
    どんどん要求のレベルは高くなり、私はブラックホールに吸い込まれるように、心身の力をどんどん吸い取られていきました。
    彼は、DVの理由について、幼少期のいじめによるトラウマ、喧嘩をしていた両親の影響、最初に勤めた会社の上司のパワーハラスメント等が関係していると言いました。
    「一人でいつも抱えて、耐えていたんだ誰にも話せなくて、これ以上傷つきたくなくて、いつも表面的な付き合いしかしようとしてこなかった。俺が我慢すればいい、俺がやるしかない、誰も分かってくれない、誰も頼りにはできない孤独だけど、それでいい・・・と、思っていたんだ
    彼は、自嘲気味に笑いました。
    「だから、奥さんが気持ちを分かってくれた時、すごく気持ち良かったんだよねもう離したくないと思ってしまったんだそれくらい、俺の傷口にストレートに、奥さんの存在はスッポリと入ったんだよ
    私は、彼のその言葉を信じ、最近まで、彼に感じたブラックホール彼の心の傷なのだと考えていたのです

    しかし、本を読んで、違うのだと知りました
    彼は、自分には特権意識があると信じているのです。
    彼は、私に対して身の回りの世話をしてもらうことはもちろん、心のケア、セックスの相手、自分の支配欲を満たす従順性を、当然と考えていたのでした。
    そして、彼にだけは、俺には非がないのだと主張できる権利を持っていると信じているのです。
    だから、私の意見や批判や非難や怒りは、絶対に許せないのです。
    ブラックホールの正体は、この特権意識でした
    してもらって当然と考えているので、感謝の気持ちもないし、要求はどんどん高くなるのです。
    俺はもっとしてもらっていいのだ、俺にだけ許された権利なのだから・・・と。
    彼は、自分の傷さえも武器に、私をコントロールしていたのでした。

    本には、色々な加害者タイプが紹介されています。
    実際は色々なタイプが混ざり合い、存在するのが、現実の加害者だそうです

    「過剰要求男」タイプは、自分のニーズを満たしてくれることがすべてだそうです。しかし、相手のニーズは満たす気はなく、優しい振る舞いをしたとしても、自分がやりたいもしくは、引き換えに頼みたいことがあるからといった含みがあります。とても利己的で、感謝の気持ちはありませんとのことです
    「最高権威男」タイプは、自分を正に、世界一の最高の権威を持つ人間だと信じているそうです。話し合う気はなく、自分の考えを押し付けることがすべてだそうです
    「水攻め男」タイプは、心理的に冷静に追い詰めるそうです。常に自信たっぷりで、相手の感情をわざと逆なでしたりして、おかしいのは自分ではなく、相手の方だと思わせるのが上手だそうです
    「鬼軍曹」タイプは、暴君で嫉妬深く、相手のすべてを管理しようとするそうです。中には、人前で身体的暴力をふるうことも構わない加害者もいるそうです
    「繊細そうな」タイプは、一見、穏やかで女性の気持ちを理解してくれそうな雰囲気を持つ人に見えるそうです。しかし、自分の繊細な心が傷つかないように(繊細さは、彼がそう信じているだけであっても)、相手が気を遣うことを求め、相手が怠ったと感じた時はどれだけ傷ついたか強調するそうです
    「プレーボーイ」タイプは、女性に対しての敬意がないそうです。だから、浮気はやめられないし、自分の欲求は我慢しません。また、浮気を見つけて責められると、身体的暴力を使って怒る加害者もいるそうです
    「ランボー」タイプは、誰に対しても力を見せ付けることが好みだそうです。人を恐がらせたり、暴力で威圧したりすることは、男性の魅力の一つと考えています。女性については、力がなく弱い存在で、男性よりも劣っていると考えているので、飾りのようなものだと思っているそうです
    「被害者男」タイプは、自分が人生でどれだけ悲しい辛い目に遭ってきたのか、相手に訴えることが上手だそうです。そして、自分は過去にたくさんの傷を背負われてきたのだから、相手に何をしようと自分には仕方のないことで、責任も罪もないと信じているそうです
    「テロリスト」タイプは、相手を恐がらせることに快感を覚えるそうです。身体的暴力をふるわなくても、脅しや奇怪な言動で、相手に恐怖を与えてコントロールしようとするそうです。相手の命をも自分が握っていると考えている傾向があるそうです
    「精神疾患あるいは依存症をもつ男」タイプは、精神疾患や依存症を理由にして、自分の行為には責任はないと主張するそうです。ですから相手にDV行為を咎められると、そのせいで自分が重症になる、そうなったら君の責任だ・・・と、返すそうです

    この本には、DV加害者更正教育プログラムを受けている加害者のパートナーへのメッセージも載っています。
    プログラムを受講しても、特権意識を手放さない限り、彼のDVは消えない。
    はっきりと、そう書かれています。
    そして、彼が変わるのを待つのではなく、「自分」を取り戻すことに専念し、彼のことは考えないようにして下さい・・・と、続きます。
    彼が変わるかどうかは、彼の問題であり、パートナーには責任はないのだと。
    彼の問題は彼に任せ、パートナーは、自分自身と子供の快復を一番に考え、彼のコントロールなしでも生きていける人生を取り戻しましょう、と。
    いつも、この箇所を読むと、涙ぐんでしまいます

    本には、質問項目があって、その質問部分だけを拾い読みすることもできるようになっています。
    「今はなくても、身体的暴力に最後はいってしまうのか?」
    「謝るのだから、彼は悪いと思っているのか?」
    「普段は優しいのに、彼は二重人格なのか?」
    みたいなことが、挙げられています。
    自分が疑問に感じている質問の部分を読むだけでも、重要な情報が手に入るのではないかと思います。

    DVに遭うと、被害者は、加害者が分からなくなり、どうしてこんなことをするのか知りたくなります。
    色々試みて、すべて裏目に出て失敗し、さらに泥沼にはまり、自分がおかしいのかと思うようにもなります。
    私は、自分が悪いのだといつも思っていました。
    この本を読んで、すべてではなくても、DV加害者としての彼の頭の中、心の中を教えてもらい、とても助かりました。
    知ることは、大きい・・・と、思いました。
    知らないから、分からないから、不安は増大します。
    その不安を軽くしてくれました。

    彼は、この本が嫌いです
    恐れています
    だから、加害者のことを書いてある本なのだな・・・と、余計に思いました。
    しかし、特権意識って、そんなに美味しいものなんですねー。
    誰かに何かをしてもらうのが当然な権利って・・・私は、どんなものなら欲しいかなあと考えました。
    ・・・一日考えましたが、見つかりません
    権利ではなく、願いや祈りならあるのですが
    私は、王様にはなれないみたいです





















     

    殴られるということ・・・精神的DVでも滅多打ち

    • 2009.06.26 Friday
    • 09:12

    私の住んでいる地域で、DVの特集をやりました
    夕方のニュースでした
    その中で、DV加害者更正教育プログラムを受講している男性が、
    「壁を殴りながら、相手に、お前は殴っていないだろ?お前の代わりに、壁を殴っているんだよ?と、心で言いながら、殴ったりしました。これは、脅しですよね・・・ひどいことをしたと、申し訳なく思います
    と、話しているのを見て、言葉を失いました

    私の夫も、同じことをしていたからです
    直接、私を殴ることはしなかったですが、壁を殴ったり、蹴ったり、床を激しく踏み鳴らしたり、物を投げ散らかしたり、机の上の物を叩き落したり
    どうしようもない激情から、そうしているのかと考えていました。
    彼にすぐに確認を取りました。
    「・・・同じです
    その言葉に、目の前が真っ暗になりました

    あの時の、壁。
    あの時の、床。
    あの時の、ペットボトル。
    あの時の、ゴミ箱。
    あの時の、本。
    そして彼が、頭上高く振り上げ、床に叩きつけ、足でグリグリと踏みにじり、何度も何度もダン!ダン!と踏み潰していた、バスマット
    あれらは、すべて私の身代わりだったのです

    本来は、彼は私を殴り。
    私を蹴り。
    私を張り倒して。
    私を放り投げ。
    私を引きずり回し。
    私を床に叩きつけて、その頭を足で踏みにじり、頭蓋骨が割れろとばかりに踏み潰したかったのです

    そう激しく思いながら、行動に出ていたのですから。
    何がしかの攻撃性を感じ取り、私がおかしくなっていっても不思議ではありません。
    「いつでもお前をこうしてやる
    と、脅されながらの生活だったのだと、つくづく思い知らされました
    精神的暴力が、殴られていない何て嘘です。
    殴られまくりではないですか。
    肉体に傷を残さないだけで、DV加害者は、十分殴っているつもりなのですから。
    目の前で、代わりに暴力を振るわれているものを通して、自分も殴られ蹴られ叩きつけられ踏みにじられている。
    ひどい滅多打ちと同じです。
    しかも巧妙なことに、
    「奥さんは殴っていないよ?
    「物にいつも当たってごめん。でも、奥さんだけは殴らないから
    「奥さんには絶対にやらない。大事だから
    と、言葉を添えることにより、脅しと行為を引き離そうとするのです。
    精神的暴力は、身体的暴力と同じです

    そして、身体的暴力だって、精神的暴力ですよね
    肉体的に暴力を振るわれれば、心だって傷つきます。
    体だけじゃない。
    心をも踏みにじる行為です

    彼は、自分は特権があると信じ込んでいました。
    悲劇の王様」であるから、何をしても許されると信じていました。
    DV加害者更正教育プログラムにより、彼は、自分のしたことを素直に認め、話すことができるようになっただけ、マシなのでしょう
    それでも、辛いです。
    彼が今までしたことを思い出し、ああ・・・あの時、本当は私を殴りたかったんだ・・・と思うと、壁ではなく自分が殴られているような気持ちになり、半日以上寝込んでしまいました
    これ程までに影響が残っている自分が、悔しいです。
    もう、ザブングルみたいな顔して叫びたいッ!!
    くやしいですッッッ!!!!!!
    ザブングルは、お笑い芸人さんです。
    昔、そういう題名のアニメもあったんですよね(私は見ていないんですが、兄弟が大好きでした)

    私の周囲に、旦那さんと対等な関係を作りたいけど、難しいと言われる方々がみえて
    例えば、都合が悪くなると旦那さんが怒鳴り散らすとか、逃げちゃうとか、言葉で表現するのを頑なに拒否するとか、反対に理詰めで説教が始まるとか
    私が、自分の病気や悩みをDVと表現しなくてもオープンにすると、必ず、
    「実はね・・・」
    と、声を掛けて来て下さる方がみえて。
    とても励みになります
    そういう時は、話して共感して、頷き合ったり、こうしたいね、くらいで、お互いに立場や気持ちを理解し合うだけですが、すごく心に力をもらいます
    自分だけじゃない・・・皆、苦悩を抱えながらそれでも前進しようとしていると、大きな力を分けてもらう感じです

    私が、この感動を話した時、実母に、
    「ほらね、お姉ちゃん。あんただけじゃないのよ、皆、色々抱えているの。不幸なのは自分だけだ何て思っちゃダメよ。あんたより大変な人はいっぱいいて、あんたの悩み何か、その人達に比べたら、小さいものなのよ。私だって、商売で資金繰りを考えると本当に辛い。借金で悩まなくていいだけ、自分は自分のことだけ考えてりゃいいんだから、あんたは幸せなのよ」
    と、言われました。
    私は、静かに母を見つめました
    別居していなかったら、泣き崩れて「そうだよね、私は贅沢過ぎるよね、私が悪いよね」と言っていたかも知れません。
    幸い、彼と離れている時なので、少し快復していました
    「お母さん。私は、自分が不幸だなんて思っていないよ。DV被害に遭ったことは辛いけど、おかげで学んだことはいっぱいあるし、そのおかげで出会えた素敵な方々もみえるし。むしろ、周囲に助けられて、すごく幸せだと思う。
    私はただ、自分が自分の問題をオープンにすることで、心を開いてくれる方々がいて、その人達と話せたことが、純粋に嬉しいの。励みになるし、しんどくてもオープンにして良かったな・・・と、思う。
    それに、私は、人と比べて自分が不幸とか幸福って考えるのは、好きではない。自分が感じるものなのに、比べることを強要するのはおかしいよ。
    お母さんがお母さんで大変なのも分かるし、心配してくれているのも、子供の世話を手伝ってもらったりして、お世話をかけているのは心苦しいけど、私とお母さんは違う人間なのだから、決めつけはやめて下さい。
    正直、親に決め付けられて、上から物言われるのって、子供は辛いんだ。いくつになっても。励ましてくれているんだろうけど、そのまんまじゃダメ、お前じゃダメって、叱られてる気持ちになっちゃう。
    こういう時は、話せて良かったねって、言ってくれるのが一番嬉しいです」
    母は、少し驚きながら、納得いかない表情をしながらも、軽く頷きました。
    アサーティブの本を読んでいたのが幸いしたのかどうか分かりませんが、自分の気持ちを話せて良かったです。
    母は、DV被害に遭った経験がないので、すべてを理解するのは無理でしょう。
    私が、経済的DVに遭い、とても辛い時期があったこともよく知りません。
    次回は、彼の経済的DVについて書きたいと思います。
    ああ、それにしても
    ままならない自分が、くやしいですッッッ!!!!





    DV加害者と向き合う時

    • 2009.06.30 Tuesday
    • 10:58

    別居している彼が、週末だけ訪れます
    子供を寝かしつけてから、私は、
    「何か話したいことあったら、声を掛けて」
    と言って、家事の続きをしたりします
    すると、彼が近くに腰掛けて、話を始めます
    今回は、目にものもらいができて大変だったこと自転車で転んだこと会社で上司に注意をされたこと・・・などでした。
    子供がお母さんに話すように目をキラキラさせながら話す彼の様子を見ながら、
    「へえ、それは大変だったね」
    「転んだの?怪我は?大丈夫?」
    「注意されたんだ。そうか〜」
    と相槌を交え、家事をします。
    彼は、一通り話し終えると、満足したようにゴロンと横になりました
    この時、私のブログを会社のパソコンで読んでいることも知りました。
    ああ・・・このブログを読んでいて、それなのに、
    「奥さん、今週も大変だったね」
    「子供をいつもありがとう」
    とか、何も言わないんだなあ・・・と、思いました
    思ったら、泣けてきてしまい、泣いたら今度は笑い出してしまい、台所で、ケラケラ泣き笑いしてしまいました
    ビックリした彼に、
    「ねえ、私のことも、話していい?」
    と言い、私は一週間にあったこと、思ったこと、辛いことを思い出して寝込んだことも交えて話しました。
    彼は、黙って聞いていました。
    「以上、これが私の一週間でした。聞いてくれてありがとう。まあ、自分で話すからいいんだけどさ・・・一言、どうだった?とか、大変だったね、とか、ありがとう、とか。聞いたり言ってくれると・・・私も報われる気がするんだけど。報われるじゃなく、救われる・・・かな。自分のこと話して、聞いてもらって終わりってさ、相変わらず自分LOVEとしか伝わらないよ」
    「・・・どう言っても、無駄だから
    「・・・は?」
    「俺が思っていても、言葉にして出さなくちゃ、奥さんは認めてくれないんだよね。最初から、ないものだと決め付けるんだよね。心配してるよ、感謝してるよ、恐いだろうに来るのを許してくれて申し訳ないと思っているよ。当たり前じゃないか。心にちゃんと在るよ
    彼は、静かに睨みました。
    「でも、口に出さなきゃ、意味ないんだもんね。奥さんにとっては、伝えなきゃ、最初からないものとされるんだもんね。俺がどれだけ思っていようと、ないものとして片付けられちゃうんだ。全部言い訳にされて。だから、言っても無駄なんだよね
    「・・・・・・」
    「何を言っても、そう取られちゃうんだ。思いやりがないって、決め付けられるんだ
    彼は、とても暗い悲しい表情で俯きました
    どれだけ愛しても思っても理解してもらえない苦悩を抱え込んだ、傷ついた少年のように・・・
     
    さて
    読んで下さっている皆様いつもいつもありがとうございます
    彼の話したことに、矛盾を感じられましたか?
     
    私は、最近、ようやくこの矛盾を理解できるようになったのです
    「ストップ!」
    私は、勢いよく手を上げて言いました
    「それって、俺が思っているのを察しろよって言っているのと同じだよ。いつもそこから、どんどん深みにはまって、結局、あなたの深い愛情と、言葉にできない繊細さを察知できなかった私が悪いってところに落ち着くから、もういいです
    彼の表情から、悲しい色が消えました
    「あのさ、ずっと言い続けていることだけどね。思うだけじゃ、伝わらないの。言葉にして伝えなきゃ、分からないこともあるの。あなたがそういう度に、今までは、男性は女性よりも言葉にして出すのが苦手なのに求め過ぎて悪かったなあ、とか、照れだってあるだろうに酷だったなあ、とか反省を繰り返してきたけど。DVする人は、違うでしょ
    彼の目に、暗い光が宿りました
    DVする人は、選ぶんでしょ。言葉にするか、どうか。私や子供に対して思いやりを持ったとして、それを素直に言葉にできない、態度に出せないのは、できない、出せない、じゃないの。言葉にしない、態度にしない、の。あなたが、選んでいるの
    彼が、薄く笑いました
    「いつも奥さんは、言うもんね。思いがあれば、自然に言葉に出る、態度に出るって。奥さんは、そういう人間なんだよね。俺は、そうだね。選んでいるんだね。どうしてかな。言葉にしたくないんだよね。何でか分からないけど、聞きたくなかったり、言いたくなかったり、したくなかったり」
    「そうみたいだね
    「何でかなあ、何でそうなるのかなあ。最近一人の時、いつも考えているんだよね。どうしてそうなんだろうって」
    「私の存在が、あなたにとって気を配る対象ではないからでしょう。思いやる必要がない。私はあなたを思いやるだけの存在で、あなたが思いやる存在ではないからだよ
    「・・・・そうかな」
    彼の目が据わりました
    ここで、この話は打ち切りました

    最近も、痛ましい事件がありました
    報道されているのを知っただけですが、DVで離婚した方が、前夫に刺された事件。
    また、警察に夫からの傷害で届けを出していた方が、DV専門の相談機関を知らされないまま、結局、届けを取り下げ、夫との生活に戻り・・・命を奪われてしまった事件。
    正直、私も怖いです
    DV加害者更正教育プログラムを受講している間は、私が離婚を言い出さないと彼は信じているから、無茶なことはしないと思っています。
    いや、彼なら大丈夫と思いながらも、時々底光りする暗い目つきや、離婚を口にした時に一気に変貌する雰囲気や、感情がほとばしり始めるオーラの変化が、どうしても恐いです
    だから彼が、対等な関係こそが人間関係の基本であり、夫婦もそうなのだと学び獲得しない限り、同居してやり直すことはもちろん、別れてそれぞれの道を行くことも、どちらも怖いのです
    今は、まだ・・・勇気が持てません。
    子供のために、生きていたいからです。
    奪われる命が惜しいからです
    それでも、彼に服従するだけのロボットからは抜け出したい
    だから、彼が読んでいても、このブログは続けます。
    届かなくても、DVは許さないと、彼にも伝え続けます

    テレビで、コスプレするご家族の写真を撮り続けてみえるカメラマンの方が紹介されていました
    その方が写真を撮られた母子家庭のお母様が、息子さんに宛てた手紙を読まれました
    「おかあさんが辛くて、死にたいよ・・・と、口にした時があったね。
     その時、言葉もまだおぼつかない君が、ママはママを生きなきゃダメだって、言ってくれた。
     すごく嬉しかったよ。ありがとう
    というような内容で、お母様は涙をポロポロとこぼされていました
    私も、号泣してしまいました
    「ママは、ママを 生きなきゃダメ」
    私は、私を 生きなきゃダメ。
    とても大切なことを教えられました
    ありがとうございます









    DV加害者と同居すること・・・恐怖との闘い

    • 2009.07.15 Wednesday
    • 15:47

    昨日、DV専門カウンセリングに行って来ました
    カウンセリングは、心的エネルギーを使いますが、自分の思考を整理する貴重な時間なので、実は好きです
    が、田舎生まれの田舎育ちなので、カウンセリング施設のある都会に行くのが苦痛です
    人は多いし、地下鉄は複雑だし、コンクリートとアスファルトで気温はさらに上がるし。
    カウンセラーの方が、いつも心配して下さいますが、道中で疲れてしまいます。
    また、DVの影響だと思うのですが、今、男性が苦手で、電車で隣に座られたりすると、緊張して脂汗をかいてしまいます
    病気持ちには、色々と辛いこともありますが、カウンセリングを受けると気分がスッキリとして、気を強く持つことができるので、なるべく続けたいと思います
    今回のカウンセリングでは、夫との新婚生活から振り返り、どうやってDVが始まっていたのか考察したりしました。
    カウンセラーの方が、
    「今のあなただったら、その時、どう対処する?」
    と聞かれたので、うーんうーんと考えつつ、
    「そうですね・・・きっと、こうします・・・」
    と、答えたり・・・ということもしました。また、私が、
    「彼が週末に来ると、子供がどんどんお父さんっ子になっていて、子供と彼を引き離すようで辛い時があるんです。でも、ここで仏心を出してはいけないって、心を鬼にして、子供が寝てから、彼の実家へ帰ってもらっています」
    と話すと、カウンセラーの方が微笑んで、
    「その仏心って、何だと思いますか?」
    と、聞かれました。
    「それ、次までの課題にしましょうね」
    と、カウンセリングで課題が出ました。初めてです
    学生以来だあ・・・課題なんてっ!と、少しドキドキしていますが、一ヶ月あるのでゆっくり考えようと思います
      

    カウンセリングで話していて、色々思い出したことがありました。
    特に、彼から受けた恐怖心が蘇り、今日は半日寝込んでしまいました
    今は復活しましたが、本当に恐い思いをしていたのだな・・・と、思います
    他の人から見れば、
    「え?そんなことなの?」
    ということでも、DVの関係に当てはまると、とても恐いことが多いのです
    私の病気が重くなり、彼の爆発に対して、私が腰を抜かし泣くことしかできない状態になった頃は、最悪でした
    彼が優しい時でも、私が発言して、彼が気分を害すれば、
    「・・・何?
    と、見るだけで、十分でした。
    目つきだけで、彼は私を震え上がらせることができました。
    彼が穏やかな時でも、私がいつもできる家事ができなくて、彼が不満を感じたら、
    「・・・何で?
    と、低い声で呟くだけで効果的面でした。
    声音だけで、彼は私の動きを封じ込め、十分反省させることができました。
    彼が機嫌が良いな・・・と思い、私が自分のしたいこと、行きたい所、会いたい友達のことを話して、彼が不愉快に思えば、
    「・・・それで?
    と、ゆっくりと掌を拳に握り直すだけで、すべては決まりでした。
    動作だけで、彼は私の要求をその手で握りつぶすことができました。
    毎日が、知らず知らずのうちに緊張に張り巡らされ、見えない恐怖に家中が満たされていました
    彼の行為が、DVと分かってからも、恐怖は続きました
    DV加害者更正教育プログラムを本格的に受講するまで、彼は、自分の行為がDVだと、心底認めてはいませんでした
    仕方なく同意しただけで、本当の被害者は俺なのだと信じて疑わなかったのだと思います。
    どうしてかというと、彼のその頃の発言が、
    「奥さんが恐いと思うから、DVなんだろっ、どうせっ!
    とか、
    「どちらかが悪いとかじゃなく、夫婦なんだから、どちらも努力しようってスタンスなんだよねって、奥さんだって言ったじゃないか
    とか、
    「どうせ俺は、加害者だよ。被害者の奥さんの方が偉いんだろ
    というものが、多かったからです。
    何で、被害者が”偉い”のか?よく分かりませんが、DV加害者は上下関係でしか人間関係を受け付けられないので、偉い・偉くないで、判断して発言したのではないかと思います。
    すべての被害者の方に、こういう表現はとても失礼ですよね。
    でも、それを平然と言える彼だったのです、当時は
     
    その頃、私の実母は、時々、夜明けと共に目を覚まし、
    「娘と孫が・・・殺されていないかしら・・・
    と、心配になったことがあったそうです。
    母自身も、どうしてそんな気持ちになったのか、こうなのよ!!という、確信はなかったそうですが。
    本当に、ごくまれに見せる、彼の眼差しの暗い光が、母を不安にさせていたそうです。
    父に話しても、
    「馬鹿なことを言うもんだ。あんな優しい旦那が、何をするっていうんだ。反対に、娘に厳しくしてもらいたいぐらいだ
    と、いつも笑われていたそうですが、私は、母の勘は鋭いな・・・と、思いました。
    もう一人、母と同じように、彼の底光りする目に不気味な印象を抱いていた身内がいました。
    私の兄弟の一人です。
    私を攻撃したお嫁さんを持つ兄弟ではなく、その上の兄弟です。
    「いつも何かいい人ぶってるっていうか、本当の自分隠してるカンジがする人目を気にし過ぎっていうか・・・うまく言えないんだけど。なんつーか、自分に自信ないのに、自信あるように見せかけているような・・・・・卑屈そう、卑屈さが匂うんだよ本人は、謙虚なつもりなのかも知れないけど、俺から言わせると、卑屈なんだよ
    何でもパフォーマンスで、ポーズだけで、中身がないそんな風に感じるんだよな
    そのくせ、俺は一生懸命やってます、頑張ってます、いい奴ですって、褒めて褒めてって、アピールしているみたいで、うざい
    人にやってもらうことは、当たり前って顔して、座っているだけの癖して
    自分が人にやったことは、どうだとばかりに、話したり、大袈裟にアピールしたり、お礼を言われれば滅茶苦茶喜んでいつまでも話題にしたり、やっぱりうざいんだよな
    上の兄弟は、続けて言いました。
    「俺が気に入らないのは、そのまんまでいいのに、どうしてカッコつけたり、卑屈な態度を取るのかって、ところなんだよしかも、そういう所を隠して、いい奴で優しい奴を演じているように見え隠れするのが、またムカつく
    おかしいじゃないか、妻の前だけ暴れて、他の奴らの前では優しい旦那だ、何て
    親父なんか、見ろよ、すっかり騙されて、娘のことを叱るしかできないじゃねえかおかしいのは、旦那の方だって、ほとんどの奴が気付かない異常だろ?で、その異常を作り上げているのは、誰かって考えたら、一人しかいねえ、旦那、だよだから、俺は信じられないんだよ
    大体さ、妻へのプレゼントに、妻が興味ねえブランド物やるか?付き合っている時からそうだったんだろ?あんたがブランド一切興味がないのに、どうしてそんなものわざわざくれるのか、不思議に思うだろ?」
    「・・・うん。確かに・・・」
    本当に、夫には申し訳ないのですが、私はブランド物には、疎くて
    ブランドは素晴らしいと思うのですが、そう思うだけで、欲しいと考えたこともなく。
    彼から貰った時も、気持ちは嬉しかったのですが、違和感を感じてはいました
    どうして、興味がない・・・っていうのに、くれるのかな?と
    「自分がブランド好きだから、妻も好きで当然って、思ってんだよブランドやれば、何でも喜ぶと勘違いしてんだよ見てねえじゃん、自分の女房のことそれ一つ挙げても、何処が優しくて、妻思い?って、疑問が湧くけどなだけど、みんなはコロッと騙されるんだよなあ、プレゼントされて、素敵ねえ、優しい旦那様ねえって。馬鹿馬鹿しい
    確かに。ハッキリ言って、我が家の家計は、ブランド物を買う家庭からは到底ほど遠い収入なので、誤解されて心苦しい点もあったりしました
    「今度、旦那が暴れたら、隠しビデオで録画しておけこんだけ豹変するんですって、証拠になるからじゃなきゃ、お前が誤解されて辛くなるだけだぞ
    親身に心配してくれる兄弟には、感謝と感動で、ただただ頭を下げるばかりでした
    当時の私は、助言を素直に聞き入れ、彼が爆発したら、録画しようかな・・・と考えました
    その日の夜、ネットで、隠しカメラを検索しましたが、結構お値段が高めです。
    「うーん・・・どうしようかな・・・」
    と、呟くと、
    「・・・何を探してるの?
    いつの間にか、風呂に入っていたはずの彼が、背後にいました。
    ビビリました
    「うーん、新しいデジカメって、どんな機能が付いているのかなって、思って・・・」
    「ああ、そう」
    彼は、バスタオルで身体を拭きながら、浴室へ戻りました。
    こ、恐かった・・・・
    私は、早々にパソコンを切りました。もちろん、履歴は削除しておきました。
    風呂上りの麦茶を飲み干すと、彼は、
    「ついでに、お風呂掃除しちゃうね
    と、言いました。
    「あ、ありがとう」
    彼の優しさに感謝しつつ、まだ先ほどの驚きが振り払えられない私は、落ち着こうと腰を下ろしました
    テーブルの上の携帯電話が目に入りました。メールが来ていないか、チェックを入れつつ、
    「そういえば・・・」
    最近の携帯電話には、ビデオ機能も付いているんだよね・・・と、思い出しました。
    私は使ったことなかったのですが、友達が子供を写して喜んでいたような・・・。
    「・・・・・」
    チラリ、と、浴室の方を見ました。彼は、鼻歌交じりで掃除をしてくれています。
    どんなものかな、と見るだけのつもりで、携帯電話のビデオ機能を探し、見つけました
    使い方を確認し、試し撮りをしてみようと思いました
    チロリロイン
    あ・・・音が鳴るんだ・・・と、気付いたと同時に、
    「何?それ、何の音?
    と、彼がすぐそばに立って、言いました。
    凍りつきました
    「何?カメラ?ビデオ?
    喉が一気に渇き、手の平に汗がブワッと、にじみ出ました
    「ねえ、何してたの?
    静かに、彼が聞きます。
    私は、顔が上げられませんでした
    その時、
    「・・・う・・・・ううん・・・」
    眠っている子供が寝返りを打ちながら、声を漏らしました。
    私がここで崩れ落ちたら、子供が危ない・・・!!咄嗟に、そう思いました
    私は、穏やかな声を必死に出しながら、
    「うーん、いじってたら、ビデオ機能もあるんだなって、どんな風に動くのかなって、試してみたの。カメラと同じで、音が出るんだね、驚いた。この音も録音されちゃうのかなあ、ビデオに。まさかねえ、そんなことはないよねえ」
    と、言いつつ、彼を見上げて、ニッコリと笑いました
    「・・・そんなことは、ないんじゃない。じゃ、続き、やってくるね
    彼も、微笑を浮かべ、浴室に戻りました。
    彼の目は、笑っていませんでした
    私は、いつか殺されるのだろうか・・・と、思い始めていました
    彼は、
    「俺は、DV加害者だもんね。奥さんにとって。犯罪者だもんね」
    と、泣きながら呟くことが多かったのですが、まさしく、彼の目は犯罪者の目でした。
    私の命さえも握りつぶすことが許されているのだと、自負している目でした
    それでも、どうして、私は逃げることができなかったのでしょう
    自分を殺すかも知れない彼の元に居続けたのか。
    まず、安心して逃げる場所が思いつきませんでした
    何処へ逃げても、彼が殺意を持って追えば、先々に迷惑が掛かってしまいます
    大切に思う血縁や友人を巻き添えにしたくありませんでした
    かといって、子供を連れて、未知の世界へ飛び込む勇気はありませんでした
    この場合は、勇気というより、気力といった方が正しいでしょう
    彼の度重なる爆発と、その後の優しい素振りに、混乱し、精神的病も重くなり、生きているのが精一杯でした。
    子供の心を守ること、毎日を生き延びることで、力を使い果たしていました。
    周囲に色々言われることにも、疲れていました。
    理解してくれるのは、少数で、多数は、まだ彼の味方でした。
    私さえ、我慢すればいい。
    私さえ、頑張ればいい。
    私さえ、揺るがなければいいのだ。
    しかし、朝起きると、いつも思っていました。
    「ああ・・・今朝も無事に、夜が明けた・・・生きて、朝を迎えられたんだ・・・
     
     
    異常ですよね。
    どうして、家庭生活を日常的に送るだけの日々で、そんなことを思わなければならないのか。
    DVが在る家庭というのは、そういうことを思わずにはいられない極限状態に追い詰められるのです。
    今でも、当時の自分を思い出すと、吐き気がします
    彼の冷たい目を思い出すからです
    今の私だったら?
    そうですね・・・。
    携帯電話のビデオをいじっていて、彼に咎められたら・・・。
    「ねえ、何してるの?」
    「ビデオ、練習してるの。今度暴れたら、録画して、写真撮影して、証拠として残すから
    そう、キッパリ宣言して、
    「やる時には、やるよ、私だって。覚悟しな
    と、お行儀悪いですが、中指を立てて、ポーズを決めるところでしょうか
    でも、彼がDV加害者更正教育プログラムを受講しているから、今の私にはできるのかな・・・とも、思います。
    ああ、突っ込みてみたかったな、あの時に。
    「お前こそ、何してんじゃっ!
    って




















    DV加害者と子供・・・我が家の場合

    • 2009.07.20 Monday
    • 01:02
    毎日暑いですが、空は、ハッとするくらい綺麗だったりしますね。
    暑さに体調を崩しがちなので、どうかくれぐれもお気をつけて下さいね
     

    夫がDVをしていると気付く前から、夫の子供への接し方で気になることは、多々ありました
    子供に対して、常に気を遣い過ぎること。
    彼が、とにかく子供が機嫌を損ねないように、いつもいつも神経を張り詰めていたのが、生後まもない頃から、おすわりするようになった時期まででした。
    泣かさないように、泣かさないように気をつけているのは、分かるのですが・・・赤ちゃんは泣くのが仕事なので、泣くなというのが、無理なのですよね
    寝かしつけの抱っこが、彼はどうしてもうまくできなくて、私がしていたのですが、
    「こう揺すって、ハミングするといいんだよ」
    と、教えても、できないのです。
    当時は、人には得て不得手があるから・・・と、思っていましたが
    DVと知り、彼の当時の言動を振り返ると、一つ分かりました
    私が、教えても・・・覚える気がなかったのです
    何故か。
    彼にとって、私は下々の立場なので、教えられるようなことがあってはならなかったのです
    また、子供が泣くことに神経を尖らせていたのは、彼の優しさもあるのでしょうが、それだけでなく。
    自分のコントロールがまだ効かない存在に、戸惑っていたのではないかと思います
    抱き方一つ取っても、当時の彼は、赤ちゃんが心地よい抱き方ではなく、自分が楽な抱き方をしていたのです。
    何度、私が、
    「こうやって、抱くと気持ち良さそうだよ?」
    と、伝えても、抱き方を覚えることはありませんでした。
    子供が活発に動き出したり、自我をしっかり出すようになってくると、
    「危ないから
    「怪我するから
    と、子供の背後にへばり着き、息が掛かるくらいの距離で、いつも子供の行動を見ていました。
    子供が歩き出すようになると、彼のへばりつきは、ますますしつこくなり、子供が一人で熱中して遊びたい時などは、お父さんを嫌がる素振りを見せるまでになっていました。
    「危ないから
    「怪我をするから
    が、彼の口癖
    で、子供が転ぶ前に抱き上げて守ろうとしていました。
    1歳のヨチヨチ歩きの子供が、彼が床に広げた新聞紙の上を歩けば、
    「新聞の上を歩くと、目が潰れちゃうんだぞっ、やめなさいっ
    と、大きな声で言い、それから15分くらい、ずっと子供にその話を言い聞かせます。
    絵本の上を歩いた時も、
    「本の上を歩くと、目が潰れちゃうんだぞっ、やめなさいっ
    と、大きな声で言い、それから15分くらい、ずっと子供にその話を言い聞かせます。
    そういう時は、驚くぐらい粘り強いのに、子供が遊びに夢中でいる時など、静かに見守るということが苦手で、
    「ああ、そんなことしちゃダメだよ!
    「ああ、そんなものいじっちゃダメだよ!
    と、どんどん取り上げたり、子供を抱き上げてしまったりします。
    そのアンバランスさが、私はとても不思議で、難しく感じていました
    2歳ともなると、子供の得意技はイタズラで、口癖は
    「いやぁー!」
    です。
    イタズラと言っても、本人は真剣に遊んでいただけだったり、親を困らせようとやったりしたことではなく、”これ、なんだろう”と夢中になっているうちにやってしまったことなので、頭ごなしに叱るわけにはいきません
    何でも”いやいや”言われることも、カチンとは、きますが
    私は、”いや”と言えるようになったんだ・・・と、実は、感動していました
    夫のご両親と同居している時期。
    子供はまだ5ヶ月くらいでしたが、驚くことをしたのです。
    この世に産まれて、まだ5ヶ月くらいしかたっていなのに、とてもいい子だったのです。
    泣き喚かない、我慢する、言うことを聞いておとなしくする。
    どんなに暑い日でも。
    汗で衣服がベトベトだろうと。
    オムツがグチャグチャだろうと。
    じっと耐える赤ちゃんだったのです。
    ご両親の前でも、彼の前でも。
    子供は、私を困らせるようなことはせず、とてもいい子でした。
    おとなしく従順で、
    「本当に、いい子だねえ」
    と、家族にべた褒めされていました。
    でも、私と二人きりだと、激しく泣き、泣きながらお乳を飲み、そのまま眠るような子供でした。
    無理をしていると、思いました
    サイレントベイビーという言葉を知ったのは、後からですが、まさしくそうだったのだと思います
    ですから、子供が子供らしく、やんちゃで明るく、イタズラをしたり、いやいやと駄々をこねるようになり、私はとても嬉しかったのです
    イライラする時も、もちろんありましたが、それでも、
    「自分を出せるようになって、良かったね。そうかーいやかあー」
    と、思わず微笑んでしまう日の方が多かったりしました
    呑気な私に苛立ち、子供の”いやいや”を快く思っていなかったのは、彼でした
    彼は、子供に何度も言いました。
    「お父さんは、いつもは笑っているけどね。お父さんだって、本気で怒る時あるんだよ。本気で怒ったら、どうなるか、お父さんも分からないよ。いいのかな、お父さん、本気で怒って?
    子供が段々怯えるようになり、私も気が重くなりました
    毎日、彼がその台詞を言うようになった時、
    「もうやめて。脅されているみたいで、私が気分悪い。子供にも、そういう言い方、良くないよ」
    私は、キッパリと言いました
    「いや・・・そんなつもりはないんだよ?脅すなんてそんな・・・誤解だよ?子供を躾けることは、親の役目だから、少しは厳しいことも言わないとって、思って・・・
    「躾けは、脅しと違うでしょ。口うるさく言う前に、親がきちんと挨拶したり、食事のマナー守ったり、背筋伸ばして生きていれば、子供は自然に真似るよ」
    「だからさ脅しじゃないって、言っているのに・・・どうして、そんな風に取るのかな
    「ちゃんと、子供のこと見てる?」
    「え?
    私は、前々から言いたかったことを言いました
    「子供を観察して、今、何を楽しんでやっているのかな?とか、そのまんまの子供を見ているのかってこと。
    子供が”いやいや”って、泣くなら、ああ今嫌なんだなって、思うこと。
    何が嫌なんだ?とか、また困らせる気か?とかいう、こっちの考えは置いておいて、嫌なんだなって、気持ちを受け止めてあげること。
    子供をそのまんま見ていれば、分かることでしょ?」
    「ちゃんと、見てるよ。観察してるよ。
    危ないことはさせないように気をつけているし。怪我しちゃ大変だから、目を離さないようにしているし。他の人に迷惑をかけないように、そのことだって十分気を配ってる
    「だーかーらー、そうじゃなくて、子供そのものを見ているかって、こと!」
    「だから、見ているってば。
    今だって、散らかしているのを邪魔せずに放っているだろう?!

    「散らかしているんじゃなくて、遊んでいるんでしょう。何を楽しんでいるんだろうって、ワクワクして見られない?」
    「散らかせば、片付けなくちゃいけないじゃないか!
    これが、彼の本音でした。
    彼は、子供が散らかすことが許せませんでした
    我が家は、彼の城です
    城を汚すことは、王様は許せません
    そして、王様に片付けさせることなど、あってはならない由々しき事態です
    彼にとって、私は彼のために生きることを許されたロボットであり、所有物です。
    子供は、従えと脅してもまだ従うことが不十分な未完成ロボットみたいなものです。
    人に見せびらかすアクセサリーくらいな使い道しかできません。
    どっちにしろ、私も子供も、彼にとっては・・・人間ではなく、物でした。
    彼がDV加害者更正教育プログラムを受講し意識の変化が見られるまでの長い間私と子供は、彼にとって、ずっと、「物」だったのです
    「物」扱いされてきた子供が、どんな苦しい経験をしてきたのか・・・。
    母親でありながら、私は、すべてを理解してあげることはできません。
    幼い子供が受けるダメージは、私の想像を超えるものだと思うからです・・・。
    親戚の子供同士の喧嘩は、いつも負けていました
    泣かされて、私の胸に飛び込んで来ました。
    きつい言い方や、強い口調で言われると、いつも泣いてパニックになっていました。
    保育所でも、友達に断られると、ずっと泣いていたと聞きました。
    友達に拒絶されると、ひどく傷つき、落ち込み、時に熱が出るようなこともありました

    子供の担任の先生には、すべてを話し、子供のフォローをお願いしました。
    子供は、私が彼に罵倒された翌日。
    保育所で、大泣きしたそうです。
    「おかあさんが、ないてる・・・!おかあさん!おかあさん!」
    眠っていて何も知らないはずの子供が、担任の先生の胸で、そう泣いたそうです。
    私は、自分が情けない、悔しい、腹が立つ、申し訳ない、ということよりも
    幼い我が子が、私を心配し泣いている姿を思い、震えました
    子供の気持ちがどれ程に辛くて、苦しくて、不安でたまらないか・・・それを思うと、震えが止まりませんでした
    涙も出ていましたが、拭う気持ちにはなれませんでした
    子供のことを思えば、流すだけ流して、私はあの子の前で、笑顔を見せないといけないと、強く思ったからです
    拭わずに、全部、涙を流しきるつもりで、泣きました
     
    DVは、子供が産まれてから、ひどくなる傾向が強いそうです。
    DV加害者が求めるのは、DV被害者が自分のことだけを考えて生きることなので、子供のことさえもDV被害者の中に入れさせたくないからでしょう。
    ですが、私は、子供が産まれてきてくれたおかげで、DVと知ることができました。
    妊娠・出産で、彼のDV行為がエスカレートしなければ、DVと一生気付かないまま、添い遂げて、私の魂は、生きる屍になっていたでしょう
    ですから、子供にとても感謝しています
    なのに、過酷な運命に巻き込んでしまった、この母を
    いつも無条件に愛してくれる子供
    だからこそ、私も、無条件の愛を注いで、あなたはあなたのまんまでいいんだよ・・・と、いつまでも伝えて愛していきたいです
    今、ここまできて、ようやく、彼もそうしようとしています
    彼が、変わり始めて、子供は喧嘩ができるようになりました。
    嫌なものは嫌と、友達にも言えるようになりました。
    DV加害者は、「物」扱いが得意で、大好きです
    でも、「物」扱いされていい人間は、いません
    人間は、人間のままでいいのです











    特権意識を手放せるかどうか?週末の会話

    • 2009.07.20 Monday
    • 23:11

    先週末も、夫は来ました
    子供は大喜びで、嬉し泣きしていました
    彼は、私の身体が休めるようにと、半日、子供を市民プールや、市の施設、近所の公園などに連れて行って遊んで来てくれます
    今でも、私は欝症状のため、午前中1時間、横になって休みたいので、とても助かります
    彼がいると、子供と遊んでくれている間に、食事の支度ができたり。
    彼が風呂掃除をしている間に、私が洗濯物を干したり。
    私が玄関を掃除している間、彼が室内に掃除機をかけたり。
    彼が布団を干している間、私がトイレ掃除をしたり。
    私が洗濯物をたたんでいる間、彼が布団を敷いたり。
    家事についても、とても積極的に自ら考えて行動してくれるようになったので、とても助かります。
    同居していた頃は、彼が何かをしてくれていても、それがすべて彼の要求を満たすための条件になっていたので、とても緊張していました
    こんなにやってもらってるけど・・・何を欲しがるんだろうか・・・と、怯える毎日でした
    最初から疑っていたわけではありません。
    彼の優しさなんだ・・・と、感動していた時もありました。
    しかし、彼が積極的に家事や育児に身を乗り出す時は、必ず、その後何かしらの言動があり、気付いたら、警戒せずにはいられない私が、いました
    彼の要求は・・・。
    私の病気が重くなる前は、夜の営みでした。
    病気が重くなってからは、主に、彼の趣味のお出かけでした。
    DVと分かってからは、別居されないためでした。
    DV加害者更正教育プログラムが始まってからは、離婚されないためでした。
    「俺が、ここまでしているんだから、いいよね?
    という、暗黙のプレッシャーは、とても重く圧し掛かり、私は申し訳なさと大きな不安を同時にいつも抱えていました。
    「俺が、ここまでしてきたんだから、いいよね?
    という、彼の静かな、しかし憎悪の混じった眼差しは、私の反抗をかき消すこともしばしばでした。
    ですから、別居してからの彼が、色々と家事や育児をしていても、
    「俺は、やってやってるぞーーーーーーっ
    というオーラが出ていないことは、とてもとてもホッとします
    それなのに。
    彼が、そういう変化を見せてくれているのに。
    私は、まだ彼を怖いと感じるし、また急変するのではないかと、不安を抱えているのです
    休みの日、破れてきてしまった、私のインナーを買いました。
    新品です
    彼が何も言わないのに、彼が何もプレッシャーをかけていないのに、
    「これ、買って良かった?」
    と、聞いている私がいました
    「買わない方が、良かった?」
    と、聞かずにいられない私がいました
    彼は、
    「買って、買ってよ!買っていいんだよ!
    と言った後、
    「俺に何か言われそうで、怖い?
    と、聞きました。
    「・・・怖い」
    私は、正直に言いました
    「怖いし、何か・・・社長さんに従業員が、コレ仕入れていいですか?って、確認入れる感覚みたい。変だよね」
    私が信じ、思っていた愛の形と。
    彼が信じ、思い、実践してきた愛の形が、あまりにも違い過ぎて
    私は、彼が、「私」を愛していると信じられない状態です。
    愛してくれているのは、分かるけれども・・・それが、どんな愛の形をしているのか
    未だ、見えないのです
    彼の中の「私」が、どんな「私」で、ありのままの「私」なのか、違うのか。
    在るべき「私」を見失っている私ですから、本音を言えば、私だって彼を本気で愛しているのか分かりません。
    本来の「私」が、愛を感じているのか
    彼に洗脳された「私」が、愛を感じているのか
    その両方なのか
    分からないのです
    彼の愛は、虐待することが愛でした
    でも、私は、虐待することは愛とは思っていませんでした。
    思いたくないし、思えないです。
    でも、愛する人はそうだった・・・そして色々なことがあって、混乱して。
    今の私が、彼との関係で感じているのは、社長と従業員みたいなものです
    社長は、本社に普段いて、週末に営業所に来ます。
    営業所の経理については、私が任されていますが、社長の了承を取らないと落ち着かない気分になります
    働き者の社長は、自らよく働き、従業員のことも思いやってくれています。
    しかし従業員は、社長が怖いのです
    営業所と本社という距離が出来て、社長は少しずつ変わり優しくなりましたが、以前は、とても怖かったのです
    ワンマンで傲慢で強情なやり方で、そのくせアメとムチを上手に使い分け、心身をボロボロにされました。
    まだ、そのことが忘れられません
    社長が、こんなに良くしてくれているのに、とても申し訳なく思います
    しかし、これだけはまだ、どうしようもないのです。
    「俺が、それだけのことをしてきちゃったんだから、いいんだよ
    社長ならぬ、彼が優しく言ってくれましたが・・・・・私の内部は、まだそんな風に混乱しています
     
    DV防止教育センターの講師の方が、彼に、私がブログで書いていることを直接、彼に言えるようになるといいですね・・・と、言われたそうです。
    彼は、
    「まだ、怖いんだと思います。俺に直接言うことが・・・
    と、話したそうです。
    ピンポーン
    アタリですっ
    怖いんですよね。怒りや悲しみを彼に直接ぶつけることが
    本当に、何度もそれをやってDVを繰り返されたので
    怖くて・・・まだ、躊躇してしまうのです
    彼がブログを読んでいるから、それで今はいい・・・と、自分で自分を納得させて・・・恐怖から逃避してしまっているのです
    それに、彼も、
    「文章で読むと、客観的に受け止められて、素直に反省できるけど・・・自信ないんだ、まだ。
    もうしない、絶対にしないって、決めているよ?決めているけど、直接、奥さんに色々言われたら・・・繰り返さない自分でいられるのだろうか・・・って。
    だから俺もブログを読ませてもらっている方が・・・実は、助かる
    というのです。
    まだ、私の怒りを受け止める準備ができていないというメッセージに聞こえました、私には・・・。
    だから、まだ怖いのです
     
    時が満ちれば、きっと、この恐怖も克服できると信じるしかありません
    あ、ちなみに。
    私のブログを読んだ彼に、
    「・・・申し訳ないんですけど、忘れていることが多くて・・・俺、こんなひどいことしていたんだ、こんなこともあったんだ・・・って、気付いたり思い出すことばかりです
    と、言われた時。
    DV加害者は、自分のしたことをすぐに都合よく忘れる・・・という話を思い出しました。
    DV加害者に限らず、人が傷つく時って、傷つけた方は忘れても、傷つけられた方は忘れられないものですから・・・
    そういうものなんだろうな・・・と、思いますが。
    忘れ過ぎ、アンタって、突っ込み入れようと思います、今度












    虐待しても愛していると主張されること

    • 2009.08.04 Tuesday
    • 11:39

    嵐のような週末が過ぎました(私だけで、夫も子供も嵐は、経験していないんですが)
    声は、無事に戻っていますが、夫に対しての恐怖心が抜けません
    昨日も電話が鳴り、受話器を取った時、
    「もしもし
    と聞こえた声が、彼に似ていただけで、体が震えて声が出ませんでした
    見知らぬセールスの男性と知り、安堵して対処できたのですが。
    恐るべし、DVっ!!
     
    子供は、結局、夫の実家で寝ることができず、
    「おかあさんが、えほんをよんでくれなきゃ・・・ねむれない」
    と、夜9時半頃に帰って来ました
    嬉しいような・・・
    久し振りの一人を満喫しようという気分にようやく持ち直していたので、残念なような・・・
    次に同じことを言われても、今度は、大丈夫だと思います。
    上の兄弟のお嫁さんや、DV防止教育センターの講師の方に、
    「それだけ子供さんが成長していると、喜びましょう」
    と言われ、自責感や不安感や孤立感から抜け出すことが出来ました
    何よりも驚いたことは、翌日の昼食の時間、子供から、
    「おかあさん、おこって、ごめんなさい」
    と、謝ってくれたのです。
    私は嬉しいやら、驚いたやらで、涙ぐみ、
    「ううん。お母さんこそ、いつも寂しい思いさせてごめんね」
    と、謝り、子供を抱き締めました
    後で知ったのですが、上の兄弟のお嫁さんが、私の気付かない所で子供と接触し、
    「お母さん、すごくしょんぼりしていたよ。一番心配して、一番思いやって、一番守ってきてくれたお母さんに、ひどい言い方しちゃダメだよ。ちゃんと、ごめんね言いなさいよ」
    と、言ってくれたそうです
    子供は、
    「えー、よるに、かえってきてあげたから、いいじゃーん
    と言い返したそうですが、
    「なにが、”かえってきてあげた”だっ、それでいいわけないでしょ!ちゃんと謝りなさい!」
    と、叱ってくれていたのです
    そのことを兄弟から教えてもらい、とてもとても胸が熱くなりました
    とてもとても有難いです。
    私達親子を支え、見守って下さる温かいお気持ちに、感謝感謝しかありません
    そして、私も・・・反省しなくてはいけないと、思いました。
    子供に反抗され、子供が彼と出て行った時。
    父親の虐待から必死に守ってきたのに、私と子供の絆を失ってしまった気がしました
    同じようなことを・・・私は、実家の母にしてしまっていたのです。
    トラウマティック・ボンディングに陥っていたとはいえ、私を守り実家に引き止めようとしてくれた母を振り払い、彼とアパートへ戻ってしまった時。
    母がどれだけ、ショックを受けて傷ついただろうか・・・と、今更ながら申し訳なさで胸がいっぱいになりました
    きちんともう一度、お詫びしようと思います
     
    週末に、あるDVについての本を読み返しました
    ブログでは一度もご紹介していない本です。
    そこに記述してある言葉に、私の心は・・・囚われてしまいました
    「虐待されているのに、あなたは愛されていると、まだ信じているのですか?」
    そうなのです。
    私は、DVされてきたのです。
    虐待を受けてきたのです。
    それなのに、彼に愛されていたといえるのでしょうか?
    愛されていなかった、愛されていないのに、何故、彼との生活を持続しようと努力しているのでしょうか?
    すべてが無駄で、彼と私の間には「愛」などというものは存在していなかったんだ・・・と、打ちのめされました
    しかし、彼は、
    「愛しているよ!!」
    と、絶叫します
    「愛していたに決まっている、今も愛しているよ!
    彼が愛していたのは、彼の想像の中の私であって、本当の私ではなかったのです。
    だから、彼は理想に近づけようと私にDVをしたのです
    私はそれに耐えられず、病気になりました
    それでも、彼は泣きながら叫びました。
    「愛しているんだってばっ!
    どうしてこれ程に感じ方が違うのでしょう。
    恐ろしいことですが、彼にとって、虐待するということは、愛情表現の一つなのです
    愛しているから、虐待するのです
    愛しているから、ちゃんと自分のことを知ってもらわなくちゃと思うのです
    愛しているから、ちゃんと自分のことをやってもらわなくちゃと思うのです
    愛しているから、ちゃんと自分のことを受けとめてもらわなくちゃと思うのです
    愛しているから、そのように、奥さんを躾けて教育しなくちゃと思うのです
    そのための手段が、虐待なのです
    上下関係がすべてである、という星に住んでいる彼にとって、上の者から下の者への命令、抑圧、強迫、脅し、威圧、身体的暴力も含めて、許可される行為なのです
    上の者は常に正しく、敬われなければなりません
    また、常に深く理解され、癒され、支えられなければなりません
    下の者はそのための土台であり、踏み台であり、生贄です
    彼の住む星では、それは正しいことなのです
    揺ぎ無い正義であり、むしろ、そのことを私に教えて叩き込まなくてはいけないと信じてきたのです。
    愛していないから、虐待するのではないのです。
    愛することは虐待であると、間違って学習してきているのです
    そのことに気付き、虐待ではない違う愛し方を獲得しようとしているのが、現段階の彼なのです。
     
    愛するということと、虐待は違います
    上下関係しか存在しない星には、私は住めません
    対等な関係がある星が、いいです
    その星に彼も住んでいると信じていました
    カップルカウンセリングで、
    「夫婦とはいえ、違う惑星の宇宙人なんです。男女の違い、育ってきた環境の違い、それは仕方のないことなんです」
    と、言われたことがあります。
    その時彼は、
    「夫婦は一心同体と昔から聞きますが、違うんですね」
    と、しょんぼりしていました
    私は、カウンセラーの方の言われたことは、当然のことだと思っていました。
    違う星でいいのです。
    でも、その星が、上下関係や虐待を愛だと信じる星では、困るのです
    それでは、いつまでたっても、お互いを理解し尊敬し合う、愛情を深める関係にはなれません
    一方通行です。
    私の星は死んでしまいます
    侵略され、グチャグチャにされ、最後は腐って、静かにこの世から消えていくことでしょう
    そんな風な関係になりたくて、彼と結婚したのではありません。
    彼と違いを認め合い、好き嫌いがあっても、個性を生かし合い、理解を深めて生きていきたかったのです。
    ただ、優しくして、優しくされたかっただけです
    DV防止教育センターの講師の方が、教えて下さった言葉「共感」「感謝」
    そうなのです。
    彼に共感して、感謝して
    彼にも、共感して、感謝されたかっただけなのです
    たったそれだけのことなのに・・・男と女で違う生き物だから、諦めなくてはいけないのでしょうか?
    生まれ育った環境が違うのだから仕方がないと、求めることは許されないことなのでしょうか?
    私が贅沢過ぎて、欲張り過ぎたのでしょうか?
    彼といると、私は自分が間違っているのだろうか・・・と、不安になります
    でも、私の中で叫ぶ声が聞こえます。
    「間違っていないよ、あなたは当然のことを思っているんだよ」
    私は、彼よりも・・・私の内なる声を今は信じようと思うのです
     

    私が、彼に、DV加害者更正教育プログラムを受講して頂いているのではないのです
    彼にとって必要だから、彼が、受講しているのです
    私は、彼に働きかけたり、彼を導く義務は、もうないのです
    私に、プログラムを気分良く受講してもらうために、彼のご機嫌取りをする必要はないのです
    むしろ、彼が、私や子供への償いをどうしたらよいのか心身のダメージの快復の手助けのためにはどうしたらよいのか一生掛けて癒すことができるパートナーになれるだろうか虐待を愛情と間違えない大人へ、子供を健やかに成長させることができる親になれるだろうか頑張らなくてはいけないのです
    久し振りの快晴に、気分もスッキリ致しました
    泣くことを我慢してはいけないそうです。
    主治医から聞いたのですが、涙は、鬱病の原因となるものを洗い流してくれる作用もあるそうです。
    泣いて泣いて、それから元気になればいいのです
    辛い時は、誰かにSOSを出してもよいのです
    私も、親友に助けに来てもらいました。
    とても感謝しております
    DV専門の相談窓口を頼る時もあります。
    泣きながら話して、落ち着くまで電話してしまうこともあります。
    もうそういう時は、甘えようと思っています。
    DV加害者に、注ぐだけ注いでしまい、愛情の源がカラなのですから。
    誰かに少しでも甘えて、愛情を注いでもらってもいいですよね。
    そこから、またやる気になって、自分で心を耕していけばいいのですもの。
    愛情の源を満たす、心の癒しを探していけばいいのですもの。
    週末を越えて、強くそう思いました
    支えて下さる、心優しい方々に、心から感謝申し上げます
    ありがとうございます

     






    DV加害者と同居している時期のこと

    • 2009.08.07 Friday
    • 00:08

    今は別居をしている私ですが、以前は夫と同居が当たり前でした
    彼がDV加害者更正教育プログラムを受講して努力しているのだから、別居することは失礼だとさえ思っていました。
    彼が意識を変える辛さに向かい合っているのだから、私はそばにいて温かい眼差しで見守り続けようと思っていました
    それでも、度々起こる、彼の発作のような精神的DVに・・・私は翻弄されました
    そんな私を見て「離婚」という言葉を使わない人はいませんでした。
    心配のあまりの言葉なのですが、私は混乱しました
    その言い方が、悲しいくらいにDVについて単純に考えたものだったり・・・小さい子供に言い聞かせるかのような話し方だったりしたからです
    「要するに別れれば、DVは消えるんでしょ?離婚すればいいじゃない」
    「暴力を振るう人と共にいることが信じられない。嫌なら離れるものでしょ?離れなさいよ」
    「ずっと、いい子できたんだね。だから、親を心配させたくなくて、決断できないんだね。優等生のしっかり者できちゃったんだね。そういう役柄の中に自分を治めて耐えてばかりじゃ、幸せになれないよ?分かる?
    「離婚すべきだろう、DV加害者更正教育プログラムを受けて、彼の何処が変わるというんだ?彼に洗脳されて、何も分かっていないんだから。変わるわけないんだから、目を覚まして、現実を見なくちゃ。夢の中に逃げてばかりじゃ、今を生きられないんだぞ
    「母親なのに、だめですねえ。お母さんの幸せは、子供の幸せ。父親がいなくても、子供は育つよ。離婚しない方が、子供にとって不幸じゃないですか。そんな簡単なことも分からない何て、驚くよ
    それだけ言われても、離婚に踏み切らない私に、苛立つ身内もいました
    反対に、
    「DVだからって、周りを巻き込むな。話を聞かすな。結局、夫婦の問題じゃないか!
    と、関わることを拒絶した身内もいました
    ますます、混乱しました。
    離婚しろ・・・と言われ、巻き込むな・・・と叱られ、離婚しないのか・・・と責められ、さっさと解決をしろ・・・と迫られ
    気付いたら、孤独だなあ・・・と、思いました
    色々言われて、私がどれだけ深く悩み苦しんでいても、言った当人の方々は、何事もなかったようにそれぞれの日常である家族との生活に戻り、普通に笑い、話し、仕事をして、食べて、暮らしているのです。
    それが普通なのですから、当時も仕方ないということは十分理解していたのですが・・・
    私の深刻さを誰が分かってくれるというのでしょう?
    彼と暮らし、彼のDVに怯え、彼を上機嫌にするよう気遣いをしているのは、私です。
    他の誰でもありません。
    私にしか、分からないのです。
    彼の恐怖も。
    彼の優ししさも。
    彼を怖いという気持ちも。
    彼を信じたいという願いも。
    私にしか、分からないのです。
    他の誰でもない。
    彼に、何とかなってもらいたいのです
    でも、周囲の声は「私に動け」と言うように聞こえてしまうのです
    「離婚しろ」「夫婦で話し合え」「逃げろ」「踏みとどまって努力しろ」
    どんどん疲れて、もういい・・・どうせDVのことは誰も分かってくれないのだから、私が耐えて我慢すればいい
    彼もDV加害者更正教育プログラムを受けているんだから、少しずつでも変化はある。
    私が、そういう彼を認めて、彼が爆発しないように十分気をつけていけば、以前のようにひどい所まではいかないだろう・・・。
    私は、いつしか、そう思うようになっていました
    これは、「生存モード(サヴァイヴァル・モード)」という、日常生活が無事に終わることだけに全神経を集中させて過ごすやり方だそうです。
    このモードに入った私は、彼が爆発しないようにすべてのアンテナを張り巡らせなくてはいけなかったので、いつもとても緊張し、神経をすり減らしていました
    鬱病もひどくなりました
    心の疲労度が増したからです
    夜も眠れなくなりました。内容は覚えていないのですが、怖い夢を見て吐きそうになるので、怖くて眠れなくなったのです
    胃腸が痛くなるようになりました。空腹になると、胃腸にチクチクと刺すような痛みを感じるようになりました。治まるかな・・・と思い、何かを口に入れても、胃液が刺激になるのか、痛みは治まらず、寝込むことが増えました。食事はほとんど食べられなくなり、体重が減っていきました
    ヨガをやっても、体の力を抜くことができなくなりました
    寝る前のリンパマッサージをしても、体のだるさは取れず、肩こりや首の痛みがどんどんひどくなりました
    主治医には、不眠で困ることだけを話しました。
    DVのことを誰かに、相談する気は失せていました。
    話しても無駄だ・・・今の状態は変わりようがないのだから・・・と、思っていました
    離婚という選択を取れば、法律は味方をしてくれて、避難する場所もあり、周囲が味方ばかりになるような気がしました。
    私が離婚を選択しないために、法律は何も役に立たず、避難する場所も紹介してくれず、周囲からは冷ややかに見下されるばかりになっている気がしました。
    その頃の私は、アパートの部屋の隅に座り、うつろな目でぼうっとしながら・・・・または、カーテンが揺れるのをぼんやり眺めながら横になりながら・・・まだこうして休める場所と時間があるだけ幸せではないかと、彼に感謝さえ抱いていました
    そして、今日も無事に終わりますように・・・と、涙を流しながら祈る日々でした
    後ろ向き?
    依存?
    勇気の欠如?
    大人としての責任?
    親の自覚?
    その頃の私に、そういう言葉が投げかけられたとしても、ただただ泣き崩れるばかりだったでしょう。
    DV被害に遭い、粉々に砕かれた自己肯定感のない私。
    DV加害者から、対等な人間として扱われなかった屈辱。
    尊厳というものから、程遠い所でひたすら生き抜くしかなかった毎日。
    見えない鎖に縛り付けられ、気付いたら逃げ道は何処にもない。
    自分の中にさえも、見つけられない。
    彼のために息をする自分しか存在しない。
    そういう私に、周囲は助言をしたり、命令をしたり、導こうとしたり、話せば話す程、彼らのメッセージが跳ね返ってくるのです。
    「別れろ」
    もしくは、
    「頑張れ」
    彼の元を去ったとしても、私は孤独だな・・・・と思いました
    子供を連れて、そんな孤独の中に飛び込むのか・・・まだ父親がいるだけマシじゃないのか。
    少なくとも、彼はDVについて理解して頑張ろうとしている。
    反省モードの時は、私の話を聞いてくれる。
    私が、彼に怒りを向けたり、DVのことを責めなければ、平和にやっていける。
    それが、一番正しくて平穏で無事な選択ではないか。
    私は、本気でそう信じていました
      

    私が、カップルカウンセリングに疑問を持ち、DV防止教育センターに送った時のメールは、次のようなものでした。
    「カップルカウンセリングに通い始めましたが、夫のDVがなくなる気がしません。私の具合も悪くなるばかりです。
    そちらで、DV加害者更正教育プログラムを9月より始められると知りました。それは、本当ですか?どうしたら、彼はプログラムを受けてくれますか?」
    講師の方は、
    「あなたの強い意志を彼に伝えて下さい。
    プログラムを受けなければ、離れることを辞さないという強い意思表示が必要です。
    彼が一番恐れることは、あなたが離れることです。
    あなたが離れないためなら、どんな努力もしようとするでしょう。
    しかし、くれぐれも安全面に考慮して下さい。
    あなたの命が一番大切です」
    という、お返事を下さいました。
    後日、面談でお会いした時に、講師の方は苦笑されました。
    「メールでは、詳しいことは分からないので、電話を下されば良かったですのに。
    そうすれば、もっと詳しいお話を聞いて、具体的なアドバイスをしてあげられたと思いますよ。
    メールだと、対応に困ることが多いのです。本当にDVは複雑で、加害者のパターンも色々なので、質問を交えながら情報を得て、アドバイスできたら・・・と思ったんですよ」
    私は、恐縮してしまいました
    そこまで思って下さっていたとは、思わなかったからです。
    しかし、講師の方は、悲しそうに付け加えられました。
    「でも、電話ができる方は、まだ力が残っている方なのです。DV被害がひどくなると、電話さえもできなくなります。DVは、本当に恐ろしいのです」
    私は、とてもそのことが理解できました
    自分自身、もう電話ができない状態だったからです。メールがギリギリでした 

     
    私は、孤独のドン底にいる時、ふと、そのDV防止教育センターの講師の方を思い出しました
    休もうかな・・・と思っていた、DV防止教育センターのDV被害者向けの面談の日が、明日でした。
    私は重い身体を引きずるように、DV防止教育センターに行きました
    講師の方は、
    「遠い所から、よくいらっしゃいましたね」
    と、笑顔で迎え入れて下さいました。
    「どうですか?調子は?」
    「・・・何か、とても疲れてしまって・・・何も考えたくないんです。もう、毎日が過ぎるのを待つばかりっていうか・・・」
    私は、薄く笑っていたと思います。
    「別れろって言われても・・・困るし・・・踏みとどまるのも・・・怖いし・・・でも、それしかないし・・・決められない自分も嫌で・・・もう、考えられないんです」
    いつの間にか、涙が出ていました
    講師の方は、静かに私のたどたどしい話を聞いて下さいました。
    「決められなくて、当然ですよ。決められなくていいんです」
    講師の方は、優しく言われました。
    私は、驚きました。
    「・・・決めなくて、いいんですか?」
    「いいんですよ。決められないものを決めるよう、強制されることはないんです。あなたは、考えて決断できる一人の人間であるのですから。決められる時を待てばいいのです」
    「何もできないままでも・・・ですか?」
    「できていますよ、気付いてみえないだけで。あなたは、十分やってみえます。
    あなたは、何をして欲しいと思いますか?
    講師の方に、そう聞かれた時、私は・・・目の前の世界が広がった気がしました
    誰も聞いてくれなかった、その言葉。
    私は、何をして欲しいと思っているのか
    私は、これなんだ・・・と、気付きました。
    周囲に、一番言って欲しかった言葉。
    彼に、一番に言って欲しかった言葉。
    私を尊重し、対等に扱う、大切な言葉。
    「・・・今は・・・」
    私は、泣きじゃくりながら、言いました
    「・・・今は・・・怯えずに休める場所に連れて行って欲しいです・・・眠りたいだけ眠りたいです・・・とにかく休みたいです・・・誰に何も言われず・・・考えることや決めることを強要されず・・・彼にも気を遣わなくていい・・・彼に怯えなくていい・・・でも離婚とかじゃなくて・・・そんな大事なことまだ決められないから・・・」
    「・・・そうですよね。そうだと思いますよ」
    講師の方は、優しく頷き、そう言われました
    結局、この後、私は心療内科に入院するか、彼と短期の別居をするか、どちらかにすることを自分で考え決めることができました。
    あの時、聞いて下さったおかげです。
    忘れっぽい私ですが、思い出した時は、聞くようにしています。
    困りごとを抱えている身内や友達にも、子供にも、時には彼にも。
    「私に何かできることあるかな。あったら、言ってみて」
    彼に、ずっと言って欲しかった言葉。
    それは、
    「俺に何かできることあるかな?あったら、言ってよ
    も、そうですが。
    「奥さんは、そこに在るだけでいいんだよ。何もしなくても、どんな状態だろうと。生きていてくれるだけでいいんだ
    という、心からの言葉でした
    しかし、叶わぬ夢と知った今では、自分で自分に言っています。
    「私、どうして欲しいかな?どう?」
    「私は、生きているだけでいいんだ。それだけで十分、素敵で大したもんだ」
    声に出すと、元気になります
    そうやって自分を抱き締めて必死に生きているDV被害者の気持ちを・・・DV加害者の人が少しでも理解されるよう、心から願わずにはいられません












    飛び立ちそうって、何?・・・DV加害者の言い分(我が家の場合)

    • 2009.08.17 Monday
    • 23:39

    ようやく、盆休みが終わりました
    夫との別居生活に戻りました
    今日は、緊張が解けて、半日寝込んでいました
    自分でも、
    「何でこんなに影響受けるのに、会ったり、泊まらせたり、するんだろう・・・」
    と、情けなくもあり・・・不思議でもあります
    冷静に考えてみました。
    〇匐,喜ぶから
    これは、ダントツトップですね。
    ⊆分も育児を手伝ってもらって楽だから
    これも、捨てがたいですね。
    彼が子供を連れ出してくれれば、一人の時間が作れるし。
    彼が子供の相手をしていてくれれば、家事・炊事をゆっくりやることができます。
    K澣戮澆嚢垰ごとが多く、人が集まるので、手伝いの大人は多い方が助かるから
    普段お世話になっている実家に関わることなので、なるべくお手伝いしたいというのが本音です。
    彼がいてくれると、姪や甥の子守から、力仕事も率先してやってくれるので、本当に有難いのです。
    ぜ屬魃薪召靴討れて色々と助かるから(私は薬を飲んでいるので運転禁止なのです)
    これも、大きいです。
    なるべく自転車や、電車、ネットで用事を済ませている私ですが、やはり移動手段に車があるのは助かります。
    チ躪臈に見て、一番頼みやすい存在が、彼だから
    そうなんですよね・・・。
    自分なりに頑張ってはいるんですけど、まだ体調が安定していないので、実家を始めとする周囲に、とてもとても助けてもらっている状態です
    感謝と同時に、いつも申し訳ないなあ・・・という気持ちが消えません
    しかし、彼だと申し訳ないという気持ちよりも感謝が、ほとんどになります
    育児の協力にしても、
    「あなたの子供だもんね
    と思うし、家事についても、
    「あなたの家だもんね
    となるし、自動車を出してもらうにしても、
    「家族に必要な買い物をするんだもんね
    と、心置きなく頼むことができるのです
    そして、心から、
    「ありがとう。助かりました」
    と、笑顔で言うことのできる相手が、彼なのです
    これは、彼に依存しているということになるのだろうか
    これもまた、考えました。
    そして、依存とは、違うと思いました
    自分でやれないことを助けてもらったり、手伝って欲しいことをやってもらっているわけだから、彼なしでは生きていけない・・・というのとは、違うと思うのです
    家族なのですから、具合が悪いのであれば、協力や助力をお願いすることは、してもいいのです
    お願いされた相手が、受けるか断るかの選択の自由はありますが
    ですから、私は、いつも彼に対して、
    「DV加害者なんだから、これくらいして当然でしょ!」
    という態度を取らないように気をつけています
    正直、そうしてやりたい時もあります
    でも、そうすると、彼のDVレベルへ自分を貶めるようで・・・悲しいのです
    私は、DV被害に遭い、色々な病気も抱え、記憶も混乱し、子供を始め、周囲の沢山の方々を巻き込んで・・・迷惑や心配を山ほどかけてきました
    ですから、今、自分を肯定する気持ちがゼロに等しいです
    そのことに加えて。
    まだ、私は彼に未練があります
    彼の優しい笑顔。
    彼の穏やかな温かい声。
    彼の小学生みたいに子供っぽいトコロ。
    彼の短気で忘れっぽいところ。
    彼の細かいようでいて、すごく大雑把な性格。
    いっぱい辛い目に遭ってきたのに、まだ尚、引きずる彼への思い。
    そんな自分に、無性に腹が立ち、そしてとても悲しくなります
    彼を前にして、未だ停滞している・・・決断ができない自分への軽蔑
    私は、自分自身を否定する自分と闘う日々です
    ですから、これ以上、自分を嫌いになるようなことはしたくないのです
    これ以上、堕ちたくない・・・そう、心が叫んでいるのです
      

    彼は、最近、子供への過干渉を控えるようになりました
    「子供は見守るのが一番で、助けが必要な時、呼ばれた時、近くに行くのが一番ベストなんだね」
    彼の言葉に、頷く私でした。
    彼は、DV防止教育センターDV加害者更正教育プログラムでも、そのことを話したそうです。
    講師の方は、
    「子供さんにそうできるようになったのなら、奥さんにもそうしてあげて下さい」
    と、言われたそうです。
    私はその話を聞いて、素直に尋ねました
    「何で、奥さんにはそうできないの?」
    彼は、少し考えた後、
    「何処かに行きそうで、怖いから」
    と、答えました
    「俺を一人置いて、いつでも何処でも行っちゃいそうで、心配で不安で。
    だから、一人で何もできないように、一人で行動できないように、一人で生きていけないようにって、DVしちゃったんだと思う
    「・・・・それは、私が独身時代、一人旅が好きだったから?」
    「・・・いや、そうじゃなくて。奥さんを失うのが怖くて。とにかく心配で不安で。
    今でも、怖いよ。今でも、何処か行っちゃうんじゃないかって、不安はある
    「ははははは・・・・こんなに体調最悪なのに?」
    私は、思わず乾いた笑いを漏らしていました
    彼は、真面目に頷きました。
    「うん。きっと、自分に自信がないんだと思う
    「ははははは・・・そうなんだぁ・・・」
    と、私は笑いながら、目を閉じました
    彼は、自分に自信がない。
    と、同時に。
    私の愛も、信じていない
    だから、不安が消えない。
    ずっと彼は、そうだったのです。
    私の愛を信じないからこそ、DV行為を繰り返してきたのです。
    怒りも悲しみも湧きませんでした。
    何故なら。
    今は私が、そうなのです
    彼が信じられないから、不安や恐怖が消えないのです
    彼がどんなに優しくても、穏やかでも、よくしてくれても。
    彼がまた爆発するのではないかと怯えているのですから・・・・・
    彼と離れている時のメリットも、考えてみました。
    “爐里海箸鮃佑┐覆ていい
    彼のことを気をつけなくていい
    H爐里海箸魑じわなくていい
    と爐里海箸鯢要としなくていい
    ト爐紡个靴憧待しなくていい
    うーん、メリット、大きいですね
    どれも捨てがたいものばかりです
    この場合は、普通の常識としての気遣いや気配りを超越した、DV加害者特有の、
    「俺のことだけにしろぉーーーーーーーーーっ
    というレベルのものです。
    次回は、イ痢嵌爐紡个靴憧待しなくていい」について、詳しく書きたいと思います。
    彼は、私が飛び立ちそうで心配だ、不安だと言いましたが
    どんなイメージを描いているのかしら?と、ふと、思いました
    どうせ描いてくれるなら、天馬に乗るようなイメージがいいなあ・・・ウットリ
    人間大砲だけは、いやぁーーーっ












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    パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに
    パパと怒り鬼―話してごらん、だれかに (JUGEMレビュー »)
    グロー ダーレ
    苦しみを抱え込み、助けを呼ぶこともできない方に・・・そんな経験をされた方に。そして、暴力を選択せずにはいられない方に・・・そうしてしまったことがある方に。読んでいただきたい本です。

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    対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD
    対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD (JUGEMレビュー »)
    水島 広子
    今自分の身に何が起きているのか、教えてくれる良書だと思います。

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    いのちってスゴイ!赤ちゃんの誕生―おなかの中のドラマと生きる力 (知の森絵本)
    いのちってスゴイ!赤ちゃんの誕生―おなかの中のドラマと生きる力 (知の森絵本) (JUGEMレビュー »)
    大葉 ナナコ
    子供さんと読むのも素敵ですし、ご自分のために読むこともオススメです。

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    麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫)
    麒麟館グラフィティー (1) (小学館文庫) (JUGEMレビュー »)
    吉村 明美
    切ないという言葉では、片付けられない、沢山のことが詰まった作品でした。

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    あなたは変われる―言葉や態度に傷つけられた心を救う本
    あなたは変われる―言葉や態度に傷つけられた心を救う本 (JUGEMレビュー »)
    グレゴリー・L. ジャンツ
    夫婦関係だけでなく、親子関係のDVで傷付いた方にも、共感できる部分がとても多い本だと思います。淡々とした文章ながら、力強いです。

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    アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方
    アドラー博士の男の子に「自信」をつける育て方 (JUGEMレビュー »)
    星 一郎
    男の子のお母さんだけでなく、女の子のお母さんが読んでも、参考になる内容です。

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    暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護
    暴力被害者と出会うあなたへ―DVと看護 (JUGEMレビュー »)
    友田 尋子
    医療関係者向けに書かれた本ですが、DV被害者の心理についてとても分かりやすく書かれています。

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    おかあさんがもっと自分を好きになる本―子育てがラクになる自己尊重トレーニング
    おかあさんがもっと自分を好きになる本―子育てがラクになる自己尊重トレーニング (JUGEMレビュー »)
    北村 年子
    子育てに生かしたいという思いと同時に、自分を肯定できる力を取り戻したくて手に取りました。アタリ!な本でした♪

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    傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック
    傷ついたあなたへ―わたしがわたしを大切にするということ DVトラウマからの回復ワークブック (JUGEMレビュー »)
    レジリエンス
    DV被害に遭った方へのバイブルかも知れないと思っています。
    書き込み式ですので、書きながら気付くこともあると思います。

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    あたらしい自分を生きるために―アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える
    あたらしい自分を生きるために―アサーティブなコミュニケーションがあなたを変える (JUGEMレビュー »)
    森田 汐生
    辛い時、勧めて下さった方がみえて読みました。少し気が楽になりました。DV加害者相手に効果は期待できないですが、自分のためにはなると思います。

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    DV・虐待加害者の実体を知る―あなた自身の人生を取り戻すためのガイド
    DV・虐待加害者の実体を知る―あなた自身の人生を取り戻すためのガイド (JUGEMレビュー »)
    ランディ バンクロフト
    DV加害者である彼が、恐れている本です。DV加害者に混乱するDV被害者のために書かれた本です。

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    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す
    DV・虐待にさらされた子どものトラウマを癒す (JUGEMレビュー »)
    ランディ バンクロフト
    彼と別居して癇癪がひどくなった子供を理解したくて購入しました。
    とても役に立ちました。

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    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり
    Q&A DVってなに?―この1冊でドメスティック・バイオレンスまるわかり (JUGEMレビュー »)
    番 敦子,根本 真美子,中山 洋子
    とても分かりやすい一冊です。
    初めて読む方に最適です。

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