講師の方、カウンセラーの方、シェルターの方のアドバイス

  • 2009.07.04 Saturday
  • 09:36

DV防止教育センターの講師の方が、いつも繰り返し言って下さるのは、
「彼のことばかり考えなくていいですよ。今は、あなたが心地よいと思うことを、あなたのためにしてあげて下さい
です。
どうしても、恋人関係や夫婦関係であると、相手の問題は自分の問題。
相手が苦しんでいると、自分も苦しい、何とかしてあげたいと考えてしまいます
それでも、選択し決断するのは、本人なのですよね。
頑張るのも、本人しかない。
話を聞いて欲しいとか、少し寄りかからせて欲しいとか、休ませて欲しいとか、相手が要求を発したら受け止めて、自分のできることをしてあげればいい。
いつの間にか、私は彼のすべてをメンタルケアしなくてはいけないと思い込み、力んでいました
同居している時は、彼が受講してきたプログラムの復習を一緒にしたり、私もプログラム関連の本を読んで、彼が今どんな状態なのか懸命に勉強していました
でも、今は違います。
DV加害者更正教育プログラムを受講しているのは、彼であり、私ではありません。
私は、DV行為についての勉強は続けますが、それは彼のためではなく、自分のためです。
そう思うことができるようになりました

カウンセラーの先生は、いつもカウンセリングの終わりに、
「それで・・・あなたはこれからどうしたいですか?
と、聞いて下さいます。
私は、いつも、
「うわっ、きた!どうしたいのかな、私・・・!!
と思うのですが、
「・・・そうですね・・・私は・・・・」
と、いつの間にか、自分がどうしたいと思っていたのか、自分でも気付かない言葉がポツリ、ポツリ、と出てきます。
そして、そんな自分に驚きます。
今までの私の人生は、彼がすべてでした
彼を中心にして、生きなくてはいけないことになっていました
自分の人生は、自分が考えて決めていいんだ・・・という当たり前のことを忘れていたのです。
カウンセラーの方の質問は、いつも私にそのことを思い出させて下さいます
そして、もう一つ、とても大きな力を下さるのです。
それは、周囲に流されないということです

心配してくれる人ほど、離婚を勧めます。
血縁関係にあり、愛情が深い人ほど、そうです。
DVの恐怖を知っている人であれば、余計に別れを強いてあげたくなるでしょう。
私がまだ、彼の影響を受けているだけに、引き離してあげたい、コントロールから自由にしてあげたい、決断させて前進させてあげたい、DVを忘れさせてあげたい、と強く思われるのです。
彼が、DV加害者更正教育プログラムを受講していようが、関係ありません。
もう私の苦しむ姿を見たくない、もう十分頑張ったからもういいよ、と言って下さるのです
お気持ちはいつも嬉しいですが、夜、辛くて一人で泣くことがあります。
そこまで心配して思ってくれている身内がいてくれるのに、私はどうして決断できないのか、勇気が持てないのか。
正直、彼に、まだ未練があります
彼は、いっぱい優しい時もありました。
穏やかな日々を過ごせた楽しい時もありました。
それに別居している今は落ち着いて、週末、子供ととても仲良く遊んでいます
子供が心から楽しそうに、お父さんと遊んでいる姿を見ると、ああ・・・良かったと、思います。
まだ会うことを選択していて、良かったと思います
それでも、彼を恐いという思いはまだ消えていません
彼に対して、今はいいけれども、まだ調子に乗るとDVするんじゃないか・・・と疑ってしまう自分もいて、そんな浅ましい自分が嫌になります
そう、まだまだたくさんの感情や思いが混沌としていて、決断は無理なのです
だけど、周囲に決断を促されると辛くて辛くて、自分を責めて責めて。
また自分を消してしまいたくなるくらい、沈み込んでしまいます。
だから、カウンセラーの方の問いかけは、とても大きな力を持っているのです
「私は、これからどうしたいのか」
それは、今の私を私自身がどう受け止めているか、そして、そこから何処を目指そうとしているのか。
子供のことは?これからの生活のことは?まだそこまで考えられない段階か?それとも、おぼろげながらも、考えられるくらい快復してきているのか?
自分で気付く物差しになっているからです。
自分の足元、自分の心身状態が見えてくると、周囲の言葉に対しても冷静になれます
「もう少し、このままでいていい?心配してくれる気持ちは、本当に有難いのだけれども、今は快復に専念したいから。状況が許してくれている間は、甘えだけどそうさせて下さい。申し訳ありませんが、お願いします」
と、頭を下げて、伝えることができます

周囲との関係に悩み、彼への未練に悩み、心が引き裂かれそうな時に、シェルターに電話したことがあります(カウンセリングを受けるようになる前のことです)
気が動転していて相談時間外に掛けてしまったのに、電話に出た優しい声の女性は、
「泣いていいですよ。泣きながらでいいので、お話して下さい
と言って下さり、彼がプログラムを受講していること、周囲はそれでも離婚を勧めること、板ばさみのようで辛いこと、それでも子供に与える影響を考えると決断を早めなくてはいけないと思うのにできなくて、とても申し訳なくてどうしたらいいのか分からないこと・・・私は、話しました
「それで、あなたは、どうしたいですか?」
シェルターの方は、聞かれました。
「・・・彼を・・・信じて、待ちたいです。でも、でも・・・彼が変わらなかったら・・・子供に取り返しのつかない傷を残してしまったら・・・」
「あなたのお気持ちを一番、大事にしてあげて下さい。信じて、待ちたいのなら、それでいいじゃないですか
「・・・・・いいんですか?」
「いいんですよ。信じて待って、いいじゃないですか。それが駄目な時は、またその時に考えましょう。今は、信じて待ちましょう。心配して下さっている方々にも、そう言って大丈夫ですよ。あなたを思う方々なのだから、きっと分かって下さいます。あなたの意思を尊重して下さいます。だから、あなたもあなたご自身を大事にしてあげて下さい
「・・・ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます」
「あなたが大好きなものは何ですか?今は、大好きなものを読んだり、見たりして、過ごして下さい。
私は漫画なんですが(笑)、体動かすことならそれでもいいですし、ご自分の楽しみを取り戻して下さい。そうすれば、段々涙することが減っていきますから。大丈夫ですよ
自分を取り戻し、自分らしさを再び持つことをエンパワーの獲得というそうです
DV被害者は、エンパワーが極度に低いことが特徴なので、エンパワーを高めることが快復に大きく貢献するそうです
また、母親のエンパワーが高まると、子供にも劇的に情緒安定をもたらし、DV加害者もコントロールしにくくなるという効果をもたらすそうです
我が家の場合は、コントロールしにくくなった私を不快に思い、彼が子供を手段に使い出して、危険だということで別居になりましたが、エンパワーを高めることは、彼自身が焦るくらい、DV被害を受けた者の快復を促すということだと思います。
エンパワーは、自己肯定感につながっている心の大きな力だと感じます

私のエンパワーの源は、子供の笑顔です
他に挙げるとしたら、読書、音楽鑑賞、ドラマ、映画、ヨガ、リンパマッサージでしょうか
人と会って話すことも好きですが、鬱病が重い時は苦痛になるので、現段階では断言できません。
読書では、最近図書館で借りて、良かったのが、下の2冊です
イギリスの貴族に生まれたベニシアさんは、乳母に育てられ、お母様に抱かれた記憶がありません。
温もり溢れる家庭にずっと憧れ、夢に描き続け、ようやく日本でその家庭を手に入れられたそうです。
ベニシアさんの毎日の暮らしぶりと、思想が、心地よく説教じみることなく綴られていて、私にはとても気持ちのよい本でした。
写真も、目に優しいものばかり。
 
 「この世で偶然に起こることはない。
  あなたが進む人生の旅の道を信じて。
  私にとって、この地上での人生は、
  全てひとりの人間として、成長することを学ぶためにある
(ベニシアの京都里山暮らし −大原に安住の地を求めて P.109より)
 
以前の私なら、多分、ベニシアさんの本を読んでさえ、
「ああ・・・そうか・・・離婚という決断をしなくてはいけない時があるんだな・・・母子家庭で頑張らなくちゃいけないんだ・・・そういう時期がなくちゃ、こんな心豊かな人になれないんだ・・・」
と、イジイジしていたと思います
が、今は、
「ベニシアさんは、これで良かったんだなあ。諦めずに、夢を追い続けて素敵だなあ」
と、思います 
色々な選択と決断があっていい
私が、講師の方、カウンセラーの方、シェルターの方に教えて頂いた、大事なことです。
どうか、誰もが、それぞれの人生の旅の道を信じて、進むことができますように








 

ベニシア・スタンリー・スミス Venetia Stanley-Smith
世界文化社
コメント:心和みます。

ベニシア・スタンリー・スミス Venetia Stanley-Smith
世界文化社
コメント:心癒されます。

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